配信管理情報(i5OS)

配信するファイルのファイル情報を登録します。

(1) 項目一覧

表5.45 配信管理情報項目一覧

項目名

初期値

設定値

省略

備考

ファイルID

 

英数字

×

先頭英字の8バイト以内

コメント

 

文字

60バイト以内

ファイル名

 

英数字

×

3バイト以上33バイト以内

転送タイプ

TEXT

(*1)

×

 

M/フォーマットID

 

英数字

先頭英字の8バイト以内

圧縮レベル

圧縮なし

(*1)

×

 

コード変換

配信側

(*1)

×

 

EBCDICコードセット

カナ文字

(*1)

×

 

配信ファイルの扱い

保存

(*1)

×

 

転送グループID

 

英数字

×

先頭英字の8バイト以内

配信前ジョブID

 

英数字

先頭英字の8バイト以内

正常時ジョブID

 

英数字

先頭英字の8バイト以内

異常時ジョブID

 

英数字

先頭英字の8バイト以内

連携DBID

 

英数字

8バイト以内

転送間隔

0

0~32767

×

単位: ミリ秒

転送優先度

50

1~256

×

 

転送ブロック長

4096

(*2)

×

 

転送ブロック数

3

1~99

×

 

シフトコードの扱い

カット

(*1)

×

 

後続文字カット

カットしない

(*1)

×

 

暗号キー

 

英数字

8バイト以上20バイト以下

:

省略可

×

:

省略不可

*1

:

画面で選択

*2

:

接続先ホストがVer.7未満の場合は“6”~“65520”、Ver.7以降の場合は“128”~“65520”

(2) 各項目の説明

配信管理情報に設定する各項目について説明します。

ファイルID

配信するファイルを認識するためのID

コメント

配信するファイルに対するコメント

ファイル名

i5OS上に格納されているファイル

物理データファイルの場合は“ライブラリ名/ファイル名(メンバ名)”の形式で指定します。

保管ファイルの場合は“ライブラリ名/ファイル名”の形式で指定します。

配信ファイル名に“*FIRST”や“*FILE”などの予約語を用いた指定はできません。

指定した場合は予期せぬ動作をすることがあります。

転送タイプ

配信するファイルのデータタイプ

FORMAT

: フォーマットデータ

BINARY

: バイナリデータ

TEXT

: テキストデータ

MULTIFORMAT

: マルチフォーマットデータ

M/フォーマットID

配信するファイルのフォーマットまたはマルチフォーマットが登録されているID

フォーマットIDの詳細は「フォーマット情報(i5OS)」を参照してください。

マルチフォーマットIDの詳細は「マルチフォーマット情報(i5OS)」を参照してください。

「転送タイプ」が“FORMAT”の場合はフォーマットID、「転送タイプ」が“MULTIFORMAT”の場合はマルチフォーマットIDが必須です。

圧縮レベル

ファイルを転送するときの圧縮のレベル

  • 圧縮なし

  • 横圧縮

  • 縦横圧縮

コード変換

配信するファイルのコード変換を行うホスト

  • 配信側

  • 集信側

  • 無変換

EBCDICコードセット

1バイトコードを変換するときに使用するEBCDICコード体系

  • カナ文字

  • 英小文字

  • ASCII

  • ASPEN

  • IBM英小文字

  • IBM英小文字拡張

  • NECカナ文字

  • IBMカナ文字拡張

  • ユーザテーブル1

  • ユーザテーブル2

  • ユーザテーブル3

= 備考 =

“IBMカナ文字拡張”は、接続先のHULFTがVer.7.3.0以降の場合に指定できます。

配信ファイルの扱い

配信ファイルの配信中の排他制御と、正常終了したときの処置

保存

: 配信中はロックを行わず、正常終了後ファイルを保存

クリア

: 配信中はロックを行い、正常終了後0バイトファイルになる

削除

: 配信中はロックを行い、正常終了後ファイルを削除

ロック

: 配信中はロックを行い、正常終了後ファイルを保存

転送グループID

配信するファイルの配信先が登録されているID

転送グループIDの詳細は「転送グループ情報(i5OS)」を参照してください。

配信前ジョブID

配信を行う前に起動するジョブID

ジョブIDの詳細は「ジョブ起動情報(i5OS)」を参照してください。

省略するとジョブ起動はされません。

正常時ジョブID

ファイルの配信が正常終了したときに起動するジョブID

ジョブIDの詳細は「ジョブ起動情報(i5OS)」を参照してください。

省略するとジョブは起動されません。

異常時ジョブID

ファイルの配信が異常終了したときに起動するジョブID

ジョブIDの詳細は「ジョブ起動情報(i5OS)」を参照してください。

省略するとジョブは起動されません。

連携DBID

配信データの集信側での連携

CSV

: 集信側で集信ファイルをCSV形式変換する

XML

: 集信側で集信ファイルをXML形式変換する

集信側で集信をCSV形式受信(UNIX、Linux、NonStop、およびWindows)、またはXML形式受信(UNIX、Linux、およびWindows)をする場合、上記の固定文字を指定します。

省略するとCSV形式受信、XML形式受信はされません。連携する場合は、「転送タイプ」に“FORMAT”または“MULTIFORMAT”を指定してください。

転送間隔

送信単位(転送ブロック長×転送ブロック数)ごとの間隔

転送優先度

ファイル転送を起動するときの待ち行列での優先度

優先度は、小さい数字ほど高くなります。

転送ブロック長

1ブロックを転送するときの長さ

「転送ブロック長」と「転送ブロック数」の積が65520を超える値は設定できません。

転送ブロック数

一度に転送するブロック数

「転送ブロック長」と「転送ブロック数」の積が65520を超える値は設定できません。

シフトコードの扱い

シフトコードのない機種へのコード変換を行うときのシフトコードの扱い

カット

: シフトコードを削除しデータを詰めた形に変換

スペース

: シフトコードをスペースに変換

後続文字カット

後続文字の扱い

スペースカット

: 後続スペースをカットする

カットしない

: 後続スペースをカットしない

暗号キー

データを暗号化するキー

配信するデータにセキュリティをかけることができます。相手ホストの集信管理情報に設定されている暗号キーと同じ暗号キーを設定してください。

省略するとデータは暗号化されません。

(3) 設定時の注意点

配信ファイルの扱い

同報配信する場合は「配信ファイルの扱い」を“保存”に設定してください。

配信ファイルが物理データファイルの場合、「配信ファイルの扱い」に“クリア”または“削除”を設定すると、物理データファイルのメンバに対してクリアまたは削除が行われます。

連携DBID

配信データをUNIX、NonStop、またはWindowsでデータベースにロードするときのデータベースID(英字で始まる8文字以内の英数字)を指定すると、[DB連携オプション]と連携できます。データベースIDとして3文字の英大文字“CSV”および“XML”は使用できません。

注意

「DB連携オプション」は、旧バージョンの互換を保つための機能です。

メッセージの置換

以下の項目に“&MSG0”~“&MSG5”を指定することにより、送信されたメッセージに置換します。

  • 配信ファイル名

  • 転送グループID

  • 配信前ジョブID

  • 正常時ジョブID

  • フォーマットID

  • マルチフォーマットID

  • 連携DBID