Salesforceアダプタ - ユーザーごとに認証する方式

ユーザーごとに認証する方式とは

Salesforceアダプタはサーバー設定画面で設定した管理者ユーザーのみで認証を行っていますが、 ユーザー設定画面で設定したユーザーごとに認証したい場合、以下の設定方法で切り替えることが可能です。
ユーザーごとに認証する方式に切り替えた場合、Salesforce上でユーザーのパスワードが変更された際に、 PIMSYNCのユーザー情報も変更する必要があります。

設定方法

以下のプロパティ項目を設定し、ユーザーごとに認証する方式に切り替えられます。

キー 配置場所 説明
each.user.login.enabled $PIMSYNC_HOME/plugin/modules/salesforce/
adapter.properties
設定手順は以下の通りです。
  1. PIMSYNCを停止します。
  2. adapter.propertiesファイルを開き、「each.user.login.enabled=true」を追加して保存します。
  3. PIMSYNCを起動します。

サーバー情報の設定

ユーザーごとに認証する方式に切り替えた際のサーバー情報の設定について説明します。
共通の設定項目については「PIMSYNC管理画面 - サーバー」を参照してください。
項目の説明
項目名 説明 補足
サーバー名 PIMSYNC内で使用する同期対象サーバーの表示名です。
  • 既に登録済のサーバー名と同じ名前を付けることはできません。
サーバー選択 同期対象サーバーをリストから選択します。
  • 「Salesforce」を選択します。
ログイン先 Salesforceへのログイン先を指定します。
  • 「本番組織」:本番組織にログインします。
  • 「Sandbox」:Sandboxにログインします。
 
タイムアウト(秒) Salesforceとの接続・応答待ち時間を秒単位で入力します。
  • デフォルト値は「600」です。
  • 「0」を指定した場合、タイムアウトは無制限になります。
  • 「0」から「86400」までの数値を指定してください。

ユーザー情報の設定

ユーザーごとに認証する方式に切り替えた際のユーザー情報の設定について説明します。
共通の設定項目については、管理者用:「PIMSYNC管理画面 - ユーザー」、ユーザー用:「PIMSYNC管理画面 - サーバー情報変更」を参照してください。
項目の説明
項目名 説明 補足 項目キー
ユーザ名 Salesforceアカウントのユーザ名を入力します。   username
パスワード
  • 信頼済みIP範囲を設定している場合
    • Salesforceアカウントのパスワードを入力します。
  • 信頼済みIP範囲を設定していない場合
    • Salesforceアカウントのパスワードとセキュリティトークンを入力します。
      パスワードの末尾にセキュリティトークンを追加してください。
      例: パスワードが「mypassword」、セキュリティトークンが「XXXXXXXXXX」である場合、「mypasswordXXXXXXXXXX」を入力してください。
  • 信頼済みIP範囲の設定については「信頼済みIP範囲の設定」を参照してください。
  • セキュリティトークンは以下から入手してください。
    • Salesforceの「設定」-「私の個人情報」-「私のセキュリティトークンのリセット」
password
[項目キー]は、PIMSYNC管理者が、ユーザー用:「PIMSYNC管理画面 - サーバー情報変更」に表示されるプロパティ項目の表示をカスタマイズするときに使用します。
プロパティ項目の表示のカスタマイズについては、「PIMSYNC管理画面 - サーバー情報変更 - プロパティ項目の表示のカスタマイズ」を参照してください。

インポートの設定

ユーザーごとに認証する方式に切り替えた際のインポートの設定について説明します。
インポートの操作方法については「PIMSYNC管理画面 - インポート」を参照してください。
ユーザー・サーバー情報のファイルフォーマット
項目名 指定方法 説明
ユーザー名 <値>
  • PIMSYNC内で使用する同期対象ユーザーの表示名です。
サーバー名 <値>
  • サーバー接続設定で登録したサーバー表示名です。
ユーザ名 username=<値>
  • Salesforceアカウントのユーザ名を入力します。
パスワード password=<値>
  • 信頼済みIP範囲を設定している場合
    • Salesforceアカウントのパスワードを入力します。
  • 信頼済みIP範囲を設定していない場合
    • Salesforceアカウントのパスワードとセキュリティトークンを入力します。
  • 信頼済みIP範囲の設定については「信頼済みIP範囲の設定」を参照してください。

記述例

ユーザー001,SalesforceサーバーA,username=user001@test.com,password=mypassword001XXXXXXXXXX<改行>
ユーザー002,SalesforceサーバーB,username=user002@test.com,password=mypassword002YYYYYYYYYY<改行>