マルチフォーマット情報

配信するファイルが複数の異なるレコードフォーマットを持っている場合、マルチフォーマットを登録します。

キーとフォーマットIDを最大20個まで、およびデフォルトフォーマットIDを登録できます。

登録方法は2通りあります。

(1) 項目一覧

以下の表の「省略」はHULFT管理画面で登録する場合の省略の可否です。バッチ登録の場合、省略の可否がHULFT管理画面とは異なる場合があります。

バッチ登録する場合の省略の可否については「各管理情報の登録、変更」を参照してください。

表2.9 マルチフォーマット情報項目一覧

項目名

省略時の値

設定値

省略

備考

画面

ファイル

マルチフォーマットID

MFMTID

 

英数字

×

50バイト以内

キー開始位置

KEY-START

 

1~19997

×

 

キー長

KEY-LEN

 

1~20

×

 

デフォルトフォーマットID

DEFAULT-FMTID

 

英数字

50バイト以内

コメント

COMMENT

 

英数字、半角カナ

60バイト以内

キー値

MFORMAT DEF
~DEFEND

 

英数字

×

20バイト以内

フォーマットID

 

英数字

×

50バイト以内

:

省略可

×

:

省略不可

(2) 各項目の設定

マルチフォーマット情報で設定する各項目について説明します。()内は管理情報バッチ登録プログラム使用時に指定する定義カードの項目名です。

マルチフォーマットID(MFMTID)

登録したマルチフォーマットを認識するためのID

このマルチフォーマットIDと配信管理情報のM/フォーマットID(FMTID)が関連づけされます。

キー開始位置(KEY-START)

レコード単位に設定するキーの開始位置

キー開始位置とキー長を足した値が19998を超える値は設定できません。

キー開始位置をフォーマット情報の長さよりも大きくすると、キー値が正しく適用されません。

キー長(KEY-LEN)

レコード単位に設定するキーの長さ

デフォルトフォーマットID(DEFAULT-FMTID)

配信ファイルの各レコードのキーと一致しなかった場合の初期値のフォーマットID

このデフォルトフォーマットIDを指定すると、配信ファイルの各レコードに設定されたキーとキー値(MFORMAT DEF~DEFEND)で指定したキーが一致しなかったときに、このデフォルトフォーマットIDのフォーマットが使用されます。この指定を省略し、かつキーが一致しなかった場合は、変換エラーとなります。

コメント(COMMENT)

マルチフォーマットに対するコメント

キー値(MFORMAT DEF~DEFEND)

レコード単位に設定するキー

キー長と同じ長さの英数字で指定します。

キー値を設定する領域の項目タイプ(FORMAT DEF~DEFEND)は、以下のいずれかの値を指定してください。

X

: キャラクタタイプ

M

: 可変長文字

フォーマットID(MFORMAT DEF~DEFEND)

キーが一致した場合に使用するフォーマットID

フォーマット情報に登録されているフォーマットIDを指定します。

キー値(MFORMAT DEF~DEFEND)と同じ個数のフォーマットIDの登録が必要です。キー値からフォーマットIDを識別し、データに適用されます。

(3) 設定時の注意点

キー値が正しく適用されない場合

キー開始位置(KEY-START)で指定している位置よりも前に、以下の項目タイプがあると、データの特性によりデータの位置がずれるため、キー値(MFORMAT DEF~DEFEND)が正しく適用されません。

  • P(サイン付内部10進数)

  • S(サイン付外部10進数)

フォーマットの適用位置について

キー値(MFORMAT DEF~DEFEND)と一致したフォーマット情報を適用する場合、レコードの1バイト目から適用されます。