集信管理情報(UNIX/Linux)
集信するファイルのファイル情報を登録します。
(1) 項目一覧
項目名 |
初期値 |
設定値 |
省略 |
備考 |
---|---|---|---|---|
ファイルID |
|
大文字英数字 |
× |
8バイト以内 |
コメント |
|
文字 |
○ |
60バイト以内 |
集信ファイル名 |
|
英数字 |
× |
200バイト以内 |
オーナー名 |
|
英数字 |
× |
14バイト以内 |
グループ名 |
|
英数字 |
× |
14バイト以内 |
パーミッション |
チェック |
(*1) |
○ |
|
登録モード |
新規作成 |
(*1) |
× |
|
異常時の処置 |
削除 |
(*1) |
× |
|
集信形態 |
単一集信 |
(*1) |
× |
|
世代管理 |
しない |
(*1) |
× |
|
世代管理数 |
|
0,2~9999 |
○ |
|
EBCDIC コードセット |
カナ文字 |
(*1) |
× |
|
正常時ジョブID |
|
英数字 |
○ |
8バイト以内 |
異常時ジョブID |
|
英数字 |
○ |
8バイト以内 |
集信完了通知 |
受信完了 |
(*1) |
× |
|
転送グループID |
|
英数字 |
○ |
8バイト以内 |
データ検証 |
しない |
(*1) |
○ |
|
エクスチェンジャと連携する |
N |
Y,N |
○ |
|
暗号キー |
|
英数字 |
○ |
8~20バイト |
○ |
: |
省略可 |
× |
: |
省略不可 |
*1 |
: |
画面で選択 |
(2) 各項目の説明
集信管理情報に設定する各項目について説明します。
- ファイルID
-
集信するファイルを認識するためのID
- コメント
-
集信するファイルに対するコメント
- 集信ファイル名
-
集信するファイル
絶対パスで指定します。
「HULFT7 for UNIX/Linux-EX」を導入した環境ではネットワーク資源を利用したファイルを指定できます。詳細は、接続先ホストの「UNIX/Linux アドミニストレーション マニュアル」のネットワークファイルの説明を参照してください。
- オーナー名
-
集信ファイルの所有者
システムに登録されている所有者名を設定してください。
- グループ名
-
集信ファイルのグループ名
システムに登録されているグループ名を設定してください。
- パーミッション
-
ファイルの読み、書き、および実行の許可モード
- チェック時
-
: 権限有り
- 未チェック時
-
: 権限無し
- 登録モード
-
集信するファイルの登録方法
- 新規作成
-
: 新規作成モード
- 置き換え
-
: 置き換えモード
- 追加
-
: 追加モード
- 異常時の処置
-
集信に失敗したときの集信ファイルの処置
-
削除
-
保存
-
復元
-
- 集信形態
-
集信するファイルの集信形態
- 単一集信
-
: 単一ホストからファイルを集信
- 複数集信
-
: 複数ホストからファイルを集信し、1つのファイルを作成
“複数集信”を指定するときは、「登録モード」に“追加”を、「異常時の処置」に“保存”を指定してください。
- 世代管理
-
集信ファイルの世代管理の有無
- しない
-
: 世代管理なし
- する
-
: 世代管理あり
“する”を指定するときは、「登録モード」に“新規作成”または“置き換え”を、「異常時の処置」に“削除”を指定してください。
- 世代管理数
-
集信ファイルの世代管理数
「世代管理」に“する”を指定した場合に指定します。「世代管理」に“しない”を指定した場合は、“0”となり指定することができません。
- EBCDICコードセット
-
EBCDICコードからASCIIコードに変換するときに使用するEBCDICコード体系
-
カナ文字
-
英小文字
-
ASCII
-
ASPEN
-
IBM英小文字
-
IBM英小文字拡張
-
NECカナ文字
-
IBMカナ文字拡張
-
ユーザテーブル1
-
ユーザテーブル2
-
ユーザテーブル3
この設定は、配信側の配信管理情報の「コード変換」が“集信側”の場合有効になります。
= 備考 =“IBMカナ文字拡張”は、接続先のHULFTがVer.7.3.0以降の場合に指定できます。
-
- 正常時ジョブID
-
ファイルの集信が正常終了したときに起動するジョブID
ジョブIDの詳細は「ジョブ起動情報(UNIX/Linux)」を参照してください。
省略するとジョブは起動されません。
- 異常時ジョブID
-
ファイルの集信が異常終了したときに起動するジョブID
ジョブIDの詳細は「ジョブ起動情報(UNIX/Linux)」を参照してください。
省略するとジョブは起動されません。
- 集信完了通知
-
配信側ホストへの集信完了通知
- 受信完了
-
: 受信完了後に通知
- 正常時ジョブ完了
-
: 集信後正常時ジョブ完了後に通知
- 転送グループID
-
集信ファイルの転送グループID
転送グループIDの詳細は「転送グループ情報(UNIX/Linux)」を参照してください。
- データ検証
-
集信するファイルに対するデータ検証の有無
- しない
-
: データ検証を行わない
- する
-
: データ検証を行う
- エクスチェンジャと連携する
-
集信システムと「HULFTエクスチェンジャ・オプション」との連携
- Y
-
: エクスチェンジャと連携する
- N
-
: エクスチェンジャと連携しない
HULFTエクスチェンジャ連携については、「HULFT エクスチェンジャ」マニュアルを参照してください。
- 暗号キー
-
データを復号化するキー
暗号化されたデータを復号化する場合に指定します。相手ホストの配信管理情報に設定されている暗号キーと同じ暗号キーを設定してください。また、集信側で暗号キーが指定されていても配信側の配信管理情報で暗号キーが指定されていない場合、暗号キーは無視されます。
省略するとデータは復号化されません。
(3) 設定時の注意点
登録モード、集信形態、世代管理の指定
集信管理情報での指定できる組み合わせは以下のとおりです。
登録モード |
異常時処置 |
集信形態 |
|||
---|---|---|---|---|---|
単一集信 |
複数集信 |
||||
世代管理 |
世代管理 |
世代管理 |
世代管理 |
||
あり |
なし |
あり |
なし |
||
新規作成 |
削除 |
○ |
○ |
|
|
保存 |
|
○ |
|
|
|
復元 |
|
○ |
|
|
|
置き換え |
削除 |
○ |
○ |
|
|
保存 |
|
○ |
|
|
|
復元 |
|
○ |
|
|
|
追加 |
削除 |
|
○ |
|
|
保存 |
|
○ |
|
○ |
|
復元 |
|
○ |
|
|
○ |
: |
組み合わせ可 |
空欄 |
: |
組み合わせ不可 |
集信形態
“複数集信”指定
集信中にデータは一時ファイルに格納され、集信完了後に集信ファイルにコピーされるので運用に十分な注意が必要です。
異常時の処置
“削除”指定時の留意点
「登録モード」で“新規作成”を選択した場合、集信ファイルがすでに存在してエラーになると、存在していたファイルは削除しません。
“保存”指定時の留意点
「集信形態」で“複数集信”を選択した場合、一時ファイルへの集信中に異常が発生すると、そこまでの集信データは集信ファイルに書かれません。また、一時ファイルを集信ファイルにコピー中に異常が発生すると、そこまでの集信データは追加書きされてしまいます。よって、アプリケーションプログラムでデータの重複をチェックする仕組みが必要となります。
メッセージ置換
メッセージ置換を行える項目は以下のとおりです。
以下の項目に“$MSG0”~“$MSG5”を指定することにより、送信要求時に指定したメッセージや配信側より送信されたメッセージに置換します。
-
集信ファイル名
-
転送グループID
-
正常時ジョブID
集信ファイル名
-
“$SNDFILE”を指定することにより、配信側の配信ファイル名を集信ファイル名とします。また配信側がUNIX、Linuxの場合は、“$SNDPATH”を指定することにより、配信側のパス名を集信ファイルのパス名とします。配信ファイル名を集信ファイル名とする場合の命名規則を以下に示します。
-
“$SNDFILE”を指定するときは、「集信形態」に“単一集信”を指定してください。
-
配信ファイル名に2バイトコードが含まれる場合、エラーとなります。
機種 |
集信ファイル名 |
|||
---|---|---|---|---|
配信ファイル名 |
$SNDPATH$SNDFILE |
$SNDFILE |
/usr/$SNDFILE |
|
Mainframe |
||||
|
順編成ファイル HULFT.DAT.SND.F01 |
HULFT.DAT.SND.F01 |
HULFT.DAT.SND.F01 |
/usr/HULFT.DAT.SND.F01 |
区分編成ファイル HULFT.DAT.F02(SND) |
HULFT.DAT.SND.F02 |
HULFT.DAT.SND.F02 |
/usr/HULFT.DAT.SND.F02 |
|
UNIX・Linux |
||||
|
/hulft/dat/snd.f03 |
/hulft/dat/snd.f03 |
snd.f03 |
/usr/snd.f03 |
Windows |
||||
|
c:\hulft\dat\snd.f04 |
snd.f04 |
snd.f04 |
/usr/snd.f04 |
i5OS |
||||
|
hulft/f05(snd) |
snd.f05 |
snd.f05 |
/usr/snd.f05 |
“$SNDPATH”を使用する場合は、“$SNDFILE”とのみ組み合わせて(“$SNDPATH$SNDFILE”として)使用してください。前後に文字列を組み合わせることなどはできません。