リビジョンアップの手順
リビジョンアップの準備作業を終えた後、以下の手順に従ってリビジョンアップの作業を実施してください。
(1) 新リリースの復元
以下のJCL例1を修正して実行することで、「提供媒体からの復元手順」で復元したHULFT導入用ファイルのHULFT JCLライブラリ(HULFT.V8.JCL)から、既存のHULFT JCLライブラリ(HULFT.JCL)にメンバー名「REVUP」を復元してください。
[JCL例1]
//INSTALL JOB CLASS=A,MSGCLASS=B //* //JCLGEN EXEC PGM=IEBCOPY //IN DD DSN=HULFT.V8.JCL,DISP=SHR //OUT DD DSN=HULFT.JCL,DISP=SHR //SYSUT3 DD UNIT=SYSDA,SPACE=(CYL,(5)) //SYSUT4 DD UNIT=SYSDA,SPACE=(CYL,(5)) //SYSPRINT DD SYSOUT=* //SYSIN DD * COPY OUTDD=OUT,INDD=((IN,R)) SELECT M=(REVUP) //*
DD名 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
IN |
HULFT.V8.JCL |
HULFT JCLライブラリ(HULFT導入用ファイル) |
OUT |
HULFT.JCL |
HULFT JCLライブラリ(導入先ファイル) |
パラメータ名 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
UNIT |
SYSDA |
UNIT |
復元した「REVUP」をJCL例2に示します。このJCLを修正して実行することで、HULFT導入用ファイルから以下のライブラリの新リリースを既存のライブラリに上書きインストールします。
-
HULFT ロードモジュールライブラリ
-
HULFT ISPFパネルライブラリ
-
HULFT ISPFメッセージライブラリ
[JCL例2]
//REVUP JOB CLASS=A,MSGCLASS=B //* //PANEL EXEC PGM=IEBCOPY //IN DD DSN=HULFT.V8.JPN.PANEL,DISP=SHR //OUT DD DSN=HULFT.PANEL,DISP=SHR //SYSUT3 DD UNIT=SYSDA,SPACE=(CYL,(5)) //SYSUT4 DD UNIT=SYSDA,SPACE=(CYL,(5)) //SYSPRINT DD SYSOUT=* //SYSIN DD * COPY OUTDD=OUT,INDD=((IN,R)) //* //MSG EXEC PGM=IEBCOPY //IN DD DSN=HULFT.V8.JPN.MSG,DISP=SHR //OUT DD DSN=HULFT.MSG,DISP=SHR //SYSUT3 DD UNIT=SYSDA,SPACE=(CYL,(5)) //SYSUT4 DD UNIT=SYSDA,SPACE=(CYL,(5)) //SYSPRINT DD SYSOUT=* //SYSIN DD * COPY OUTDD=OUT,INDD=((IN,R)) //* //LOAD EXEC PGM=IEBCOPY //IN DD DSN=HULFT.V8.LOAD,DISP=SHR //OUT DD DSN=HULFT.LOAD,DISP=SHR //SYSUT3 DD UNIT=SYSDA,SPACE=(CYL,(5)) //SYSUT4 DD UNIT=SYSDA,SPACE=(CYL,(5)) //SYSPRINT DD SYSOUT=* //SYSIN DD * COPY OUTDD=OUT,INDD=((IN,R)) //* //
DD名 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
IN |
HULFT.V8.JPN.PANEL |
HULFT ISPFパネルライブラリ(JPN HULFT導入用ファイル) |
OUT |
HULFT.PANEL |
HULFT ISPFパネルライブラリ(JPN 導入先ファイル) |
IN |
HULFT.V8.JPN.MSG |
HULFT ISPFメッセージライブラリ(JPN HULFT導入用ファイル) |
OUT |
HULFT.MSG |
HULFT ISPFメッセージライブラリ(JPN 導入先ファイル) |
IN |
HULFT.V8.LOAD |
HULFTロードモジュールライブラリ(HULFT導入用ファイル) |
OUT |
HULFT.LOAD |
HULFTロードモジュールライブラリ(導入先ファイル) |
パラメータ名 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
UNIT |
SYSDA |
UNIT |
-
このJCLを実行すると、現在使用しているHULFTの環境が変更されます。以降の作業項目には、バックアップを使用して行う作業も含まれています。作業を行う前に、「HULFT Ver.8のバックアップ」に従いバックアップを必ず行ってください。
-
HULFTロードモジュールライブラリは、新規メンバーが増える場合があるため、既存ライブラリで容量不足が発生する可能性があります。
(2) APF許可ライブラリへの定義
APF許可ライブラリへの定義方法は、「APF許可ライブラリへの定義」を参照してください。
(3) 外字テーブルの作成または復元
モジュール入れ替え作業で、以下のいずれかを行った場合、使用していた外字テーブルを復元または作成する必要があります。
-
HULFTロードモジュールライブラリを新規作成
-
HULFTロードモジュールライブラリ内のメンバーを全削除
以下のいずれかの方法で外字テーブルを使用可能にします。
a) バックアップしたHULFTロードモジュールから復元する方法
リビジョンアップの準備作業で作成したHULFTロードモジュールのバックアップから、外字テーブルを復元してください。復元する外字テーブルについては、以下の外字テーブル一覧を参照してください。
入力コード |
出力コード |
外字テーブル名 |
---|---|---|
IBM漢字 |
Shift-JIS |
ITSTBL |
IBM漢字 |
EUC-JP |
ITETBL |
IBM漢字 |
JEF |
ITJTBL |
IBM漢字 |
KEIS |
ITKTBL |
IBM漢字 |
NEC |
ITNTBL |
IBM漢字 |
UTF-8 |
ITU8TBL |
Shift-JIS |
IBM漢字 |
STITBL |
EUC-JP |
IBM漢字 |
ETITBL |
JEF |
IBM漢字 |
JTITBL |
KEIS |
IBM漢字 |
KTITBL |
NEC |
IBM漢字 |
NTITBL |
UTF-8 |
IBM漢字 |
U8TITBL,U8TITBL2 |
(4) EBCDICユーザテーブルの再作成
リビジョンアップ前の環境でEBCDICユーザテーブルを作成していた場合は、EBCDICユーザテーブル雛形JCLを使用して新しくEBCDICユーザテーブルを作成してください。
EBCDICユーザテーブル雛形JCLには、リビジョンアップ前の環境でEBCDICユーザテーブルを作成した際に使用した変換テーブルを指定することができます。
詳細は、「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。
(5) システム動作環境の設定について
HULFT Ver.8.4.1では機能の改善に伴い、システム動作環境設定に以下の項目が追加されました。
- 項目名
-
: コード変換テーブルの記憶域
- タグ名
-
: CODE-CONVERSION-LOCATION
必要に応じて、HULFT Ver.8のシステム動作環境設定ファイル(HULPRM)を編集してください。
HULFTの新機能を使用するためには、各設定が正しく指定されている必要があります。
システム動作環境の設定については「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。
以上でリビジョンアップの作業は終了です。