サーバのシステム動作環境設定の設定方法
HULFT-HUB Serverが動作するために必要なシステム動作環境設定は、機能別にカテゴリ分けされています。HULFT-HUB Serverの環境設定と、HULFT-HUB Managerで登録した時の設定が、画面上で表示・更新できることを確認してください。
各項目の詳細はシステム動作環境設定(HULFT-HUB Server)を参照してください。
<表>システム動作環境設定のカテゴリ
カテゴリ名 | 説明 |
---|---|
環境設定 | 新規登録時の情報や、文字コードやディレクトリの設定です。 |
動作設定 | データ処理の上限値や、エラー発生時の動作設定です。 |
通信設定 | 通信に関する設定です。 |
経路設定 | サーバ間接続を行うときに必要な経路情報の設定です。詳細は、ネットワーク間の接続を参照してください。 |
インストール情報 | HULFT-HUB Serverに関するバージョン情報および、インストールされている製品情報が表示されます。 |
動作状況出力 | トレースやダンプといったHULFT- HUB Serverのトラブルシューティングに関する設定です。 |
隣接サーバ | 隣接サーバに関する設定です。 |
接続許可設定 | HULFT-HUB Managerからのログインを許可するかどうかの設定です。 |
【注意】 | |
• | 後述の[代替サーバの設定]で代替サーバを指定した場合のみ、代替設定パネルが増えます。詳細は代替サーバの選定と設定を参照してください。 |
• | サーバ間接続を行った場合のみ、経路設定パネルが表示されます。 |
• | 隣接サーバが存在する場合のみ、隣接サーバパネルが表示されます。 |
サーバのシステム動作環境設定を更新する手順は以下のとおりです。
- 登録内容を変更したいサーバrを、構成リストまたは構成図上でダブルクリックしてください(下部画面の1)。
- 各カテゴリ名をクリックすると画面が切り替わります。変更したい項目を入力してください(下部画面の2)。
- 完了したら、最後にツールバーの
ボタンをクリックしてください(下部画面の3)。
【注意】 |
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【備考】 | 経路設定パネルについては、ネットワーク間の接続を参照してください。 |
環境設定
項目名 | 説明 | 書式 | 制限 | 指定 |
---|---|---|---|---|
ホスト名 | サーバのホスト名です。 | 英数字 | 変更不可 *1 | 必須 |
サービス名 | サーバのサービス名です。 | 英数字 | 変更不可 *1 | 任意 |
表示名 | HULFT-HUB Managerの画面上に表示されるサーバの別名です。 | 文字 | 256バイト以内 | 任意 |
ポートNo. | サーバが他のシステムと通信を行うためのポートNo.です。 | 数字 | 変更不可 *1 | 必須 |
ユーザの通知 |
HULFT-HUB Managerのアカウント情報をHULFT-HUB Serverに通知するかを選択します。 *2 HULFT-HUB Serverの操作ログにおいて、「ユーザID(管理画面)」にはHULFT-HUB Serverへのログインアカウント、「ユーザID(OS)」にはHULFT-HUB ManagerのOSのユーザIDがそれぞれ保存されます。 |
― | ― | 必須 |
漢字コード種 | 使用しているシステムの漢字コード種です。 | ― | SHIFT-JIS,ETC,UTF_8 | 必須 |
JIS年度 | 使用しているシステムの漢字コードのJIS年度です。 | ― | 78JIS,83JIS | 必須 |
システム状況格納ディレクトリ | 転送状況やサーバの動作状況等の一時的な記憶ファイルを格納するディレクトリです。 | 英数字 | 128バイト以内 | 必須 |
管理情報格納ディレクトリ | サーバやクライアントの管理情報を格納するディレクトリです。 | 英数字 | 128バイト以内 | 必須 |
蓄積データ格納ディレクトリ | HULFT-HUB Serverが蓄積データを格納するディレクトリです。 | 英数字 | 変更不可 | 必須 |
蓄積データ抽出ワークディレクトリ | ジョブフロー機能で蓄積データの抽出用に使用するディレクトリです。 *3 | 英数字 | 変更不可 | 必須 |
転送履歴CSVファイル保存ディレクトリ | CSV形式の転送履歴を保存するディレクトリです。 *4 | 英数字 | 変更不可 | 必須 |
管理情報バックアップ格納ディレクトリ | 管理情報のバックアップを格納するディレクトリです。 *4 | 英数字 | 変更不可 | 必須 |
DataMagicインストールディレクトリ | ジョブフロー機能でHULFT-DataMagic起動用に使用するディレクトリです。 *3 | 英数字 | 128バイト以内 | 任意 |
DataMagic環境設定ディレクトリ | ジョブフロー機能でHULFT-DataMagic起動用に使用するディレクトリです。 *3 | 英数字 | 128バイト以内 | 任意 |
HUB動作言語 | HULFT-HUB Serverがメッセージを出力する際の言語です。 *5 | ― | 日本語,英語 | 必須 |
*1: 変更するときは、一旦サーバを削除して、登録しなおしてください。
*2: サーバがHULFT-HUB Server Ver.2.2.0以降の場合にのみ項目が表示されます。
*3: サーバがHULFT-HUB Server-ENT Ver.3.0.0以降の場合にのみ設定が有効です。
*4: サーバがHULFT-HUB Server Ver.3.0.0以降の場合にのみ項目が表示されます。
*5: サーバがHULFT-HUB Server Ver.3.6.0以降の場合にのみ項目が表示されます。
動作設定
項目名 | 説明 | 書式 | 制限 | 設定 |
---|---|---|---|---|
転送処理の多重度 | サーバで同時に実行可能な「転送処理」の最大数です。 | 数字 | 1~99999 | 必須 |
要求受付処理の多重度 | サーバで同時に実行可能な「要求受付系サービスの中継」の最大数です。 | 数字 | 1~99999 | 必須 |
ジョブフローの全体多重度 | 同時実行可能な「ジョブフロー処理」の最大数を指定します。 *2 | 数字 | 1~99 | 必須 |
Manager同時接続数 | サーバに同時に接続できるHULFT-HUB Managerのユーザ数です。 | 数字 | 変更不可 *1 | 必須 |
同報配信異常時の扱い | 転送エラー発生時の処理です。 | ― | 中断,続行 | 必須 |
同報配信異常扱いの条件 | 配信側ホストへのエラー通知条件です。 | ― | 同報先どれか1つでエラー時,全転送でエラー時 | 必須 |
転送履歴しきい値 | 転送履歴を保持する件数の最大値です。“0” を指定した場合、無制限に保持されます。 | 数字 | 0,1~999999(件) | 必須 |
転送履歴保有件数 | 転送履歴の自動削除が実行されるときに、残す履歴の件数です。 | 数字 | 転送履歴しきい値未満 | 必須 |
ジョブフロー履歴しきい値 | ジョブフロー履歴を保持する件数の最大値です。“0”を指定した場合、無制限に保持されます。 *2 | 数字 | 0,1~999999(件) | 必須 |
ジョブフロー履歴保有件数 | ジョブフロー履歴の自動削除が実行されるときに、残す履歴の件数です。 *2 | 数字 | ジョブフロー履歴しきい値未満 | 必須 |
転送履歴CSVファイル保存月数 | 転送履歴をCSV 形式で保存する場合の保存月数を指定します。 *3 | 数字 | 0~99(カ月) | 必須 |
バッチ処理間隔 | 直接転送履歴のバッチ処理起動を行う間隔を指定します。 *3 システム動作環境設定(HULFT-HUB Server)の「直接転送履歴バッチ処理間隔」に対応します。 |
数字 | 0,5~1440(分) | 必須 |
バックアップ間隔 | 管理情報を定期的にバックアップする間隔を指定します。 *3 システム動作環境設定(HULFT-HUB Server)の「管理情報バックアップ間隔」に対応します。 |
数字 | 0~99(日) | 必須 |
バックアップ実行時刻 | 管理情報を定期的にバックアップする時刻を指定します。 *3 システム動作環境設定(HULFT-HUB Server)の「管理情報バックアップ起動時刻」に対応します。 |
hh:mm | 00:00~23:59 | 必須 |
バックアップ対象 | バックアップ対象の管理情報とバックアップの条件を指定します。 *5 システム動作環境設定(HULFT-HUB Server)の「管理情報バックアップ対象」に対応します。 |
― | すべてを更新があった場合のみ取得,すべてを常に取得,一部を更新があった場合のみ取得,一部を常に取得 | 必須 |
バックアップ保有世代数 | バックアップされた管理情報を保持する世代数です。 *3 システム動作環境設定(HULFT-HUB Server)の「管理情報バックアップ保有世代数」に対応します。 |
数字 | 0~99 | 必須 |
転送エラー解消確認区分 | 転送エラー解消(構成図でサーバを正常表示へ自動遷移)のモードを選択します。 *2 | ― | 転送異常有無,送出異常有無 | 必須 |
HUB経由転送における通知ホスト名 | HULFT-HUBを経由する転送を定義する際に詳細ホスト情報で使用される相手ホスト名、およびHULFT-HUBを経由する転送を実行した際にサーバから通知されるホスト名の形式を選択します。 *4 | ― | 変更不可 *1 | 必須 |
*1: サーバでの変更は可能です。「HULFT-HUB Server マニュアル」を参照してください。
*2: サーバがHULFT-HUB Server-ENT Ver.3.0.0以降の場合にのみ設定が有効になります。
*3: サーバがHULFT-HUB Server Ver.3.0.0以降の場合にのみ項目が表示されます。
*4: サーバがHULFT-HUB Server-ENT Ver.3.3.0以降の場合にのみ項目が表示されます。
*5: サーバがHULFT-HUB Server Ver.3.5.0以降の場合にのみ項目が表示されます。
通信設定
項目名 | 説明 | 書式 | 制限 | 指定 |
---|---|---|---|---|
クライアント稼動監視間隔 | 収容クライアントの稼動状況を監視する間隔を指定します。“0”を指定した場合、定期的なポーリングによる稼動状況の監視を行いません。 *1 | 数字 | 0、10~86400(秒) | 必須 |
HUB Manager通信暗号化区分 | 制御情報を暗号化するかどうかを選択します。 *2 | ― | 暗号化しない,HULFT暗号使用 | 必須 |
HUB Server間暗号化区分 | 隣接サーバへ送信する電文を暗号化するかしないかを指定します。 *3 | ― | 暗号化しない,HULFT暗号化,C4S暗号化優先,AES暗号化優先 | 必須 |
ソケット通信応答待ち時間 | コネクション接続後の無通信監視で使用するタイムアウト値を指定します。“0”を指定した場合、応答が返されるまで無制限に待ちます。 | 数字 | 0,10~259200(秒) | 必須 |
ソケット接続リトライ回数 | 再接続を試みる回数を指定します。“0”を指定した場合、再接続しません。 | 数字 | 0,1~9999(回) | 必須 |
ソケット接続リトライ待ち時間 | 再接続までの待ち時間を指定します。 | 数字 | 0~9999(秒) | 必須 |
隣接HUBサーバ稼動監視間隔 | 隣接サーバの稼動監視を行う間隔を指定します。 *4 | 数字 | 0,180~86400(秒) | 必須 |
*1: | Ver.6以降のクライアントが対象です。 |
*2: | サーバがHULFT-HUB Server Ver.3.9.0未満の場合にのみ項目が表示されます。 |
サーバがHULFT-HUB Server Ver.3.9.0以降の場合、制御情報は常に暗号化されます。 | |
*3: | サーバがHULFT-HUB Server-ENT Ver.3.0.0以降の場合にのみ項目が表示されます。 |
*4: | サーバがHULFT-HUB Server-ENT Ver.3.7.0以降の場合にのみ項目が表示されます。 |
経路設定
【注意】 | 経路設定は、サーバがHULFT-HUBServer-L Ver.3の場合には表示されません。 |
項目名 | 説明 | 書式 | 制限 | 指定 | |
---|---|---|---|---|---|
サーバルーティング情報 | HULFT-HUB Server同士の通信やHULFT-HUB Serverとクライアントの間の通信を行うときに、他のサーバやクライアントから受信したパケットを中継させるサーバを決定するために使用するルーティングテーブルです。 | ||||
ネットワークアドレス | 隣接するHULFT-HUB Serverが設置されているネットワークのネットワークアドレスとネットマスク。 | 数字 *1 | ― | 必須 | |
優先度 | 経路を決定するための優先度。 | 数字 | 1~256 | 必須 | |
サーバ | 隣接サーバのホスト名。 | *2 | ― | 必須 | |
デフォルトサーバ | サーバルーティング情報から該当する経路が見つからなかった場合に、転送先とするサーバのホスト名 | *2 | ― | 任意 |
*1: ネットワークアドレスとネットワークマスクを指定します。
*2: 画面から選択します。
インストール情報
項目名 | 説明 |
---|---|
名称 | インストールされている製品の名称が表示されます。 |
バージョン | インストールされている製品のバージョンが表示されます。 |
シリアル番号 | インストールされている製品のシリアル番号が表示されます。 |
動作状況出力
項目名 | 説明 | 書式 | 制限 | 指定 | |
---|---|---|---|---|---|
トレースファイル名 | トレースファイル名をフルパスで表します。 *1 | 英数字記号 | 255バイト以内 | 任意 | |
トレースファイル最大サイズ | トレースファイルの最大サイズです。“0”を指定すると、無制限に蓄積されます。 | 数字 | 0,1~1024(MB) | 必須 | |
操作ログ出力モード | 操作ログの出力モードです。 *2 | ― | ログ出力なし,ファイルアクセスログ出力,コマンド実行ログ出力,すべて出力 | 必須 | |
操作ログ自動切り換えサイズ | 操作ログ自動切り換えサイズを指定します。 *2 | 数字 | 0~9999 | 必須 | |
操作ログ世代管理数 | 操作ログ世代管理数を指定します。 *2 | 数字 | 2~9999 | 必須 | |
トレース取得モード | 出力するメッセージのレベルを指定します。デーモンおよびプログラムごとに選択します。 | ||||
HUBデーモン | HUBデーモンのトレース取得モードです。 | ― | 取得しない,致命的なエラーのみ取得,エラーレベル以上を取得,警告レベル以上を取得,確認レベル以上を取得 | 必須 | |
PROXYデーモン | PROXYデーモンのトレース取得モードです。 | ||||
中継デーモン | 中継デーモンのトレース取得モードです。 | ||||
同報デーモン | 同報デーモンのトレース取得モードです。 | ||||
送出デーモン | 送出デーモンのトレース取得モードです。 | ||||
Managerデーモン | Managerデーモンのトレース取得モードです。 | ||||
稼動監視プログラム | 稼動監視プログラムのトレース取得モードです。 | ||||
ユーティリティプログラム | ユーティリティプログラムのトレース取得モードです。 | ||||
ジョブフローデーモン | ジョブフローデーモンのトレース取得モードです。 *3 | ||||
ジョブフロー実行プログラム | ジョブフロー実行プログラムのトレース取得モードです。 *3 | ||||
ジョブフローユーティリティプログラム | ジョブフローユーティリティプログラムのトレース取得モードです。 *3 |
*1: トレース取得モードで、すべての項目を“取得しない”に設定すると、トレースファイルは作成されません。
*2: サーバがHULFT-HUB Server Ver.2.2.0以降の場合にのみ項目が表示されます。
*3: サーバがHULFT-HUB Server-ENT Ver.3.0.0以降の場合にのみ項目が表示されます。
隣接サーバ
項目名 | 説明 | 書式 | 制限 | 指定 |
---|---|---|---|---|
接続先ホスト名 | 隣接サーバのホスト名です。 | 英数字 | 変更不可 | ― |
サービス名 | 隣接サーバのサービス名です。 | 英数字 | 変更不可 | ― |
表示名 | 隣接サーバの表示名です。 | 文字 |
管理外サーバの場合のみ変更可 256バイト以内 |
任意 |
ポートNo. | 隣接サーバのポートNo.です。 | 数字 | 変更不可 | ― |
バージョン | 隣接サーバと通信する際のプロトコルバージョンです。 | 英数字 | 変更不可 | ― |
稼動監視 | 隣接サーバの稼働監視を行うかどうかを指定します。 *1 | ― | する, しない | 必須 |
管理外 | 隣接サーバが管理外サーバの場合にチェックされます。 | ― | 変更不可 | ― |
HUB通過時の転送元ホスト名 | 自サーバから隣接サーバにファイル転送を中継するとき、転送元として通知するホスト名を選択します。 | *2 |
管理外サーバの場合のみ変更可 通過サーバに見せる, 配信側クライアントのまま |
必須 |
*1: サーバがHULFT-HUB Server Ver.3.8.0以降の場合に表示されます。
*2: 画面から選択します。
接続許可設定
【注意】 | 接続許可設定は、サーバがHULFT-HUB Server Ver.3.9以降の場合に表示されます。 |
項目名 | 説明 | 書式 | 制限 | 指定 |
---|---|---|---|---|
有効フラグ | 指定したネットワークアドレスに対する接続許可設定を有効にする場合にチェックします。 | ― | ― | 必須 |
ネットワークアドレス | 接続を許可または拒否するHULFT-HUB Managerのネットワークアドレスとネットマスクを指定します。 *1 | 数字 | ― | 必須 |
優先度 | 設定の優先度を指定します。 | 数字 | 1~99 | 必須 |
動作 | 接続元のネットワークアドレスが指定したネットワークアドレスと合致した場合に、その接続を許可するか拒否するかを指定します。 | *2 | ACCEPT, REJECT | 必須 |
*1: 「0.0.0.0/0」と指定すると、すべてのホストに対する許可または拒否の設定になります。
*2: 画面から選択します。
【例】 以下のように設定すると、ネットワークアドレス「192.168.10.11/32」のHULFT-HUB Managerからの接続だけを許可し、それ以外のネットワークアドレスのHULFT-HUB Managerからの接続を拒否します。
ネットワークアドレス | ネットマスク | 優先度 | 動作 |
---|---|---|---|
192.168.10.11 | 32 | 1 | ACCEPT |
0.0.0.0 | 0 | 99 | REJECT |