Agentインストールの実行
(1) Windowsの場合
インストール設定ファイル(huliotsetup.ini)で必須のインストールパラメータを設定済みの場合には、Agentのインストール作業用フォルダーでhuliotsetup.exeをダブルクリックすることによってAgentのインストールが完了します。
huliotsetup.iniファイルで必須のインストールパラメータを設定していない場合、およびhuliotsetup.iniファイルでの設定とは異なるパラメータを設定したい場合には、以下の手順でセットアップコマンドを実行してください。
Agentのインストール作業用フォルダーで以下のセットアップコマンドを実行し、Windows環境のIoT機器にAgentをインストールします。
管理者権限を持つユーザーでコマンドを実行してください。
セットアップコマンド
huliotsetup.exe [--key ACTIVATIONKEY] [--server SERVERNAME[:SERVERPORT]] [--path INSTALLPATH] [--start | --no-start] [--devicename DEVICENAME] [--proxy PROXYNAME[:PROXYPORT]] [--proxy-user USERNAME:PASSWORD] [--ssl | --no-ssl] [--interval INTERVAL] [--service-name SERVICENAME] [--workfile-path WORKFILEPATH] [--remarks REMARKSFILE] [--logfile-path LOGFILEPATH] |
各パラメータについては、「(3) セットアップコマンドのパラメータ」を参照してください。
セットアップコマンドの実行例
huliotsetup.exe --key 12345678-1234-1234-1234-123456789abc --server HOST01 |
この例では、アクティベーションキーとホスト名以外を省略しています。
- アクティベーションキー
-
12345678-1234-1234-1234-123456789abc
- ホスト名
-
HOST01
インストール成功時のメッセージ
Succeeded to install. |
インストールが成功した場合は、「Agentモジュールの展開」の「(1) Windowsの場合」の手順8で展開したフォルダーを削除してください。
インストール失敗時のメッセージ
要因ごとのエラーメッセージが表示されます Failed to new installation. |
インストールに失敗した場合には、「Agentインストールのトラブルシューティング」を参照してください。
(2) Linuxの場合
Agentのインストール作業用ディレクトリで以下のセットアップコマンドを実行し、Linux環境のIoT機器にAgentをインストールします。
管理者権限を持つユーザーでコマンドを実行してください。コマンドは、絶対パスまたは相対パスで指定してください。
セットアップコマンド
huliotsetup [--key ACTIVATIONKEY] [--server SERVERNAME[:SERVERPORT]] [--path INSTALLPATH] [--start | --no-start] [--devicename DEVICENAME] [--proxy PROXYNAME[:PROXYPORT]] [--proxy-user USERNAME:PASSWORD] [--ssl | --no-ssl] [--interval INTERVAL] [--workfile-path WORKFILEPATH] [--remarks REMARKSFILE] [--logfile-path LOGFILEPATH] |
各パラメータについては、「(3) セットアップコマンドのパラメータ」を参照してください。
セットアップコマンドの実行例
./huliotsetup --key 12345678-1234-1234-1234-123456789abc --server HOST01 |
この例では、アクティベーションキーとホスト名以外を省略しています。
- アクティベーションキー
-
12345678-1234-1234-1234-123456789abc
- ホスト名
-
HOST01
インストール成功時のメッセージ
Succeeded to install. |
インストールが成功した場合は、/tmp/iot_agentディレクトリを削除してください。
インストール失敗時のメッセージ
要因ごとのエラーメッセージが表示されます Failed to new installation. |
インストールに失敗した場合には、「Agentインストールのトラブルシューティング」を参照してください。
セットアップコマンドにパラメータを指定することで、インストール設定ファイル(huliotsetup.ini)に記載されている値とは別の値を指定してインストールできます。
パラメータ | 説明 | 値 | 「表3.1 huliotsetup.iniファイルのパラメータ」 |
---|---|---|---|
--key |
接続先のManagerのアクティベーションキーを指定します。 huliotsetup.iniファイルに記載していない場合は、必ず指定してください。 |
アクティベーションキーを確認する方法については、「アクティベーションキーの取得」を参照してください。 | activation_key |
--server |
接続先のManagerが起動するサーバを指定します。 huliotsetup.iniファイルに記載していない場合は、必ず指定してください。 |
次のいずれかの形式で指定します。 ポート番号は省略できます。 • ホスト名:ポート番号 • IPアドレス:ポート番号 |
server_hostname |
--path |
Agentのインストールディレクトリを指定します。 |
ディレクトリ名を絶対パスで指定します。※1 ASCII文字(半角英数字および記号) |
install_path |
--start |
インストール後にAgentを起動します。 |
※2 | start |
--no-start |
インストール後にAgentを起動しません。 |
||
--devicename |
Agentをインストールする機器を識別する、任意の名称を指定します。 |
|
devicename |
--proxy |
Managerへの接続時に使用するプロキシサーバを指定します。 |
次のいずれかの形式で指定します。 ポート番号は省略できます。 • ホスト名:ポート番号 • IPアドレス:ポート番号 |
proxy |
--proxy-user |
Managerへの接続時に使用するプロキシサーバのユーザーを指定します。 |
次の形式で指定します。 • ユーザー名:パスワード |
proxy_user |
--ssl |
Managerとの通信方式にHTTPSを使用します。 HULFT over TLSを使用する場合は、必ず--sslを指定します。 |
※2 |
protocol |
--no-ssl |
Managerとの通信方式にHTTPを使用します。 |
||
--interval |
Agentの起動直後、Managerへの初回の接続に失敗した際のリトライ間隔を指定します。 |
1~5097600の数値を指定します。単位は秒です。 |
first_conn_retry_interval |
--service-name ※3 |
Windowsに登録するサービスの名前を指定します。 |
256バイト以内の任意文字 | service_name |
--workfile-path |
Agentが内部的に使用するシステムファイルの出力先ディレクトリを指定します。 |
ディレクトリ名を絶対パスで指定します。※1※2 216文字以内のASCII文字(半角英数字および記号) |
workfile_path |
--remarks |
エージェント一覧画面およびエージェント詳細画面に表示する[備考]欄の内容を記載したテキストファイルを指定します。 |
ファイル名を絶対パスで指定します。※1※2 256文字以内のASCII文字(半角英数字および記号) |
remarks_file |
--logfile-path |
AgentがManagerに送信するログファイルを一時的に保管するディレクトリを指定します。 |
ディレクトリ名を絶対パスで指定します。※1※2 226文字以内のASCII文字(半角英数字および記号) |
logfile_path |
※1 |
: |
指定したパスにスペースが含まれている場合は、パス全体をダブルクォーテーション(")で囲んでください。 |
※2 |
: |
設定ファイル(agent.conf)を編集することで、インストール後に変更できます。設定ファイル(agent.conf)については、「ユーザーズガイド」を参照してください。 |
※3 |
: |
--service-nameはWindows版でだけ指定できます。 |
--remarksで指定するテキストファイルのサイズは、512バイト以内にしてください。
テキストファイルの内容は、ASCII文字(半角英数字および記号)だけを使用して記述してください。
テキストファイルに改行コードが含まれている場合、エージェント詳細画面の[備考]にはすべての行が表示されますが、エージェント一覧画面の[備考]には1行目だけが表示されます。
= 備考 =
システムの環境変数に「http_proxy」および「https_proxy」が登録されている場合、 Agentは環境変数に登録されたプロキシ経由でManagerと通信します。Agentインストール時に「--proxy」を指定した場合には、Managerとの通信時に環境変数をオーバーライドします。 システムの環境変数に「http_proxy」および「https_proxy」が登録されていて、AgentとManager間の通信にプロキシをバイパスする必要がある場合には、システムの環境変数に「no_proxy」を登録してください。 |