集信管理情報

集信するファイルのファイル情報を登録します。登録方法は2通りあります。

(1) 項目一覧

以下の表の「省略」はHULFT管理画面で登録する場合の省略の可否です。バッチ登録の場合、省略の可否がHULFT管理画面とは異なる場合があります。

バッチ登録する場合の省略の可否については「各管理情報の登録、変更」を参照してください。

表2.2 集信管理情報項目一覧

項目名

省略時の値

設定値

省略

備考

画面

ファイル

ファイルID

RCVFILE

 

英数字

×

50バイト以内

汎用機DSN

DSNAME

 

英数字

×

(*1)

コメント

COMMENT

 

英数字、半角カナ

60バイト以内

集信管理情報更新(基本)画面

 

ボリューム通番

VOL

 

英数字

6バイト以内

カタログ処理

CATALOG

N

N、Y、C

 

マルチボリューム区分

VOL-TYPE

S

S、M、A

 

MF間集信属性

MFRCVORG

R

R、S

 

レコード形式

RECFM

 

F、V

×

 

容量

CYL|TRK

C

C、T

 

一次要求量

CYL|TRK

5

1~9999

 

増分量

CYL|TRK

3

0~9999

 

未使用域

CYL|TRK

解放しない

RLSE

 

レコード長

LRECL

 

1~32760
(固定長)

×

単位:バイト数

5~32756
(可変長)

×

ブロック長

BLOCKLEN

(*2)

1~32760

単位:バイト数

登録モード

TRANSMODE

 

N、R、M

×

 

異常時の処置

ABNORMAL

 

D、K、R

×

 

集信形態

RCVTYPE

 

S、M

×

 

EBCDICセット

CODESET

0

0、A~H、V~X

 

正常時ジョブID

JOBID

 

英数字

50バイト以内

異常時ジョブID

AB-JOBID

 

英数字

50バイト以内

集信管理情報更新(拡張)画面

 

集信完了通知

RCVEND-NOTICE

T

T、J

 

転送グループID

GRPID

 

英数字

50バイト以内

データ検証

DATAVERIFY

0

0、1

 

UNIT

UNIT

 

英数字

8バイト以内

印刷文字

PRINT-CNTL

 

A、M

 

ワークボリューム通番

WORK-VOL

 

英数字

6バイト以内

順序番号

VSEQNO

 

1~9999、
スペース

 

RDW付集信

RCV-RDW

N

Y、N

 

暗号キー
(高強度暗号強制モードが無効)(*3)

PASSWORDまたはPW

 

英数字

8~20バイト

暗号キー
(高強度暗号強制モードが有効)(*4)

PW

 

16進文字列

×

64桁

:

省略可

×

:

省略不可

*1

:

集信形態(RCVTYPE)が“S(単一集信)”の場合は44バイト以内、“M(複数集信)”の場合は39バイト以内で指定します。

*2

:

レコード形式(RECFM)が“F(固定長)”の場合はレコード長(LRECL)と同じ値となります。

レコード形式(RECFM)が“V(可変長)”の場合はレコード長(LRECL)+4の値となります。

*3

:

システム動作環境設定の高強度暗号強制モード(STRONGKEYMODE)で“0(無効)”を設定した場合に設定できます。

*4

:

システム動作環境設定の高強度暗号強制モード(STRONGKEYMODE)で“1(有効)”を設定した場合に設定する必要があります。

(2) 各項目の設定

集信管理情報で設定する各項目について説明します。()内は管理情報バッチ登録プログラム使用時に指定する定義カードの項目名です。

ファイルID(RCVFILE)

集信するファイルを認識するためのID

50バイト以内の英数字で指定します。

汎用機DSN(DSNAME)

集信ファイルのデータセット名

Mainframeのデータセット名の命名規約に従って指定します。

コメント(COMMENT)

集信ファイルに対するコメント

集信管理情報更新(基本)画面

ボリューム通番(VOL)

集信ファイルを格納するボリューム通番

Mainframeのボリューム通番の命名規約に従って指定します。

カタログ処理(CATALOG)

集信ファイルのカタログ管理方法

N(なし)

: カタログなし

Y(世代管理)

: 世代管理

C(カタログ)

: カタログする

省略すると、“N(なし)”が設定されます。

注意

すでにカタログされているファイルが存在する状態で、カタログされているファイルと同一名の集信ファイルを別のボリュームに新規作成しようとした場合、「カタログ処理(CATALOG)」で“C(カタログ)”を指定してしていても、カタログなしで集信されます。

マルチボリューム区分(VOL-TYPE)

集信ファイルのボリュームへの割り当て方法

S(シングル)

: 単一ボリューム

M(マルチ)

: マルチボリューム

A(自動)

: 単一ボリュームかマルチボリュームか自動選択

省略すると、“S(シングル)”が設定されます。

MF間集信属性(MFRCVORG)

集信ファイルの属性選択

R(RCV)

: 集信管理情報の属性を使用

S(SND)

: 配信ファイルの属性を使用

省略すると、“R(RCV)”が設定されます。

レコード形式(RECFM)

集信ファイルのレコード形式

F(固定長)

: 固定長

V(可変長)

: 可変長

容量(CYL|TRK)

集信ファイルのスペース容量単位

C

: シリンダ

T

: トラック

省略すると、“C(シリンダ)”が設定されます。

一次要求量(CYL|TRK)

集信ファイルの一次要求量

省略すると、“5”が設定されます。

増分量(CYL|TRK)

集信ファイルの増分量

省略すると、“3”が設定されます。

未使用域(CYL|TRK)

集信ファイルの未使用域の処理

RLSE

: 解放する

省略時

: 解放しない

レコード長(LRECL)

集信ファイルのレコード長

ブロック長(BLOCKLEN)

集信ファイルのブロック長

省略すると、レコード形式(RECFM)が“F(固定長)”の場合はレコード長(LRECL)と同じ値、“V(可変長)”の場合はレコード長(LRECL)+4の値となります。

登録モード(TRANSMODE)

集信するファイルの登録モード

N(新規作成)

: 集信ファイルを新規作成

同名のファイルがすでに存在している場合はエラー

R(置き換え)

: 既存のファイル内容を受信データに置き換え

ファイルが存在しない場合は新規作成

M(追加)

: 既存ファイルの最後に受信データを追加

ファイルが存在しない場合は新規作成

異常時の処置(ABNORMAL)

集信に失敗したときの集信ファイルの処置

D(削除)

: 集信ファイルを削除

K(保存)

: 集信が失敗した時点の集信ファイルを保持

R(復元)

: 集信開始前に集信ファイルをバックアップし、集信が失敗したらバックアップを復元

集信開始前に集信ファイルが存在しなかった場合は“D(削除)”と同じ動作

ファイル転送が終わって集信処理が完了するまでの間に異常が発生しても、ファイルの転送は完了しているため、この指定は無視されます。

集信形態(RCVTYPE)

集信ファイルの集信形態

S(単一集信)

: 単一ホストからファイルを集信

M(複数集信)

: 複数ホストからファイルを集信し、1つのファイルを作成

EBCDICセット(CODESET)

1バイトコードを変換するときに使用する、自ホストのEBCDIC系コードセット

0

: 自動

A

: EBCDICカナ文字

B

: EBCDIC英小文字

C

: EBCDIC-ASCII

D

: EBCDIC-ASPEN

E

: IBM英小文字

F

: IBM英小文字拡張

G

: NECカナ文字

H

: IBMカナ文字拡張

V

: ユーザテーブル1

W

: ユーザテーブル2

X

: ユーザテーブル3

省略すると“0(自動)”が設定されます。

この設定は、配信側ホストがMF-IBMi系機種で集信側変換の場合に有効です。

正常時ジョブID(JOBID)

ファイルの集信が正常終了したときに起動するジョブID

ジョブIDの詳細は、「ジョブ起動情報」を参照してください。

省略すると、ジョブ起動は行いません。

異常時ジョブID(AB-JOBID)

ファイルの集信が異常終了したときに起動するジョブID

ジョブIDの詳細は、「ジョブ起動情報」を参照してください。

省略すると、ジョブ起動は行いません。

集信管理情報更新(拡張)画面

集信完了通知(RCVEND-NOTICE)

配信側ホストへの集信完了通知

T(受信完了)

: 受信完了後に通知

J(ジョブ完了)

: 集信後正常時ジョブ完了後に通知

省略すると、“T(受信完了)”が設定されます。

転送グループID(GRPID)

集信ファイルの転送グループID

転送グループIDの詳細は、「転送グループ情報」を参照してください。

データ検証(DATAVERIFY)

集信するファイルに対するデータ検証の有無

0(しない)

: データ検証を行わない

1(する)

: データ検証を行う

省略すると、“0”が設定されます。

UNIT(UNIT)

集信ファイルを格納するUNIT名

印刷文字(PRINT-CNTL)

標準形式ファイルの選択

A(ANSI)

: ANSI制御文字

M(機械)

: 機械制御文字

ワークボリューム通番(WORK-VOL)

複数集信時の集信ワークファイルの格納ボリューム通番

省略すると、集信ファイルと同じボリュームに集信ワークファイルを作成します。

順序番号(VSEQNO)

集信ファイルを格納するテープ装置ボリューム上の順序番号

RDW付集信(RCV-RDW)

可変長ファイルレコード長領域(RDW)が付加されたデータを集信するかどうかの設定

N(しない)

: RDWなし集信

Y(する)

: RDW付き集信

省略すると、“N(しない)”が設定されます。

RDW付集信を行う場合は、レコード形式(RECFM)に“V(可変長)”を指定してください。詳細は、「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

暗号キー(高強度暗号強制モードが無効)(PASSWORDまたはPW)

データを復号するキー

暗号化されたデータを復号する場合に指定します。相手ホストの配信管理情報に設定されている暗号キーと同じ暗号キーを設定してください。

異なる暗号キーを設定した場合、データは正しく復号されません。

また、集信側で暗号キーが指定されていても配信側の配信管理情報で暗号キーが指定されていない場合、集信側の暗号キーの設定は無視されます。

暗号キー(高強度暗号強制モードが有効)(PW)

データを復号するキー

暗号化されたデータを復号する場合に指定します。相手ホストの配信管理情報に設定されている暗号キーと同じ暗号キーを設定してください。

異なる暗号キーを設定した場合、データは正しく復号されません。

暗号キーの値を必ず指定してください。配信側が高強度暗号強制モードでない場合は転送エラーになります。

(3) 設定時の注意点

ファイルID

ファイルID(RCVFILE)に“_INSTANT_TRANSFER_”というファイルIDは登録できません。

集信ファイル名

  • ファイル名は「'」(シングルクォーテーション)で囲まないでください。

  • 以下のいずれかの環境変数を指定するときは、集信形態(RCVTYPE)に“S(単一集信)”を指定してください。

    • &SNDFILE

    • &MSG0~&MSG5

    • &MSGL0~&MSGL1

  • 先頭に「&」が付いたファイルは、一時ファイルとして作成され、集信後に削除されます。

    このため汎用機DSN(DSNAME)に「&MSG0」~「&MSG5」または「&MSGL0」~「&MSGL1」を指定する場合、システム動作環境設定のメッセージ動的パラメータ指定(MSGDYNPARM)に以下のいずれかの値が設定されている必要があります。

    • 1(すべての管理情報のメッセージの置き換え)

    • 3(すべての管理情報およびジョブ起動情報で指定されたJCL内のメッセージの置き換え)

  • 汎用機DSN(DSNAME)に「&SNDFILE」を設定する場合、「&SNDFILE」の後方に文字列は設定できません。

  • 「&SNDFILE」を指定することにより、配信側の配信ファイル名を集信ファイル名として使用します。

  • 配信ファイル名を集信ファイル名とする際の命名規約を以下に示します。

    表2.3 ファイル命名規約

    機種

    配信ファイル名

    集信ファイル名(Mainframe)

    Mainframe

    順編成ファイル

    HULFT.DAT.SND.F01

    HULFT.DAT.SND.F01

    区分データセット(PDS)

    HULFT.DAT.F02(SND)

    HULFT.DAT.SND.F02

    UNIXまたはLinux

    /hulft/dat/snd.f03

    SND.F03

    Windows

    c:\hulft\dat\snd.f04

    SND.F04

    IBMi

    HULFT/F05(SND)

    SND.F05

    注意

    配信側から送られてくる値を以下のいずれかの項目で置き換える場合、置き換え後の項目の名前がOSの命名規約に違反していると転送はエラーとなります。

    • 汎用機DSN(DSNAME)

    • ボリューム通番(VOL)

    • UNIT(UNIT)

ボリューム通番

ボリューム通番(VOL)の指定を省略すると、集信プログラム(XRRCV)のJCLに記述されているカタログ簿を探索して集信ファイルをアロケーションします。

カタログ処理

カタログ処理(CATALOG)は集信ファイルを新規に作成する場合のみ有効になります。

世代管理の詳細は、「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

マルチボリューム区分

  • マルチボリューム区分(VOL-TYPE)に“S(シングル)”を指定した場合、マルチボリュームファイルに集信を行うと、転送エラーになります。

    また、マルチボリューム区分(VOL-TYPE)に“S(シングル)”を指定して、以下をすべて満たす場合、集信ファイルは自動的にマルチボリュームファイルとして作成されます。

    • MTに集信ファイルを新規作成

    • 集信中に集信ファイルがデータオーバーフロー

  • マルチボリューム区分に“M(マルチ)”を指定する場合、以下のことに注意してください。

    • カタログされたマルチボリュームファイルが作成されている必要があります。

      ただし、MTに集信する場合は、カタログされたマルチボリュームファイルが作成されていても、集信することはできません。

    • 以下の条件をすべて満たす場合、使用しなかったボリュームに既存のデータの一部が残ります。

      • 集信時に使用したボリューム数が集信前に使用していたボリューム数より少ない

      • 集信ファイルがマルチボリュームファイル

      • 登録モード(TRANSMODE)に“R(置き換え)”を指定

    • 集信形態(RCVTYPE)に“M(複数集信)”は指定できません。

    • 異常時の処置(ABNORMAL)に“R(復元)”は指定できません。

    • ボリューム通番(VOL)は指定できません。

    • UNIT(UNIT)の値は使用されません。

    • マルチボリュームファイルに集信を行う場合、カタログ処理(CATALOG)に“Y(世代管理)”を指定すると、転送エラーになります。

    • マルチボリュームファイルに集信を行った場合、集信履歴にUNITとボリューム通番の情報が出力されません。

  • マルチボリューム区分に“A(自動)”を指定する場合、以下のことに注意してください。

    • カタログよりボリューム数を取得するため、集信ファイルは必ずカタログしてください。

      カタログされていなかった場合、集信ファイルがシングルボリュームファイルとみなされます。

    • 集信時に、カタログよりボリューム数取得後、マルチボリュームファイルと判断された場合、以下の動作となります。

      • 異常時の処置(ABNORMAL)に“R(復元)”が指定されていた場合、エラーとなります。

      • 集信形態(RCVTYPE)に“M(複数集信)”が指定されていた場合、エラーとなります。

MF間集信属性

  • MF間集信属性(MFRCVORG)の“S(SND)”の設定が有効になるのは以下をすべて満たす場合です。

    • 配信側ホストがMainframe

    • 集信形態(RCVTYPE)に“S(単一集信)”を設定

  • 配信側ホストがMainframe以外の場合は、集信管理情報に登録されたファイルの属性が使用されます。

    そのため、集信管理情報のファイルの属性を省略している場合は転送エラーとなります。

  • MF間集信属性(MFRCVORG)に“S(SND)”を設定し、配信側ホストがMainframeの場合でも配信ファイルの属性により以下の制限があります。

    • 配信ファイルが以下のファイルの場合、集信管理情報に登録されたファイルの属性が使用されます。

      • VSAM編成ファイル(ESDS、KSDS、またはRRDS)

      • MTに格納されているファイル

    • 配信ファイルがブロック化形式以外で作成されていても、集信ファイルはブロック化形式となります。

    • 配信ファイルの容量の単位がトラックまたはシリンダ以外で作成されている場合、集信管理情報に登録された値が使用されます。

    • 集信ファイルの一次要求量および増分量は、配信ファイルの一次要求量および増分量が使用されます。

ブロック長

レコード形式(RECFM)が"F(固定長)”の場合、ブロック長(BLOCKLEN)にはレコード長(LRECL)の整数倍の値を指定します。

レコード形式が"V(可変長)”の場合、ブロック長(BLOCKLEN)にはレコード長(LRECL)に4を足した値以上の整数を指定します。

登録モード

集信形態(RCVTYPE)に“S(単一集信)”を指定し登録モード(TRANSMODE)に“M(追加)”を指定した場合、集信処理中に何らかの異常が発生すると、異常が発生する前までに集信したデータは集信ファイルに追加書きされます。

集信形態(RCVTYPE)に“M(複数集信)”を指定する場合、登録モード(TRANSMODE)の指定は集信ファイルではなく集信ワークファイルに対する設定になるため、集信ファイルは登録モード(TRANSMODE)の設定に関係なく必ず追加書きされます。

異常時の処置

  • “D(削除)”指定時の留意点

    登録モードで“N(新規作成)”を選択した場合、集信ファイルがすでに存在してエラーになると、存在していたファイルは削除されません。

  • “R(復元)”指定時の留意点

    異常時の処置(ABNORMAL)に“R(復元)”を指定する場合、集信ファイルを復元するためのバックアップファイルが集信ファイルと同一のボリュームに、同一の容量で作成されます。

    そのため、集信ファイルと同一のボリュームに集信ファイルと同じ大きさの空き容量が必要となります。

    集信ファイルを復元するためのバックアップファイルは「集信ファイル名.BK」というファイル名で作成されます。

    そのため、同名のファイルがすでに存在する場合、集信ファイルのアロケーションエラーとなります。

集信形態

  • 集信形態(RCVTYPE)に“M(複数集信)”を指定した場合、正常時ジョブID(JOBID)を指定する必要があります。

    複数集信は、集信ワークファイルに集信を行い、集信完了後の正常時ジョブが実行されることで集信ファイルに追加されます。

    集信中に何らかの異常が発生した場合、異常時の処置(ABNORMAL)に“K(保存)”が設定されていても、異常が発生するまでに集信したデータは集信ファイルに追加されません。

    また、集信ワークファイルを集信ファイルに追加している途中で何らかの異常が発生した場合、異常時の処置(ABNORMAL)に“D(削除)”が設定されていても、異常が発生するまでに集信したデータは追加され、集信ファイルの削除は行われません。

    集信ワークファイルの詳細は、「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

  • 複数集信する際は、以下のように指定してください。

    • マルチボリューム区分(VOL-TYPE)に“S(シングル)”を指定または省略

    • MF間集信属性(MFRCVORG)に“R(RCV)”を指定または省略

  • 汎用機DSN(DSNAME)に以下のいずれかの環境変数を指定するときは、集信形態に“S(単一集信)”を指定してください。

    • &SNDFILE

    • &MSG0~&MSG5

    • &MSGL0~&MSGL1

  • テストモードで複数集信を行う場合、以下の両方の値が設定されていると、集信ファイルは更新されません。

    • システム動作環境設定の集信後ジョブ実行(TTRCVJOB)が以下のいずれかの値

      • “0(集信後ジョブを実行しない)”

      • “2(集信後ジョブにTYPRUN=SCANを付加して実行する)”

    • システム動作環境設定の集信ファイル出力(TTRCVFILOUTPUT)が“1(出力する)”

    上記の場合、集信ワークファイルは削除されないため、手動で削除してください。集信ワークファイル名については、以下の「ワークボリューム通番」を参照してください。

EBCDICセット

以下のいずれかの値を指定する場合は、あらかじめEBCDICユーザテーブルを登録しておく必要があります。

  • V(ユーザテーブル1)

  • W(ユーザテーブル2)

  • X(ユーザテーブル3)

なお、上記のいずれかを指定するには、条件があります。また、指定可能な条件であっても、集信するとエラーになる場合があります。詳細は、「コード変換 マニュアル」を参照してください。

集信完了通知

集信完了通知(RCVEND-NOTICE)に“J(ジョブ完了)”を指定すると集信後ジョブが終了するまで集信完了通知が相手ホストに通知されません。

そのため、相手ホストでタイムアウトが発生する可能性があります。

UNIT

UNIT(UNIT)を省略した場合、システム動作環境設定で設定した配信ファイルおよび集信ファイルのUNIT名(INIT-UNIT)の値が使用されます。

印刷文字

以下のように登録モード(TRANSMODE)の指定によって集信ファイルの印刷文字形式の属性が変更される場合があります。

登録モード

集信ファイルの印刷文字形式

N(新規作成)

集信管理情報の印刷文字(PRINT-CNTL)で指定した属性

R(置き換え)

集信管理情報の印刷文字(PRINT-CNTL)で指定した属性

M(追加)

既存の集信ファイルの属性
(ただし既存のファイルがない場合は集信管理情報の印刷文字(PRINT-CNTL)で指定した属性)

ワークボリューム通番

複数集信時の集信ワークファイルは、システム動作環境設定の集信ワークファイルの第一修飾子(RPREFIX)に従って命名されます。

集信管理情報のワークボリューム通番が設定されていない場合は、集信ファイルと同じボリュームに集信ワークファイルを作成します。

順序番号

順序番号(VSEQNO)を省略してMTへファイルを集信する場合、順序番号を1とみなして集信します。

メッセージの置換

メッセージ置換を行える項目は以下のとおりです。

以下の項目に「&MSG0」~「&MSG5」または「&MSGL0」~「&MSGL1」を指定すると、送信要求時に指定したメッセージや配信側より送信されたメッセージに置換します。

  • 汎用機DSN(DSNAME)

  • ボリューム通番(VOL)

  • UNIT(UNIT)

  • 転送グループID(GRPID)

  • 正常時ジョブID(JOBID)

注意
  • 配信側から送られてくるメッセージを使用する場合、使用する項目のOSの命名規約に違反する場合はメッセージの置き換えをせず、転送はエラーとなります。

  • 複数集信の場合は、ボリューム通番(VOL)およびUNIT(UNIT)に、「&MSG0」~「&MSG5」または「&MSGL0」~「&MSGL1」を指定できません。

相手ホストの言語設定によっては、メッセージの置換が正しく行われず、転送に失敗する場合があります。

メッセージ送信の注意点については「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

MT使用時の制限

MTへ集信する際には制限事項があります。制限事項についての詳細は、「MT使用時の制限」を参照してください。

EBCDICセットを“自動”に設定した場合の動作

EBCDICセットに“0(自動)”を設定した場合、1バイトコード変換で実際に使用されるEBCDICセットの値は“A(EBCDICカナ文字)”に決定されます。