HULFT Squareの主な概念

HULFT Squareはさまざまな要素で構成されています。以下の図は、要素の関係性の概観を示しています。

図1.7 要素の関係性

以降のセクションでは各要素の概要を説明します。

サービス

サービスは、データを格納するサーバー機能、またはデータ転送やデータ連携などの処理を実行するサーバー機能をユーザーに提供します。

サービスの種類

HULFT Squareでは、以下のサービスが利用可能です。

  • ストレージ

  • HULFT Integrateサービス

  • HULFT Transferサービス

サービス利用の権限について

サービスを設定する際に、利用できるユーザーを設定することができます。本番用、開発用などのグループを作成し、1つ以上のグループを割り当てます。

リソース

リソースは、HULFT Squareで使用される要素の一連の設定を表します。

DATA INTEGRATIONおよびDATA ENTRYで設定できる、以下の要素をリソースと呼びます。

  • コネクション

  • データ形式

  • 変数

  • スキーマ

  • カレンダー

  • HULFT Transfer集信管理情報

  • HULFT Transfer配信管理情報

  • HULFT Transfer詳細ホスト情報

プロジェクト

プロジェクトは、1つ以上の関連するData Integrationスクリプトを管理するために使用します。

 

プロジェクトページでは、プロジェクト名、バージョン(更新日時)、プロジェクトの作成者、ワークスペース名などの情報を確認できます。

スクリプト

スクリプトは、一連のETLプロセスのフローを表します。このフローでは、データソースから必要なデータを抽出し、別の形式に変換し、保存先のシステムに読み込むなどの指示を指定できます。

スクリプトを記述するには、まずプロジェクトを作成し、そのプロジェクトをデザイナーで開きます。

スクリプトから別のスクリプトを呼び出すことができます。この際に呼び出されたスクリプトのことを"子スクリプト"、呼び出したスクリプトを"親スクリプト"と呼びます。子スクリプトは、同じプロジェクトでも別のプロジェクトからでも呼び出すことができます。

プロファイル

プロファイルは、プロジェクトで使用するリソースの構成を管理するために使用されます。デフォルトのプロファイルが用意されていますが、特定の目的ごとにプロファイルを作成し、それらのプロファイルを使用して実行環境によって構成を切り替えることもできます。たとえば、開発、テスト、および本番環境間でプロファイルを変更することで、使用するリソースを簡単に切り替えることができます。詳細は「開発環境、本番環境でプロファイルを切り替えてみよう」を参照してください。

プロファイルの内容

プロファイルには、プロジェクトに必要な以下のリソースの設定が含まれています。

  • コネクション

  • 変数

  • カレンダー

プロジェクトは、スクリプト内で使用されるコネクションなどの外部設定を参照します。その依存関係情報がプロファイルとして定義されています。

ジョブ

ジョブは、図1.8 に示すとおり、プロジェクトとこれに関連するサービスおよびリソースを含むパッケージです。

図1.8 プロジェクトと関連付けられる資産

HULFT Squareでは、Data Integrationスクリプトを実行するきっかけとして以下のジョブを設定できます。

  • ファイル イベント ジョブ

  • REST APIジョブ

  • スケジュール ジョブ

  • HULFT Transferジョブ

たとえば、ファイルの作成または更新、スケジュールされた時刻に達したこと、HTTP要求、HULFTからの集信などのイベントをきっかけにしてData Integrationスクリプトが実行されます。