Microsoft Office 365 Exchange Onlineアダプタの稼働環境は以下の通りです。
対応OS
サポートバージョン
-
以下2点が可能であるOffice 365のプラン
- EWS(Exchange Web Services)の使用
- 「ApplicationImpersonation」役割の割り当て
Office 365のプランについては、(https://products.office.com/ja-jp/business/compare-more-office-365-for-business-plans)を参照してください。
クライアント
- Microsoft Office Outlook 2016
- Microsoft Office Outlook 2013
- Microsoft Outlook Web App
電子メールアカウントの設定の[Exchange キャッシュモードを使う]は無効にしてください。有効にした場合、登録後すぐに読み取りができない場合があります。
Microsoft Office 365 Exchange Onlineと同期するためには、事前に以下の設定が必要となります。
PIMSYNCでは、サーバー設定画面で管理者としてたユーザーがOffice 365 Exchange Online上の各ユーザーメールボックスにその所有者と同等の権限でアクセスし、スケジュールまたはToDoの読み書きを行います。
「ApplicationImpersonation」役割をPIMSYNCで管理者として登録するユーザーに割り当てることで、上記の動作を行うことが可能になります。
「ApplicationImpersonation」役割の割り当て方法は以下です。
- Microsoft Office 365 Exchange Onlineに管理者アカウントでログインします。
- [管理者] - [Exchange]を選択し、「Exchange 管理センター」画面を開きます。
- 左ペインの[アクセス許可]をクリックし、「管理者の役割」画面を表示します。
- [新規作成]ボタンをクリックし、「新しい役割グループ」画面を開きます。
- [名前]、[説明]に任意の値を入力します。
[役割]の[追加]ボタンをクリックし、「ApplicationImpersonation」を追加します。
- [メンバー]の[追加]ボタンをクリックし、PIMSYNCの管理者とする任意のユーザーを追加します。
- [保存]をクリックして、設定した内容を保存します。
Microsoft Office 365 Exchange Onlineと同期するためには、クライアントIDが必要になります。
以下の設定を実施してクライアントIDを取得してください。
- Azureポータル(https://portal.azure.com/)にアクセスします。
- 左のメニューから[Azure Active Directory]を選択します。
- [アプリの登録]を選択し、[新規登録]を選択します。
-
以下の値を設定して[登録]ボタンを押下します。
- [名前]: 任意の値
- [サポートされているアカウントの種類]: この組織ディレクトリのみに含まれるアカウント (<組織名> のみ - シングルテナント)
- [リダイレクト URI]:
- パブリック クライアント/ネイティブ(モバイルとデスクトップ)
- http://<PIMSYNCのホスト名>:<PIMSYNCのポート番号>/server-getoauthtokens.do
- [アプリケーション (クライアント) ID]を確認します。この値がクライアントIDとなります。
- [認証]を選択し、[既定のクライアントの種類]の「アプリケーションは、パブリック クライアントとして扱います。」に[はい]を選択し、[保存]ボタンを押下します。
- [API のアクセス許可]を選択し、[アクセス許可の追加]を選択します。
-
以下の値を設定して[アクセス許可の追加]ボタンを押下します。
- Exchange
- 委任されたアクセス許可
- EWS
- EWS.AccessAsUser.All
Access mailboxes as the signed-in user via Exchange Web Services
- [<組織名>に管理者の同意を与えます]ボタンを押下し、[はい]を選択します。
AzureポータルにアクセスするためにはAzure ADサブスクリプションへの登録が必要です。
Azure ADサブスクリプションへの登録手順については、(https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/active-directory/fundamentals/sign-up-organization)を参照してください。
複数ディレクトリを使用している環境の場合には、Azureポータルの右上のユーザー名を選択し、
表示されるメニューからExchange Onlineで用いているディレクトリを選択した状態で設定する必要があります。
本アダプタは、HTTPSプロキシサーバーを経由して接続できます。
設定方法については、「プロパティファイル」を参照してください。
プロパティファイルにプロキシサーバーを設定した場合、本アダプタのみプロキシサーバーを経由せずに接続することもできます。
プロキシサーバーを経由せずに接続する場合は、「http.nonProxyHosts」キーにホスト名「login.windows.net」と「outlook.office365.com」を設定する必要があります。
設定方法については、「プロパティファイル」の「http.nonProxyHosts」キーを参照してください。