注意点

コマンド共通の注意点は「コマンド共通の注意点」を参照してください。

ダウンロードコマンドに固有の注意点は以下のとおりです。

ZIPファイルの最大サイズ

扱えるZIPファイルの最大サイズは4GBです。

ZIPファイル内の空フォルダの扱い

解凍するZIPファイル内に空フォルダが含まれている場合、空フォルダは復元されません。

ZIPファイル解凍時のフォルダ名

ZIPファイルを解凍する場合は、ファイル名と同名のフォルダを作成し、そのフォルダにファイルを解凍します。ただし、ファイル名の拡張子が“.zip”の場合は末尾の“.zip”を除いたものがフォルダ名になります。

表2.14 解凍先フォルダ名の例

ZIPファイル名

解凍先フォルダ名

Test

Test

Test.zip

Test

Test.zip.ZIP

Test.zip

Test.txt

Test.txt

= 備考 =

拡張子を判定する際、大文字と小文字は区別しません。

ZIPファイル解凍時の同名フォルダ、同名ファイルの扱い

ZIPファイルを解凍する場合、いったん元のZIPファイル名でダウンロード先フォルダにダウンロードした後、上記のルールに従った解凍先フォルダを作成して解凍し、解凍後にダウンロードしたZIPファイルを削除します。

  • local_file_update_flag(更新フラグ)が“true”の場合、ダウンロード先にZIPファイルと同名のファイルが存在すると、そのファイルは削除されます。

  • local_file_update_flag(更新フラグ)が“true”の場合、ダウンロード先に上記の解凍先フォルダ名と同名のフォルダが存在すると、そのフォルダは削除されて新規にフォルダが作成されます。

たとえばダウンロード先フォルダにTest.zipファイルとTestフォルダが存在する場合、Test.zipをダウンロードして解凍すると、元のTest.zipファイルとTestフォルダは削除され、新規にTestフォルダが作成されます。

ZIPファイル解凍中のエラー

ZIPファイルの解凍中にエラーが発生した場合、解凍を中止し、エラーコードを返却して終了します。上書きしたファイルのロールバックは行いません。

AES256暗号

HULFT-WebFileTransferは暗号化ライブラリにJCE を使用しています。

暗号タイプ(client_cipher_type)に“1”(AES-256bit暗号)を設定する場合、Javaの暗号強度制限が設けられているとダウンロードに失敗します。

最新のJavaであれば制限が解除された状態のため問題ありませんが、古いバージョンのJavaの場合制限が設けられたままのことがあります。この場合、コマンドクライアントを導入する環境のJavaに対し、暗号強度制限を解除する必要があります。

制限を解除する方法については、Javaのドキュメントを参照してください。

排他処理

コマンド実行中は、ダウンロード対象のローカルファイルに対して書き込み、削除、リネームを行わないでください。

複数ファイルダウンロード時の解凍と復号

設定ファイルの設定は、ダウンロードするすべてのファイルに適用されます。

  • client_compress_flag(圧縮解凍フラグ)を“false”に設定すると、ダウンロードしたすべてのファイルを解凍しません。“true”に設定すると、ダウンロードしたすべてのファイルを解凍します。

  • client_cipher_flag(暗号フラグ)を“false”に設定すると、ダウンロードしたすべてのファイルを復号しません。“true”に設定すると、ダウンロードしたすべてのファイルを復号します。

フォルダ内に圧縮されたファイルと圧縮されていないファイル、または暗号化されたファイルと暗号化されていないファイルが混在している場合は正しく処理されませんので注意してください。