IP管理ファイルの創成

HULFTが使用するIP管理ファイル(例 HULFT.HOSTS.LOCAL)を創成します。

注意
  • DNSまたはTCP/IPホストファイルを使用する場合は、HULFTのIP管理ファイルは使用されないため、IP管理ファイルを創成する必要はありません。

  • 相手ホストとして定義するホストのホスト名は8バイト以内で定義します。9バイト以上のホスト名を定義したい場合には、「TCP/IP接続のホストファイルの設定」の設定を行ってください。

  • 詳細ホスト情報に「UNIX.DOMAIN」のような「.」を含んだホスト名を指定した場合、HULFTはIP管理ファイルを参照しません。TCP/IPで管理しているホスト名を参照します。

創成するファイル属性は以下のとおりです。

属性

編成

レコード形式

レコード長

ブロック長

PS

FB

80

6160

 

HULFTパラメータライブラリ内のメンバー「HOSTS」に、HULFTの通信相手となる相手ホストのホスト名およびIPアドレス定義後、IEBGENERを使用して上記の表に示す属性のIP管理ファイルを創成します。

JCL例

創成用の雛形JCL : HULFT.JCL(INSTALL5)

//INSTALL5 JOB  CLASS=A,MSGCLASS=B                                              
//*                                                                             
//HOSTS    EXEC PGM=IEBGENER                                                    
//SYSUT1   DD   DSN=HULFT.PARMLIB(HOSTS),DISP=SHR                               
//SYSUT2   DD   DSN=HULFT.HOSTS.LOCAL,                                          
//             UNIT=SYSDA,VOL=SER=HUL001,DISP=(NEW,CATLG,DELETE),               
//             DCB=(LRECL=80,BLKSIZE=6160,RECFM=FB,DSORG=PS),                   
//             SPACE=(TRK,(5,1),RLSE)                                           
//SYSPRINT DD   DUMMY                                                           
//SYSIN    DD   DUMMY                                                           
//*                                                                             

DD名

項目名

説明

SYSUT1

HULFT.PARMLIB

HULFTパラメータライブラリ(導入先ファイル)

SYSUT2

HULFT.HOSTS.LOCAL

IP管理ファイル

パラメータ名

項目名

説明

UNIT

SYSDA

UNIT

VOL=SER

HUL001

ボリューム名

創成されたIP管理ファイルには、HULFTの通信相手となる相手ホストのホスト名およびIPアドレスを定義しておく必要があります。相手ホストとは、配信処理時の集信側ホストや要求を発行するホストのことです。

注意
  • 後述の疎通テストのために、自ホスト名を定義してください。疎通テストについては、「HULFTの疎通テスト」を参照してください。

  • Communications Serverの再起動は必要ありません。

  • IP管理ファイルの修正を適用する場合、HULFTシステムを再起動する必要があります。

IP管理ファイルの例)

HOST#:#172.16.0.1#:#UNIX#::::
HOST#:#172.16.0.2#:#ZOS#::::

= 備考 =
  • 項目の区切り文字であるコロン(:)は、項目間に1つ、行の最後に4つ入力してください。

  • #はスペースを意味しています。必ず指定の個所にスペースを入れてください。

  • 「HOST」は1カラム目に指定してください。

  • 行の1バイト目にセミコロン(;)を設定するとコメントとして扱われます。