終了同期機能
クラスタソフトウェアがフェールオーバー処理を行う場合、最後まで終了できなかった監視対象プロセスに対し強制終了シグナルを発行して強制終了させます。しかし、強制的に終了させられたプロセスは正常な終了処理を行えず、資源に対してアクセスを行っていた場合は、システムファイルに不整合が生じる可能性があります。
HULFTクラスタ対応機能では、このようなフェールオーバー時に、デーモンを正常に終了させる終了同期機能を備えています。終了同期機能には、以下の2つのモードがあります。
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処理同期モード
HULFTの処理中のプロセスが、処理をすべて完了してから、デーモンを正常に終了させます。
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強制終了モード
プロセスが処理中であっても、処理を強制的に終了させ、デーモンを正常に終了させます。
どのモードで終了させるかは、クラスタソフトウェアや運用方針によって異なります。
終了するモードは、終了同期コマンドのパラメータで指定します。終了同期コマンドは、HULFTクラスタ対応機能専用のユーティリティです。
詳細は、「HULFTクラスタ対応機能のユーティリティ」を参照してください。