集信管理情報(i5OS)
集信するファイルのファイル情報を登録します。
(1) 項目一覧
項目名 |
初期値 |
設定値 |
省略 |
備考 |
---|---|---|---|---|
ファイルID |
|
英数字 |
× |
先頭英字の8バイト以内 |
コメント |
|
文字 |
○ |
60バイト以内 |
ファイル名 |
|
英数字 |
× |
3バイト以上33バイト以内 |
レコード長 |
|
1~32766 |
× |
|
登録モード |
新規作成 |
(*1) |
× |
|
異常時の処置 |
削除 |
(*1) |
× |
|
集信形態 |
単一集信 |
(*1) |
× |
|
世代管理 |
しない |
(*1) |
× |
|
世代管理数 |
0 |
0,2~9999 |
× |
|
EBCDIC コードセット |
カナ文字 |
(*1) |
× |
|
正常時ジョブID |
|
英数字 |
○ |
先頭英字の8バイト以内 |
異常時ジョブID |
|
英数字 |
○ |
先頭英字の8バイト以内 |
集信完了通知 |
受信完了 |
(*1) |
× |
|
転送グループID |
|
英数字 |
○ |
先頭英字の8バイト以内 |
データ検証 |
しない |
(*1) |
× |
|
暗号キー |
|
英数字 |
○ |
8バイト以上20バイト以下 |
○ |
: |
省略可 |
× |
: |
省略不可 |
*1 |
: |
画面で選択 |
(2) 各項目の説明
集信管理情報に設定する各項目について説明します。
- ファイルID
-
集信するファイルを認識するためのID
- コメント
-
集信するファイルに対するコメント
- ファイル名
-
i5/OS上に格納するファイル
物理データファイルの場合は“ライブラリ名/ファイル名(メンバ名)”の形式で指定します。
保管ファイルの場合は“ライブラリ名/ファイル名”の形式で指定します。
集信ファイル名に“*FIRST”や“*FILE”などの予約語を用いた指定はできません。
指定した場合は予期せぬ動作をすることがあります。
- レコード長
-
集信するファイルのレコード長
集信ファイルが存在しない場合は、新たに作成する集信ファイルのレコード長を指定します。すでに集信ファイルが存在している場合は、そのファイルのレコード長を指定します。
- 登録モード
-
集信するファイルの登録方法
- 新規作成
-
: 新規作成モード
- 置き換え
-
: 置き換えモード
- 追加
-
: 追加モード
- 異常時の処置
-
集信に失敗したときの集信ファイルの処置
-
削除
-
保存
-
復元
-
- 集信形態
-
集信するファイルの集信形態
- 単一集信
-
: 単一ホストからファイルを集信
- 複数集信
-
: 複数ホストからファイルを集信し、1つのファイルを作成
“複数集信”を指定する場合、「登録モード」に“追加”を、「異常時の処置」に“保存”を指定してください。
- 世代管理
-
集信するファイルの世代管理の有無
- しない
-
: 世代管理なし
- する
-
: 世代管理あり
“する”を指定する場合、「登録モード」に“新規作成”または“置き換え”を、「異常時の処置」に“削除”を指定してください。
- 世代管理数
-
集信するファイルの世代管理数
「世代管理」に“する”を指定した場合は、“2”~“9999”の範囲で指定します。
「世代管理」に“しない”を指定した場合は、“0”となり指定することができません。
- EBCDICコードセット
-
1バイトコードを変換するときに使用するEBCDICコード体系
-
カナ文字
-
英小文字
-
ASCII
-
ASPEN
-
IBM英小文字
-
IBM英小文字拡張
-
NECカナ文字
-
IBMカナ文字拡張
-
ユーザテーブル1
-
ユーザテーブル2
-
ユーザテーブル3
この設定は、配信側の配信管理情報の「コード変換」が“集信側”の場合有効になります。
= 備考 =“IBMカナ文字拡張”は、接続先のHULFTがVer.7.3.0以降の場合に指定できます。
-
- 正常時ジョブID
-
ファイルの集信が正常終了したときに起動するジョブID
ジョブIDの詳細は「ジョブ起動情報(i5OS)」を参照してください。
省略するとジョブは起動されません。
- 異常時ジョブID
-
ファイルの集信が異常終了したときに起動するジョブID
ジョブIDの詳細は「ジョブ起動情報(i5OS)」を参照してください。
省略するとジョブは起動されません。
- 集信完了通知
-
配信側ホストへの集信完了通知
- 受信完了
-
: 受信完了後に通知
- 正常時ジョブ完了
-
: 集信後正常時ジョブ完了後に通知
- 転送グループID
-
集信するファイルの配信元が登録されているID
転送グループIDの詳細は「転送グループ情報(i5OS)」を参照してください。
- データ検証
-
受信したデータに対するデータ検証の有無
- しない
-
: データ検証を行わない
- する
-
: データ検証を行う
- 暗号キー
-
データを復号化するキー
暗号化されたデータを復号化する場合に指定します。相手ホストの配信管理情報に設定されている暗号キーと同じ暗号キーを設定してください。
省略するとデータは復号化されません。
(3) 設定時の注意点
登録モード、集信形態、世代管理の指定
「集信形態」が“単一集信”で「登録モード」に“追加”を指定した場合、集信中に何らかの異常が発生すると、異常が発生する前までの集信データは追加書きされてしまいます。「異常時の処置」が“復元”の場合、集信前の集信ファイルが集信ファイル内の別メンバとして退避されます。
登録モード |
異常時処置 |
集信形態 |
|||
---|---|---|---|---|---|
単一集信 |
複数集信 |
||||
世代管理 |
世代管理 |
世代管理 |
世代管理 |
||
あり |
なし |
あり |
なし |
||
新規作成 |
削除 |
○ |
○ |
|
|
保存 |
|
○ |
|
|
|
復元 |
|
○ |
|
|
|
置き換え |
削除 |
○ |
○ |
|
|
保存 |
|
○ |
|
|
|
復元 |
|
○ |
|
|
|
追加 |
削除 |
|
○ |
|
|
保存 |
|
○ |
|
○ |
|
復元 |
|
○ |
|
|
○ |
: |
組み合わせ可 |
空欄 |
: |
組み合わせ不可 |
保管ファイル
集信ファイル名に保管ファイルを指定するときは、「集信形態」に“単一集信”を指定してください。また、「登録モード」に“追加”は指定できません。
メッセージの置換
メッセージの置換を行える項目は以下のとおりです。
以下の項目に“&MSG0”~“&MSG5”を指定することにより、送信要求時に指定したメッセージや配信側より送信されたメッセージに置換します。
-
集信ファイル名
-
転送グループID
-
正常時ジョブID
集信ファイル名
“&SNDFILE”(物理データファイル)、および“&SNDFILES”(保管ファイル)を指定することにより、配信側の配信ファイル名を集信ファイル名とします。また配信側がi5/OSの場合は、“&SNDLIB”を指定することにより、配信ファイルのライブラリ名を集信ファイルのライブラリ名とします。配信ファイル名を集信ファイル名とする場合の命名規則を以下に示します。
“&SNDFILE”、“&SNDFILES”、および“&SNDLIB”を指定するときは、「集信形態」に“単一集信”を指定してください。
配信ファイル名 |
集信ファイル名(i5OS) |
||||
---|---|---|---|---|---|
機種 |
&SNDLIB&SNDFILE |
MYLIB/&SNDFILE |
&SNDLIB&SNDFILES |
MYLIB/&SNDFILES |
|
Mainframe |
|||||
|
順編成ファイル HULFT.DAT.SND.F01 |
変換エラー |
MYLIB/F01(SND) |
変換エラー |
MYLIB/SND |
区分編成ファイル HULFT.DAT.F02(SND) |
変換エラー |
MYLIB/F02(SND) |
変換エラー |
MYLIB/SND |
|
UNIX·Linux |
|||||
|
拡張子がある場合 /HULFT/DAT/SND.F03 |
変換エラー |
MYLIB/F03(SND) |
変換エラー |
MYLIB/SND |
拡張子がない場合 /HULFT/DAT/SND |
変換エラー |
MYLIB/SND(SND) |
変換エラー |
MYLIB/SND |
|
Windows |
|||||
|
拡張子がある場合 C:\HULFT\DAT\SND.F04 |
変換エラー |
MYLIB/F04(SND) |
変換エラー |
MYLIB/SND |
拡張子がない場合 C:\HULFT\DAT\SND |
変換エラー |
MYLIB/SND(SND) |
変換エラー |
MYLIB/SND |
|
i5OS |
|||||
|
物理ファイル HULFT/F05(SND) |
HULFT/F05(SND) |
MYLIB/F05(SND) |
変換エラー |
変換エラー |
保管ファイル HULFT/F06 |
変換エラー |
変換エラー |
HULFT/F06 |
MYLIB/F06 |
レコード長
管理情報で指定したレコード長と集信ファイルのレコード長が同じでない場合は、集信形態により動作が異なります。「集信形態」に“単一集信”が指定されているときは、管理情報で指定されているレコード長を無視して集信を行います。「集信形態」に“複数集信”が指定されているときは、集信エラーとなります。
集信完了通知
「集信完了通知」に“受信完了”が指定されている場合は、ジョブ起動情報に登録されているジョブ記述を使用して集信ジョブとは別のジョブとしてCLコマンドを実行します。“正常時ジョブ完了”が指定されている場合は、ジョブ記述を使用せずに集信ジョブ自身がCLコマンドを実行します。