Windowsのシステム管理者以外での運用

HULFTは、SYSTEMアカウントやAdministratorsグループに所属するWindowsのシステム管理者や、Usersグループに所属する一般ユーザのどちらでも運用できます。

一般ユーザがHULFTを運用する場合とWindowsのシステム管理者がHULFTを運用する場合で操作できる範囲の違いについて説明します。

HULFTのインストール

HULFTのインストールは、Windowsのシステム管理者のみが実行できます。

HULFTサービスの登録および削除

HULFTサービスの登録および削除は、Windowsのシステム管理者のみが実行できます。

HULFTシステムの起動および終了

プロセスコントローラを使用したHULFTプロセスの起動、停止、および強制終了

HULFT管理画面を起動したユーザによって、プロセスコントローラから起動、停止、および強制終了できるプロセスに、以下のような差異があります。

表3.17 ユーザによるプロセス操作の可否

 

HULFTサービス

配信

集信

要求受付

スケジューラ

Windowsのシステム管理者

一般ユーザ

×

:

起動、停止、および強制終了ができる

×

:

起動、停止、および強制終了ができない

コマンドを使用したHULFTサービスの起動、停止、および強制終了

コマンドを使用したHULFTサービスの起動および停止は、Windowsのシステム管理者のみが実行できます。

コマンドを使用したHULFTプロセスの強制終了は、Windowsのシステム管理者、および一般ユーザが実行できます。

HULFT管理画面、HULFT操作コマンド、およびユーティリティの実行

HULFT管理画面、HULFT操作コマンド、およびユーティリティの起動は、Windowsのシステム管理者、および一般ユーザが実行できます。起動したユーザのアカウントにアクセス権が割り当てられていない処理は、実行できません。

一般ユーザで運用する場合の留意点

  • HULFT管理画面、HULFT操作コマンド、ユーティリティは、起動したユーザの権限で実行されます。配信、集信、要求受付、およびスケジューラプロセスは、システム動作環境設定のアカウント名に指定したユーザのアカウントで実行されます。そのため、指定したユーザのアカウントにアクセス権が割り当てられていない処理は、実行できません。

  • 一般ユーザでHULFTを運用する場合、HULFTが使用するファイルおよびフォルダに適切なアクセス権を設定する必要があります。

    必要なアクセス権については、「アクセス権の設定」を参照してください。

ジョブ実行

ジョブを起動するユーザと実際にジョブが動作するときのユーザのアカウントを以下の表で示します。

システム動作環境設定のアカウント名が指定されている場合、指定されたアカウントでジョブが動作します。指定されたアカウントにアクセス権が割り当てられていない処理は、実行できません。

表3.18 ジョブを起動するユーザとジョブが動作するときのユーザのアカウント

ジョブの種類

ジョブの起動ユーザ

ジョブが動作するときのアカウント

ユーザのアカウントが
指定されていない場合

ユーザのアカウントが
指定されている場合

配信前ジョブ

配信要求コマンド(utlsend.exe)で配信する場合

コマンドを起動した
ユーザ

起動ユーザと同じユーザのアカウント

システム動作環境設定のアカウント名で指定されたユーザのアカウント

HULFT管理画面からの配信要求で配信する場合

HULFT管理画面を
起動したユーザ

HULFT Managerからの配信要求で配信する場合

要求受付プロセスを
起動したユーザ

送信要求を受け付けて配信する場合

配信後ジョブ

配信プロセスを
起動したユーザ

集信後ジョブ

集信プロセスを
起動したユーザ

リモートジョブ

要求受付プロセスを
起動したユーザ

HULFT スケジューラのジョブ

スケジューラプロセスを
起動したユーザ

スケジュール情報のユーザ名で指定されたユーザのアカウント

ファイルトリガ情報のジョブID(JOBID)で指定されたジョブ

要求受付プロセスを
起動したユーザ

ファイルトリガ情報のユーザ名で指定されたユーザのアカウント

注意

一般ユーザで運用する場合、ジョブを起動するアカウントとジョブが動作するアカウントが違うとジョブを起動できません。