ジョブ起動情報(i5OS)
配信前、配信後、または集信後にジョブ起動を行う場合に起動するコマンドを登録します。1ジョブIDに登録できるジョブの最大数は5ジョブです。
(1) 項目一覧
項目名 |
初期値 |
設定値 |
省略 |
備考 |
---|---|---|---|---|
ジョブID |
|
英数字 |
× |
先頭英字の8バイト以内 |
コメント |
|
文字 |
○ |
60バイト以内 |
ジョブ記述 |
|
英数字 |
× |
3バイト以上21バイト以内 |
起動ジョブ |
|
英数字 |
× |
1ジョブにつき210バイト以内 |
○ |
: |
省略可 |
× |
: |
省略不可 |
(2) 各項目の説明
ジョブ起動情報に設定する各項目について説明します。
- ジョブID
-
起動するジョブを認識するID
このジョブIDと配信管理情報と集信管理情報のジョブIDが関連づけされます。
- コメント
-
起動ジョブに対するコメント
- ジョブ記述
-
ジョブ記述名
“ライブラリ名/ジョブ記述名”の形式で指定します。
- 起動ジョブ
-
CLコマンド
そのジョブを起動するCLコマンドを指定します。
(3) 設定時の注意点
複数ジョブの指定
指定されたジョブ名をHULFTのプログラムとしてサブミット(SBMJOB)した後、REXXプロシージャを実行します。複数のジョブを指定した場合、順番にジョブを実行していきます。並列には実行しません。
配信前ジョブのエラー
配信前ジョブが異常終了した場合、配信要求はエラーとなり終了します。
ジョブの異常終了
配信後ジョブおよび集信後ジョブが異常終了した場合、システム動作環境設定ファイルに登録してある「ジョブ中断重大度」を超える値が検出された場合は、それ以降のジョブは実行しません。なお、ジョブがCLコマンド以外のときは、ジョブ起動できない場合があります。
シングルクォーテーションの扱い
ジョブ名で「'」(シングルクォーテーション)を使用する場合は、シングルクォーテーションを2つ連続して(「''」)指定してください。
メッセージの置換
ジョブのパラメータに“&MSG0”~“&MSG5”を指定することにより、送信されたメッセージに置換します(ジョブ名には指定できません)。
ジョブ実行時のメッセージについて
配信後ジョブおよび集信後ジョブが正しく起動できる指定ではない場合、ジョブ実行時に配信システムおよび集信システムの起動時の出力待ち行列(OUTQ)に対してメッセージが出力されます。該当出力待ち行列がプリンタなどに接続されていないか確認してください。また、定期的に出力待ち行列内のメッセージの削除を行ってください。
出力待ち行列については、i5/OSのマニュアルを参照してください。
ジョブ記述とジョブ実行の関係
指定されたジョブ名をHULFTがHULFTの後続ジョブとして内部的にサブミット(SBMJOB)するときにジョブ起動情報に指定されたジョブ記述を使用します。i5/OSのサブミット(SBMJOB)コマンドのパラメータのデフォルト値に“*JOBD”が指定されている場合は、ジョブ起動情報に指定されたジョブ記述の値が有効になります。
しかし、以下のジョブの場合は、ジョブを生成したジョブ(親)の実行環境を引き継いで実行されます。そのため、ジョブ起動情報にジョブ記述を指定しても無視されます。
-
配信前ジョブ(UTLSEND発行ユーザの実行環境)
-
集信後正常時ジョブ(集信管理情報の「集信完了通知」に“ジョブ完了通知(J)”を指定したとき)
-
リモートジョブ実行要求により実行されるジョブ