ネットワーク間の接続

ネットワーク間を接続するには、隣接するサーバ同士を接続し(接続線の設定)、それぞれのサーバで、経路に関する設定(経路情報の設定)をする必要があります。隣接するサーバ同士を接続することを「サーバ間接続」と呼びます。

2つの管理対象サーバを接続する場合

2つの管理対象サーバの接続には、以下の条件を満たすユーザでログインする必要があります。 

  • 接続する両方のサーバにログインできること(ユーザ登録されていること)
  • 接続する両方のサーバにおいて、「サーバ間接続権限」があること
  • 接続する両方のサーバにおいて、「サーバのシステム動作環境設定権限」が“更新可”であること

接続の手順は以下のようになります。

  1. [挿入]メニューから[接続線]をクリックしてください。

    構成図が接続線編集モードになります([挿入]メニューの[接続線]のアイコンが反転し、ツールバーのボタンが押されたままの状態になります)。

  2. 構成図上で、一方のサーバアイコンの上でマウスの左ボタンを押し、もう一方のサーバアイコンまでドラッグします。

  3. マウスの左ボタンを離すと接続線が引かれ、接続先のサーバの収容クライアントが構成図および構成リストに追加されます。

    接続先のサーバとログインサーバでパスワードが異なる場合は、ログインダイアログが表示されます。接続先のサーバのパスワードを入力してください。

    【注意】 ユーザIDを変更することはできません。

    【備考】 サーバ間に接続線が設定されると、接続線編集モードは、自動的に解除されます(ツールバーの ボタンが押されていない状態に戻ります)。
    【注意】  
    「ホスト名およびサービス名が等しいホストが存在します。ホスト名:xxxxxxxxxxを削除し、サービス名を変更して再度登録してください。」というメッセージが表示された場合、結びつけようとした2つのサーバに、同一のクライアントが重複して登録されています。どちらか片方のサーバからクライアントの登録を解除した後、サーバ間接続を行ってください。
    サーバ間を接続線で接続する場合は、接続するHULFT-HUB Serverが起動している事を確認してください。HULFT-HUB Serverが起動していない場合、隣接サーバ情報が正しく登録されず、転送が正常終了しません。ただし、接続するサーバが管理外サーバの場合は、この限りではありません。
  4. 構成図でサーバをダブルクリックし、[隣接サーバ]をクリックすると、隣接サーバ情報が表示されます。

    この画面ではログインサーバが接続先のサーバの稼働監視を行うかどうかを指定します。

    【備考】  
    接続先のサーバがログインサーバの稼働監視を行うかどうかの設定は、接続先のサーバのシステム動作環境設定で指定してください。
    隣接サーバ情報の詳細は管理情報リファレンスの「隣接サーバ情報」を参照してください。

  5. 続いて経路設定をクリックすると、サーバルーティング情報が表示されます。
  6. サーバルーティング情報に、隣接するサーバのネットワークアドレスなどの情報を入力し、[追加]ボタンをクリックすると、一覧にルーティング情報が登録されます(下部画面の1、2、3)。

    隣接するサーバがすべて登録できたことを確認してください。

    <表>サーバルーティング情報

    項目名 説明 書式 制限 指定
    ネットワークアドレス

    到達目標のネットワークを“ネットワークアドレス/ネットマスク”の形式で指定します。

    例)IPアドレスが192.168.10.100、サブネットマスクが255.255.255.0の場合。

    ネットワークアドレス:192.168.10.0/24

    ネットワークアドレス/ネットマスク

    ネットワークアドレス:0~255

    ネットマスク:1~32

    必須
    優先度 経路を決定するための優先度を指定します。 数字 1~256 *1 必須
    サーバ 到達目標のネットワークに接続するサーバを指定します。 構成図に登録されたすべてのサーバ 必須

    *1: 数値が小さいほど優先度が高くなります。

  7. 必要に応じて、デフォルトサーバを設定してください。

    <表>デフォルトサーバ

    項目名 説明 書式 制限 指定
    デフォルトサーバ 設定した経路が見つからなかった場合に、転送先とするサーバを指定します。 構成図に登録されたすべてのサーバ 任意
  8. すべて設定できたら、ツールバーの ボタンをクリックしてください。

接続線を引いたサーバにログインできなかった場合

接続線を引いたサーバに、ログインサーバと同一のユーザIDとパスワードでログインできなかった場合、手順2を実行した後に次の画面が表示されます。

[OK]をクリックすると、対象のサーバは非稼働サーバ(灰色のアイコン)として登録されます。

非稼働サーバの管理情報や履歴情報を参照することはできません。

対象のサーバで以下のような問題が発生している可能性があります。

  • デーモンが起動していない
  • ユーザIDまたはパスワードの設定が間違っている

問題を解消して再接続の手順を行うと、管理対象サーバとすることができます。

【注意】 接続先のサーバに、ログインサーバと同一のIDは登録されているもののパスワードが異なる場合は、隣接サーバへのログインダイアログが表示されます。
ログインダイアログで正しいパスワードを入力すると、管理対象サーバとなります。[キャンセル]ボタンをクリックすると、非稼働サーバとなります。
【備考】 管理画面では、非稼働サーバとの接続を示す接続線は、破線で表示されます。
  また、ログインできないサーバのアイコンは、接続線を引いた後も灰色のままです。

管理対象サーバと管理外サーバを接続する場合

管理対象サーバと管理外サーバを接続するには、以下の条件を満たすユーザでログインする必要があります。 

  • 管理対象サーバにログインできること(ユーザ登録されていること)
  • 管理対象サーバにおいて、「サーバ間接続権限」があること
  • 管理対象サーバにおいて、「サーバのシステム動作環境設定権限」が“更新可”であること

管理対象サーバと管理外サーバを接続する手順は、2つの管理対象サーバを接続する場合と同様です。

管理外サーバの設定確認は、管理外サーバ側の管理者に依頼してください。