スキーマ編集

入出力スキーマの設定

コネクターのスキーマについて

コネクターには、マッピング定義に使用する入出力データのスキーマを自動生成するコネクターと、手動で設定する必要があるコネクターがあります。

 

スキーマを自動生成するコネクター

主にテーブルモデル型 のコネクターです。

コネクターのプロパティ設定により、適切なスキーマを自動生成します。

プロパティの変更時にも、自動でスキーマの変更を行うため、手動で変更する必要はありません。

そのため、基本的にスキーマは編集できないようになっています。

 

スキーマを手動で設定しなければならないコネクター

主にXML型 のコネクターです。

Mapperエディター画面でスキーマの設定を行わなければノードのマッピングができません。

スキーマの編集は、スキーマ上の右クリックメニュー[コンポーネント/ファイルからスキーマを読み込む]または[リソースからスキーマを読み込む]から行います。

スキーマの読み込みやルート要素の追加を行ったあとは、必要に応じてスキーマの編集を行ってください。

スキーマの型について

入出力のスキーマの型は、入出力のコンポーネントの型に依存します。

Mapperで使用している型は、内部データ型と同じです。

たとえば、データベース系のコネクターでは、プロパティの[スキーマ定義][型]に「<Native型> (<内部データ型>)」という書式でデータ型が表示されます。

Mapperでは、この「内部データ型」の型でデータの受け渡しを行います。

スキーマの読み込み

スキーマの読み込みは、「入力データ」または「出力データ」直下に表示されているコンポーネントアイコン名の右クリックメニュー[コンポーネント/ファイルからスキーマを読み込む]または[リソースからスキーマを読み込む]から行います。

スキーマは、コンポーネント・XMLファイル・スキーマファイルからの選択が可能です。

 

構造の読み込み方法の選択

項目の説明

項目名

説明

備考

コンポーネントから選択

選択したコンポーネントの出力スキーマを設定します。

  • 出力スキーマを保持するコンポーネントのみ選択できます。

    (例:CSVファイル読み取り、XMLファイル読み取り)

  • 入力スキーマと出力スキーマを保持するコンポーネントを選択した場合は出力スキーマを読み込みます。

    (例:Mapper)

XMLファイルから読み込み

指定したXMLファイルをもとにスキーマを設定します。

[参照]ボタンを押下するとファイルチューザーが起動し、ファイルの選択ができます。

DTDファイルから読み込み

指定したDTDファイルをもとにスキーマを設定します。

[参照]ボタンを押下するとファイルチューザーが起動し、ファイルの選択ができます。

    注意
    • ファイルパスはHULFT Square ストレージの絶対パスで指定してください。

    • パス区切り文字「/」以外のHULFT Squareストレージの使用禁止文字は使用できません。

    • ENTITYの外部実体参照を含むスキーマファイルは使用できません。

ルート要素の追加

ルート要素の追加は、「入力データ」または「出力データ」直下に表示されているコンポーネントアイコン名の右クリックメニュー[ルート要素の追加]から行います。

= 補足 =

[ルート要素の追加]は、スキーマにルート要素が存在しない場合のみ有効になります。

そのほかの編集

各要素の右クリックメニューから、以下の操作を行うことができます。

ルート要素とそれ以外の要素では、表示されるメニューの内容が異なります。

各メニューの説明

項目名

表示元の要素(ルート要素|ルート要素以外)

説明

備考

編集

共通

要素名、名前空間、コメントの編集を行います。

 

追加

子要素

ルート要素

子要素の追加を行います。

 

属性

ルート要素

属性の追加を行います。

 

切り取り

ルート以外の要素

スキーマの切り取りを行います。

 

コピー

ルート以外の要素

スキーマのコピーを行います。

 

貼り付け

共通

切り取りした、またはコピーしたスキーマを貼り付けを行います。

 

インデックス(述語)とは

「インデックス(述語)」とは、XMLの各ノードをXPath式によって指定する時に使われるものです。

入力スキーマの要素では、「要素名」「コメント」だけではなく「インデックス(述語)」も指定することができます。

たとえばtable/row/column要素のインデックスに「2」と指定した場合、row要素内の2番目のcolumn要素が指定されたことになります。

XPath式を用いることにより、さまざまな条件を書くことができ非常に柔軟に要素を指定することができるようになります。

注意

同名の要素がある場合にはインデックスを指定してください。

= 備考 =

詳細については、「XPathの仕様」(http://www.w3.org/TR/xpath)を参照してください。

仕様制限

  • 要素名の文字制約

    • スキーマ(DTD)の要素名で以下の文字は使用できません。

      「\」「/」「:」「;」「*」「?」「'」「"」「<」「>」「|」「~」

      = 備考 =

      詳細については、「W3C XML 1.0仕様」(http://www.w3.org/TR/xml/)を参照してください。

  • 変数Mapperの入力スキーマについて

    • 変数Mapperは、結果データを持つスクリプトキャンバス上のすべてのコネクターを[入力元]に表示しますが、その表示方法はコネクターの機構に依存しています。

      その表示方法は以下のとおりです。

      また、変数Mapper上で[出力先]の変数にマッピングされているスキーマは、そのマッピング情報が変数Mapperに保存されるため、常に表示されます。

      データモデル

      コンポーネント名

      動作

      テーブルモデル型

      (スキーマを自動生成するコネクター)

      CSV Connectorなど

      常にスキーマを表示します。

      テーブルモデル型

      (コネクションリソースからスキーマ定義を読み込むコネクター)

      固定長 Connector、可変長 Connectorなど

      プロジェクトを開くたびにコネクションリソースを選択し直すなどしてスキーマを明示的に読み込む必要があります。

      XML型

      (スキーマを手動で設定しなければならないコネクター)

      XML Connectorなど

      プロジェクトを開くたびにMapperで[コンポーネント/ファイルからスキーマを読み込む]または[リソースからスキーマを読み込む]からスキーマを明示的に読み込む必要があります。

      XML型

      (コネクションリソースからスキーマ定義を読み込むコネクター)

      Webサービスコネクターなど

      プロジェクトを開くたびにコネクションリソースを選択し直すなどしてスキーマを明示的に読み込む必要があります。

      XML型

      (スキーマを自動生成するコネクター)

      FTP Connectorなど

      常にスキーマを表示します。

注意事項

  • 入力データのスキーマとMapperの入力元で定義されたスキーマは同じ構造になるように設定してください。

    スキーマが異なると、入力データの値を正しく取得できない場合があります。