フォルダイベントと共通イベントの置換文字について
以下の各項目でHULFT-WebFileTransfer置換文字を使用できます。
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フォルダイベントのHULFT連携(HULFT配信時)で指定する以下のメッセージ($FILEのみ使用可)
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メッセージ0
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拡張メッセージ0
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拡張メッセージ1
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フォルダイベントのアプリ連携のコマンド1、コマンド2、コマンド3
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フォルダイベントのメール連携の件名、本文
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アップロード共通イベントのupload.command1、upload.command2、upload.command3
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ダウンロード共通イベントのdownload.command1、download.command2、download.command3
HULFT-WebFileTransfer置換文字には以下のものがあります。実行されるコマンドのパラメータにHULFT-WebFileTransfer置換文字を使用すると、コマンドでアップロードまたはダウンロードされたファイルを利用できます。メールの件名、本文にHULFT-WebFileTransfer置換文字を使用すると、メール受信者はファイル転送に関する動的な情報を受け取ることができます。
HULFT-WebFileTransfer |
説明 |
---|---|
$TARGET |
連携で使用するファイル(*1)をテンポラリファイル格納フォルダのサブフォルダに書き出して作成したテンポラリファイルのフルパス(*2) サブフォルダ名は“処理識別子_日時”の形式で、ファイル名は“webft_event_data”となります。“日時”は「YYYYMMDDHHMMSSsss」形式です。 例)C:\tomcat\webapps\webft\WEB-INF\tmp\folderevent\00000000000000000000000000000a9600_20120901115219063\webft_event_data |
$PATH |
連携で使用するファイル(*1)のパス情報(*3) 例)/top/input/data |
$FILE |
連携で使用するファイル(*1)のファイル名 例)testFile.doc |
$DATE |
イベントの実行を開始した日付 例)2010/07/01 |
$TIME |
イベントの実行を開始した時刻 例)21:55:36 |
$USER |
アップロードまたはダウンロードを実行したユーザの「ユーザID」と「表示名」 「ユーザID」と「表示名」の間は半角スペース1バイト挿入 「表示名」は()半角カッコ内に表示 例)user1 (test user 1)
フォルダイベントの「実行対象のアクション」が「スケジュール」の場合、「ユーザID」と「表示名」はいずれも「system_service」と表示されます。 例)system_service (system_service) |
$GROUP |
アップロードまたはダウンロードを実行したユーザの「グループID」と「所属」 「グループID」と「所属」の間は半角スペース1バイト挿入 「所属」は() 半角カッコ内に表示 例)group1 (test group 1)
フォルダイベントの「実行対象のアクション」が「スケジュール」の場合、「グループID」と「所属」はいずれも「system_service」と表示されます。 例)system_service (system_service) |
$COMMENT |
連携で使用するファイル(*1)に関するコメント |
$USERID |
アップロードまたはダウンロードを実行したユーザの「ユーザID」 フォルダイベントの「実行対象のアクション」が「スケジュール」の場合、「ユーザID」は「system_service」と表示されます。 |
$GROUPID |
アップロードまたはダウンロードを実行したユーザの「グループID」 フォルダイベントの「実行対象のアクション」が「スケジュール」の場合、「グループID」は「system_service」と表示されます。 |
$OPERATIONID |
フォルダイベントの処理識別子 |
$OBJECTID |
連携で使用するファイル(*1)のオブジェクトID |
$DL_URL |
ユーザの「ログイン方法」が“ID/パスワード”または“ID/パスワード+クライアント証明書”の場合に使用するクイックダウンロードページのURL(*4) 例) http://localhost:8080/webft/quick_download.html |
$DL_CERT_URL |
ユーザの「ログイン方法」が“クライアント証明書”の場合に使用するクイックダウンロードページのURL(*4) 例)https://localhost:8443/webft/quick_download_cert.html |
$TICKET_ID |
クイックダウンロードの対象ファイルを特定するためのチケット番号 |
$OPTION1 |
連携で使用するファイル(*1)に付加された任意の情報(*5) |
$OPTION2 |
連携で使用するファイル(*1)に付加された任意の情報(*5) |
$OPTION3 |
連携で使用するファイル(*1)に付加された任意の情報(*5) |
*1 |
: |
連携で使用するファイルは、実行対象のアクションと連携するイベントによって決まります。表2.19 を参照してください。 |
*2 |
: |
「$TARGET」を使用した場合、アプリケーションの実行前にテンポラリファイルが作成され、完了後に削除されます。 |
*3 |
: |
HULFT-WebFileTransferが管理する仮想フォルダ(TOP画面のフォルダツリーに表示されるもの)上のパスを表します。 |
*4 |
: |
URLはプロパティファイル(env.properties)で変更できます。詳細は「プロパティファイル」を参照してください。 |
*5 |
: |
「オブジェクトの付加情報」を参照してください。 |
アクション |
イベント |
|||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
HULFT連携(配信) |
HULFT連携(集信) |
アプリ連携 |
メール連携 |
フォルダ移動 |
||||
アップロード |
転送前 |
転送 |
× |
転送 |
× |
× |
||
転送正常時 |
実行対象のユーザが転送する毎に |
転送 |
指定 |
転送 |
転送 |
転送 |
||
実行対象のすべてのユーザが転送した後 |
指定 |
指定 |
指定 |
指定 |
指定 |
|||
転送エラー時 |
× |
× |
― |
― |
× |
|||
ダウンロード |
転送前 |
× |
転送 |
転送 |
× |
× |
||
転送正常時 |
実行対象のユーザが転送する毎に |
転送 |
指定 |
転送 |
転送 |
転送 |
||
実行対象のすべてのユーザが転送した後 |
指定 |
指定 |
指定 |
指定 |
指定 |
|||
転送エラー時 |
× |
× |
― |
― |
× |
|||
スケジュール |
指定 |
指定 |
指定 |
指定 |
指定 |
転送 |
: |
アップロードまたはダウンロードの対象ファイル |
指定 |
: |
「イベントで使用するファイル」で指定したファイル |
× |
: |
設定不可の組み合わせ(設定するとエラー) |
― |
: |
連携時にファイルを引き継がない ($TARGET、$PATH、$FILE、$COMMENT、$OBJECTIDを指定した場合はエラー) |
アップロード時の転送前フォルダイベントでの注意点
転送前フォルダイベントの対象になるのは、転送前にHULFT-WebFileTransferのデータベースに格納されているファイルです。そのため、アップロード時には注意が必要です。
上書きアップロードの場合、転送前フォルダイベントの対象になるのは、アップロードしようとしているローカルファイルではなく、アップロード先として指定したHULFT-WebFileTransfer上のファイルです。
新規アップロードの場合、転送前フォルダイベントを実行する時点で対象ファイルがHULFT-WebFileTransferのデータベースに存在していません。そのため、HULFT-WebFileTransfer置換文字の扱いは以下のように置換されます。
HULFT-WebFileTransfer 置換文字 |
説明 |
---|---|
$TARGET |
ブランク(*1) |
$PATH |
[アップロード]画面の「アップロード先」で選択したフォルダ名 |
$FILE |
[アップロード]画面の「ファイル名」で設定したファイル名 |
$COMMENT |
ブランク(*2) |
$OBJECTID |
新規に割り当てられたオブジェクトID |
*1 |
: |
新規アップロードの場合、対象ファイルが存在せず、テンポラリファイルも作成されないためです。 |
*2 |
: |
[アップロード]画面の「コメント」で設定したコメントは、転送前フォルダイベントを実行する時点ではサーバに送られていないためです。 |
上記以外のHULFT-WebFileTransfer置換文字の扱いは表2.19 と同じです。