ジョブフローのリラン
実行終了したジョブフローのジョブフロー実行情報を元に、任意のジョブステップから再度実行することができます。この機能をリランと呼びます。
リランは、ジョブフローモニタ詳細画面から行います。
【注意】 | 以下の条件を満たすジョブフローのみリランすることができます。 |
• | リランしようとするジョブフロー実行情報の状況が以下のいずれかであること |
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• | リランしようとするジョブフローのジョブフローIDの状態が“アクティブ”以外であること |
• | 同一ジョブフローIDで「今すぐ実行」で実行中のジョブフローがないこと |
• | 同一ジョブフローIDでリランされて実行中のジョブフローがないこと |
操作方法
- リランしたいジョブフローの実行情報をジョブフローモニタ詳細画面で表示してください。
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ジョブフロー図でリランしたいジョブステップのアイコンを選択し、コンテキストメニューの[リラン]をクリックしてください。
- 確認メッセージが表示されるので、[はい]をクリックしてください。
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ジョブフローがリランされ、ジョブフローモニタには同じジョブフローIDで「起動方法」が“リラン”の実行情報が追加されます。
【注意】 リランした場合、選択したジョブステップの待ち時間の設定は無視され処理を実行します。 • 開始系・スケジューラの場合、設定された日時を待ちません。 • 開始系・蓄積待ちの場合、「開始タイミング」は“蓄積後、すぐにジョブフローを実行”として処理されます。 • 開始系・ファイル待ちの場合、「開始タイミング」は“ファイルが揃った後、すぐにジョブフローを実行”として処理されます。 • 実行系の各ジョブステップの場合、「開始タイミング」は“即時実行”として処理されます。 • トリガ系・蓄積待ちの場合、「処理待ちタイミング」は“蓄積後、すぐ後続に処理を引き渡す”として処理されます。 • トリガ系・ファイル待ちの場合、「処理待ちタイミング」は“ファイルが揃った後、すぐ後続に処理を引き渡す”として処理されます。 -
リランされたジョブフローをジョブフローモニタ詳細画面で表示すると、手順1で選択したジョブフローの実行日と状況が「リラン元情報」に表示されています。
ジョブフロー管理情報の引き継ぎ
ジョブフローをリランすると、リラン元のジョブフローが実行された際のジョブフロー管理情報に基づいて実行されます。
リラン時のジョブフロー管理情報は参照しません(リラン元のジョブフローが実行された後、同一ジョブフローIDのジョブフロー管理情報が変更されたり削除されても影響を受けません)。
処理済みファイルの引き継ぎ
以下のジョブステップでは、リラン元のジョブフローで処理されたファイルは処理しません。それ以外のジョブステップでは、リラン元で処理されたファイルも再度処理します。
- 開始系・蓄積待ち
- 開始系・ファイル待ち
- トリガ系・蓄積待ち
- トリガ系・ファイル待ち
- 実行系・蓄積ファイル削除
リラン元のジョブフローで対象のファイルが処理済みかどうかはジョブステップステータス画面の「各種ファイル処理結果」で確認できます。
たとえば2個の蓄積ファイルを待つ開始系・蓄積待ちで、1個目の蓄積ファイルは蓄積が完了し、2個目の蓄積ファイルは蓄積が完了していない状態でキャンセルされた場合、「各種ファイル処理結果」は以下のように表示されます。
この開始系・蓄積待ちのジョブステップからリランした場合、直後の「各種ファイル処理結果」は以下のように表示されます。
環境変数の引き継ぎ
リラン元で生成されていた以下の環境変数は、リランしたジョブフローでも参照できます。
- HULFT環境変数(リラン元に蓄積待ちがあった場合のみ)
ただし、複数の蓄積ファイルを待っていて一部の蓄積ファイルのみ蓄積完了している場合、残りの蓄積ファイルについてのHULFT環境変数は生成されていないため、リランしたジョブフローでも参照できません。