配信管理情報(UNIX/Linux)

配信するファイルのファイル情報を登録します。

(1) 項目一覧

表5.20 配信管理情報項目一覧

項目名

初期値

設定値

省略

備考

ファイルID

 

大文字英数字

×

8バイト以内

コメント

 

文字

60バイト以内

配信ファイル名

 

英数字

×

200バイト以内

転送タイプ

TEXT

(*1)

×

 

M/ フォーマットID

 

英数字

8バイト以内

圧縮レベル

圧縮なし

(*1)

×

 

圧縮単位

 

0,1~32760

単位: バイト

コード変換

配信側

(*1)

×

 

EBCDIC コードセット

カナ文字

(*1)

×

 

配信ファイルの扱い

保存

(*1)

×

 

転送グループID

 

英数字

8バイト以内

配信前ジョブID

 

英数字

8バイト以内

正常時ジョブID

 

英数字

8バイト以内

異常時ジョブID

 

英数字

8バイト以内

連携DBID

 

英数字 (*2)

8バイト以内

転送間隔

0

0~32760

×

単位: ミリ秒

転送優先度

50

1~256

×

 

転送ブロック長

4096

(*3)

×

単位: バイト

転送ブロック数

3

1~99

×

 

シフトコードの扱い

チェック

(*1)

 

エクスチェンジャと連携する

N

Y,N

 

暗号キー

 

英数字

8~20バイト

:

省略可

×

:

省略不可

*1

:

画面で選択

*2

:

「転送タイプ」に“MULTIFORMAT”を選択した場合、“CSV”または“XML”のみ設定可能

*3

:

接続先ホストがVer.7未満の場合は“6”~“65520”、Ver.7以降の場合は“128”~“65520”

(2) 各項目の説明

配信管理情報に設定する各項目について説明します。

ファイルID

配信するファイルを認識するためのID

コメント

配信するファイルに対するコメント

配信ファイル名

UNIX上に格納されている配信ファイル

絶対パスで指定します。

「HULFT7 for UNIX/Linux-EX」を導入した環境ではネットワーク資源を利用したファイルを指定できます。詳細は、接続先ホストの「UNIX/Linux アドミニストレーション マニュアル」のネットワークファイルの説明を参照してください。

転送タイプ

配信するファイルのデータタイプ

FORMAT

: フォーマットデータ

BINARY

: バイナリデータ

TEXT

: テキストデータ

MULTIFORMAT

: マルチフォーマットデータ

M/フォーマットID

配信するファイルのフォーマットまたはマルチフォーマットが登録されているID

フォーマットIDの詳細は「フォーマット情報(UNIX/Linux)」を参照してください。

マルチフォーマットIDの詳細は「マルチフォーマット情報(UNIX/Linux)」を参照してください。

「転送タイプ」が“FORMAT”の場合はフォーマットID、「転送タイプ」が“MULTIFORMAT”の場合はマルチフォーマットIDが必須です。

圧縮レベル

ファイルを転送するときの圧縮のレベル

  • 圧縮なし

  • 横圧縮

  • 縦横圧縮

圧縮単位

バイナリファイルを圧縮するときのレコード単位

「転送タイプ」が“BINARY”、かつ「圧縮レベル」が“横圧縮”か“縦横圧縮”のときは省略できません。それ以外の場合は指定できません。省略すると“0”が設定されます。“0”を設定すると、圧縮は行われません。

コード変換

配信するファイルのコード変換先

  • 配信側

  • 集信側

  • 無変換

EBCDICコードセット

ASCIIコードからEBCDICコードに変換するときに使用するEBCDICコード体系

  • カナ文字

  • 英小文字

  • ASCII

  • ASPEN

  • IBM英小文字

  • IBM英小文字拡張

  • NECカナ文字

  • IBMカナ文字拡張

  • ユーザテーブル1

  • ユーザテーブル2

  • ユーザテーブル3

= 備考 =

“IBMカナ文字拡張”は、接続先のHULFTがVer.7.3.0以降の場合に指定できます。

配信ファイルの扱い

配信ファイルの配信中の排他制御と、正常終了したときの処置

保存

: 配信中はロックを行わず、正常終了後ファイルを保存

クリア

: 配信中はロックを行い、正常終了後0バイトファイルになる

削除

: 配信中はロックを行い、正常終了後ファイルを削除

ロック

: 配信中はロックを行い、正常終了後ファイルを保存

転送グループID

配信するファイルの配信先が登録されているID

転送グループIDの詳細は「転送グループ情報(UNIX/Linux)」を参照してください。

配信前ジョブID

配信を行う前に起動するジョブID

ジョブIDの詳細は「ジョブ起動情報(UNIX/Linux)」を参照してください。

省略するとジョブ起動はされません。

正常時ジョブID

ファイルの配信が正常終了したときに起動するジョブID

ジョブIDの詳細は「ジョブ起動情報(UNIX/Linux)」を参照してください。

省略するとジョブは起動されません。

異常時ジョブID

ファイルの配信が異常終了したときに起動するジョブID

ジョブIDの詳細は「ジョブ起動情報(UNIX/Linux)」を参照してください。

省略するとジョブは起動されません。

連携DBID

配信されたデータの集信側での連携

CSV

: 集信側で集信ファイルをCSV形式変換する

XML

: 集信側で集信ファイルをXML形式変換する

集信側で集信をCSV形式受信(UNIX、Linux、NonStop、およびWindows)、またはXML形式受信(UNIX、Linux、およびWindows)をする場合、上記の固定文字を指定します。

省略するとCSV形式受信、XML形式受信はされません。連携する場合は、「転送タイプ」に“FORMAT”または“MULTIFORMAT”を指定してください。

転送間隔

転送単位(転送ブロック長×転送ブロック数)ごとの間隔

転送優先度

ファイル転送を起動するときの待ち行列での優先度

優先度は、小さい数字ほど高くなります。

転送ブロック長

1ブロックを転送するときの長さ

「転送ブロック長」と「転送ブロック数」の積が65520を超える値は設定できません。

転送ブロック数

一度に転送するブロック数

「転送ブロック長」と「転送ブロック数」の積が65520を超える値は設定できません。

シフトコードの扱い

Mainframeやオフコンに対して、コード変換を行うときのシフトコードの扱い

チェックする

: シフトコードを付加する

チェックしない

: シフトコードを付加しない

エクスチェンジャと連携する

配信システムと「HULFTエクスチェンジャ・オプション」との連携

Y

: エクスチェンジャと連携する

N

: エクスチェンジャと連携しない

HULFTエクスチェンジャ連携については、「HULFT エクスチェンジャ」マニュアルを参照してください。

暗号キー

データを暗号化するキー

配信するファイルにセキュリティをかけることができます。相手ホストの集信管理情報に設定されている暗号キーと同じ暗号キーを設定してください。

省略するとファイルは暗号化されません。

(3) 設定時の注意点

連携DBID

配信されたデータをUNIXまたはWindowsのデータベースにロードするときのデータベースID(英字で始まる8文字以内の英数字)を指定すると、[DB連携オプション]と連携できます。データベースIDとして3文字の英大文字“CSV”および“XML”は使用できません。

注意

「DB連携オプション」は、旧バージョンの互換を保つための機能です。

配信ファイルの扱い

「配信ファイルの扱い」を“保存”以外に設定すると、同報配信はできません。

メッセージ置換

以下の項目に“$MSG0”~“$MSG5”を指定することにより、配信要求時に指定したメッセージや集信側にて送信要求時に指定したメッセージに置換します。

メッセージ置換を行える項目は以下のとおりです。

  • 配信ファイル名

  • 転送グループID

  • 配信前ジョブID

  • 正常時ジョブID

  • フォーマットID

  • マルチフォーマットID

  • 連携DBID