集信管理情報の項目一覧

集信するファイルのファイル情報を登録します。登録方法は、「集信管理情報を操作する」を参照してください。

(1) 項目一覧

表4.25 集信管理情報項目一覧

項目名

省略時の値

設定値

省略

備考

ファイルID

 

英数字

×

50バイト以内

コメント

 

英数字、半角カナ

60バイト以内

基本設定

 

汎用機DSN

 

英数字

×

(*1)

ボリューム通番

 

英数字

6バイト以内

カタログ処理

なし

(*2)

 

マルチボリューム区分

シングル

(*2)

 

汎用機間集信属性

集信側属性使用

(*2)

 

レコード形式

固定長

(*2)

×

 

容量

CYL

(*2)

(*3)

一次要求量

5

1~9999

(*3)

増分量

3

0~9999

(*3)

未使用域

解放しない

(*2)

 

レコード長

 

1~32760
(固定長)

×

単位:バイト数

5~32756
(可変長)

×

ブロック長

1~32760

×

単位:バイト数

ストレージ・クラス

 

英数字

8バイト以内

(*4)

管理クラス

 

英数字

8バイト以内

(*4)

データ・クラス

 

英数字

8バイト以内

(*4)

登録モード

新規作成

(*2)

×

 

異常時の処置

削除

(*2)

×

 

集信形態

単一集信

(*2)

×

 

EBCDICセット

自動

(*2)

 

正常時ジョブID

 

英数字

50バイト以内

異常時ジョブID

 

英数字

50バイト以内

拡張設定

 

集信完了通知

受信完了

(*2)

 

転送グループID

 

英数字

50バイト以内

データ検証

しない

(*2)

 

UNIT

 

英数字

8バイト以内(*5)

印刷文字

なし

(*2)

 

ワークボリューム通番

 

英数字

6バイト以内

順序番号

 

1~9999、
スペース

 

RDW付集信

しない

(*2)

 

暗号キー
(高強度暗号強制モードが無効)(*6)

 

 

英数字

8~20バイト

暗号キー
(高強度暗号強制モードが有効)(*7)

16進文字列

×

64桁

:

省略可

×

:

省略不可

*1

:

HULFT for zOSまたはHULFT for MSPに接続する場合、集信形態が“単一集信”のときは44バイト以内、“複数集信”のときは39バイト以内で指定します。

HULFT for XSPに接続する場合、集信形態が“単一集信”のときは26バイト以内、“複数集信”のときは21バイト以内で指定します。

*2

:

HULFT Manager管理画面の場合、プルダウンリストから設定値をクリックします。

*3

:

設定値を省略し、データ・クラスを指定した場合、指定したデータ・クラスの値が設定されます。

*4

:

HULFT for zOSに接続する場合に表示されます。

*5

:

HULFT for XSPに接続する場合、4バイト以内で指定します。

*6

:

以下の場合に設定できます。

  • 接続先のHULFTがVer.8.4.0未満

  • 接続先のHULFTがVer.8.4.0以降で、かつシステム動作環境設定の高強度暗号強制モード(STRONGKEYMODE)に“0(無効)”が設定されている

*7

:

以下の場合に設定が必要です。

  • 接続先のHULFTがVer.8.4.0以降で、かつシステム動作環境設定の高強度暗号強制モード(STRONGKEYMODE)に“1(有効)”が設定されている

(2) 各項目の説明

集信管理情報に設定する各項目について説明します。

ファイルID

集信するファイルを認識するためのID

50バイト以内の英数字で指定します。

コメント

集信ファイルに対するコメント

基本設定

汎用機DSN

集信ファイルのデータ・セット名

Mainframeのデータ・セット名の命名規約に従って指定します。

ボリューム通番

集信ファイルを格納するボリューム通番

Mainframeのボリューム通番の命名規約に従って指定します。

カタログ処理

集信ファイルのカタログ管理方法

なし

: カタログなし

世代管理

: 世代管理

カタログする

: カタログする

省略すると、“なし”が設定されます。

マルチボリューム区分

集信ファイルのボリュームへの割り当て方法

シングル

: 単一ボリューム

マルチ

: マルチボリューム

自動

: 単一ボリュームかマルチボリュームか自動選択

省略すると、“シングル”が設定されます。

汎用機間集信属性

集信ファイルの属性選択

配信側属性使用

: 配信ファイルの属性を使用

集信側属性使用

: 集信管理情報の属性を使用

省略すると、“集信側属性使用”が設定されます。

レコード形式

集信ファイルのレコード形式

  • 固定長

  • 可変長

  • 省略

データ・クラスを指定した場合、“省略”が表示されます。

容量

集信ファイルのスペース容量単位

CYL

: シリンダ

TRK

: トラック

省略

 

データ・クラスを指定した場合、“省略”が表示されます。

省略すると、“CYL”が設定されます。ただし、データ・クラスを指定した場合、指定したデータ・クラスの値が設定されます。

一次要求量

集信ファイルの一次要求量

省略すると、“5”が設定されます。ただし、データ・クラスを指定した場合、指定したデータ・クラスの値が設定されます。

増分量

集信ファイルの増分量

省略すると、“3”が設定されます。ただし、データ・クラスを指定した場合、指定したデータ・クラスの値が設定されます。

未使用域

集信ファイルの未使用域の処理

  • 解放する

  • 解放しない

レコード長

集信ファイルのレコード長

データ・クラスを指定した場合、指定したデータ・クラスの値が設定されます。

ブロック長

集信ファイルのブロック長

ストレージ・クラス

パフォーマンスと可用性要件を指定するデータ・セット・ストレージ・サービス属性の名前付きリスト

SMSは、この属性を使用してデータ配置を制御します。

管理クラス

システムがデータ・セット・レベルでストレージを管理するために使用する、データ・セットのマイグレーション、バックアップ、保存期間属性のリスト

データ・クラス

システムがデータ・セットの作成用に使用する割り振り属性のリスト

= 備考 =
  • ストレージ・クラス管理クラスデータ・クラスは、HULFT for zOSに接続した場合にのみ表示されます。

  • ストレージ・クラス管理クラスデータ・クラスのいずれかが設定された場合、集信プログラムの実行パラメータで“SMS”を指定した場合と同様の動作を行います。

登録モード

集信するファイルの登録モード

新規作成

: 集信ファイルを新規作成

同名のファイルがすでに存在している場合はエラー

置き換え

: 既存のファイル内容を受信データに置き換え

ファイルが存在しない場合は新規作成

追加

: 既存ファイルの最後に受信データを追加

ファイルが存在しない場合は新規作成

異常時の処置

集信に失敗したときの集信ファイルの処置

削除

: 集信ファイルを削除

保存

: 集信が失敗した時点の集信ファイルを保持

復元

: 集信開始前に集信ファイルをバックアップし、集信が失敗したらバックアップを復元

集信開始前に集信ファイルが存在しなかった場合は“削除”と同じ動作

ファイル転送が終わって集信処理が完了するまでの間に異常が発生しても、ファイルの転送は完了しているため、この指定は無視されます。

集信形態

集信ファイルの集信形態

単一集信

: 単一ホストからファイルを集信

複数集信

: 複数ホストからファイルを集信し、1つのファイルを作成

EBCDICセット

1バイトコードを変換するときに使用する、集信側ホストのEBCDIC系コードセット

  • 自動

  • カナ文字

  • 英小文字

  • ASCII

  • ASPEN

  • IBM英小文字

  • IBM英小文字拡張

  • NECカナ文字

  • IBMカナ文字拡張

  • ユーザテーブル1

  • ユーザテーブル2

  • ユーザテーブル3

省略すると“自動”が設定されます。

この設定は、配信側ホストがMF-IBMi系機種で集信側変換の場合に有効です。

正常時ジョブID

ファイルの集信が正常終了したときに起動するジョブID

ジョブIDの詳細は、「ジョブ起動情報の項目一覧」を参照してください。

省略すると、ジョブ起動は行いません。

異常時ジョブID

ファイルの集信が異常終了したときに起動するジョブID

ジョブIDの詳細は、「ジョブ起動情報の項目一覧」を参照してください。

省略すると、ジョブ起動は行いません。

拡張設定

集信完了通知

配信側ホストへの集信完了通知

受信完了

: 受信完了後に通知

正常時ジョブ完了

: 集信後正常時ジョブ完了後に通知

省略すると、“受信完了”が設定されます。

転送グループID

集信ファイルの転送グループID

転送グループIDの詳細は、「転送グループ情報の項目一覧」を参照してください。

データ検証

集信するファイルに対するデータ検証の有無

しない

: データ検証を行わない

する

: データ検証を行う

省略すると、“しない”が設定されます。

UNIT

集信ファイルを格納するUNIT名

印刷文字

標準形式ファイルの選択

  • なし

  • ANSI制御文字

  • 機械制御文字

ワークボリューム通番

複数集信時の集信ワークファイルの格納ボリューム通番

省略すると、集信ファイルと同じボリュームに集信ワークファイルを作成します。

順序番号

集信ファイルを格納するテープ装置ボリューム上の順序番号

RDW付集信

可変長ファイルレコード長領域(RDW)が付加されたデータを集信するかどうかの設定

する

: RDW付き集信

しない

: RDWなし集信

省略すると、“しない”が設定されます。

RDW付集信を行う場合は、レコード形式に“可変長”または“省略”を指定してください。“省略”を指定すると、レコード形式に“固定長”が設定されます。

詳細は、接続先ホストの「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

暗号キー(高強度暗号強制モードが無効)

データを復号するキー

暗号化されたデータを復号する場合に指定します。相手ホストの配信管理情報に設定されている暗号キーと同じ暗号キーを設定してください。

集信側ホストで暗号キーが指定されていても配信側ホストの配信管理情報で暗号キーが設定されていないと、集信側ホストの暗号キーの設定は無視されます。

暗号キーが不一致の場合、データは正しく復号されません。

暗号キー(高強度暗号強制モードが有効)

データを復号するキー

暗号化されたデータを復号する場合に指定します。相手ホストの配信管理情報に設定されている暗号キーと同じ暗号キーを設定してください。

暗号キーを必ず指定してください。配信側が高強度暗号強制モードでない場合は転送エラーになります。

暗号キーが不一致の場合、データは正しく復号されません。

(3) 設定時の注意点

ファイルID

ファイルIDに“_INSTANT_TRANSFER_”というファイルIDは登録できません。

集信ファイル名

  • ファイル名は「'」(シングルクォーテーション)で囲まないでください。

  • 以下のいずれかの環境変数を指定するときは、集信形態に“単一集信”を指定してください。

    • &SNDFILE

    • &MSG0~&MSG5

    • &MSGL0~&MSGL1

  • 先頭に「&」が付いたファイルは、一時ファイルとして作成され、集信後に削除されます。

    このため汎用機DSNに「&MSG0」~「&MSG5」または「&MSGL0」~「&MSGL1」を指定する場合、システム動作環境設定の「メッセージ動的パラメータ指定(MSGDYNPARM)」に以下のいずれかの値が設定されている必要があります。

    • 1(すべての管理情報のメッセージの置き換え)

    • 3(すべての管理情報およびジョブ起動情報で指定されたJCL内のメッセージの置き換え)

  • 汎用機DSNに「&SNDFILE」を設定する場合、「&SNDFILE」の後方に文字列は設定できません。

  • 「&SNDFILE」を指定することにより、配信側ホストの配信ファイル名を集信ファイル名として使用します。

  • 配信ファイル名を集信ファイル名とする際の命名規約を以下に示します。

    表4.26 ファイル命名規約

    機種

    配信ファイル名

    集信ファイル名(Mainframe)

    Mainframe

    順編成ファイル

    HULFT.DAT.SND.F01

    HULFT.DAT.SND.F01

    区分データ・セット(PDS)

    HULFT.DAT.F02(SND)

    HULFT.DAT.SND.F02

    UNIXまたはLinux

    /hulft/dat/snd.f03

    SND.F03

    Windows

    c:\hulft\dat\snd.f04

    SND.F04

    IBMi

    HULFT/F05(SND)

    SND.F05

    注意

    配信側ホストから送られてくる値を以下のいずれかの項目で置き換える場合、置き換え後の項目の名前がOSの命名規約に違反していると転送はエラーとなります。

    • 汎用機DSN

    • ボリューム通番

    • UNIT

ボリューム通番

ボリューム通番を省略すると、カタログを探索して集信ファイルをアロケーションします。

SMSで管理されたボリュームに集信する場合は、ストレージ・グループに属するボリュームをOSが自動的に割り振るため、ボリューム通番の値は使用されません。

UNIT

UNITを省略した場合、システム動作環境設定で設定した配信ファイルおよび集信ファイルのUNIT名(INIT-UNIT)の値が使用されます。

カタログ処理

カタログ処理は集信ファイルを新規に作成する場合のみ有効になります。

SMSで管理されたボリュームに集信ファイルを新規に作成する場合は、カタログ処理の指定にかかわらずカタログされます。

世代管理の詳細は、接続先ホストの「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

マルチボリューム区分

  • マルチボリューム区分に“シングル”を指定した場合、マルチボリュームファイルに集信を行うと、転送エラーになります。

    また、マルチボリューム区分に“シングル”を指定して以下をすべて満たす場合、集信ファイルは自動的にマルチボリュームファイルとして作成されます。

    • MTに集信ファイルを新規作成

    • 集信中に集信ファイルがデータオーバーフロー

  • マルチボリューム区分に“マルチ”を指定する場合、以下のことに注意してください。

    • SMSで管理されていないボリュームでは、マルチボリュームファイルを集信ファイルとして新規に作成できません。

      カタログされたマルチボリュームファイルが作成されている必要があります。

      ただし、MTに集信する場合は、カタログされたマルチボリュームファイルが作成されていても、集信することはできません。

    • 以下の条件をすべて満たす場合、使用しなかったボリュームに既存のデータの一部が残ります。

      • 集信時に使用したボリューム数が集信前に使用していたボリューム数より少ない

      • 集信ファイルがマルチボリュームファイル

      • 登録モードに“置き換え”を設定

    • 集信形態に“複数集信”は指定できません。

    • 異常時の処置に“復元”は指定できません。

    • ボリューム通番は指定できません。

    • UNITの値は使用されません。

    • マルチボリュームファイルに集信を行う場合、カタログ処理に“世代管理”を指定すると、転送エラーになります。

    • マルチボリュームファイルに集信を行った場合、集信履歴にUNITとボリューム通番の情報が出力されません。

  • マルチボリューム区分に“自動”を指定する場合、以下のことに注意してください。

    • カタログよりボリューム数を取得するため、集信ファイルは必ずカタログしてください。

      カタログされていなかった場合、集信ファイルがシングルボリュームファイルとみなされます。

    • 集信時に、カタログよりボリューム数取得後、マルチボリュームファイルと判断された場合、以下の動作となります。

      • 異常時の処置に“復元”が指定されていた場合、エラーとなります。

      • 集信形態に“複数集信”が指定されていた場合、エラーとなります。

汎用機間集信属性

  • 汎用機間集信属性の“配信側属性使用”の設定が有効になるのは以下をすべて満たす場合です。

    • 配信側ホストがMainframe

    • 集信形態に“単一集信”を設定

  • 配信側ホストがMainframe以外の場合は、集信管理情報に登録されたファイルの属性が使用されます。

    そのため、集信管理情報のファイルの属性を省略している場合は転送エラーとなります。

  • 汎用機間集信属性に“配信側属性使用”を設定し、配信側ホストがMainframeの場合でも配信ファイルの属性により以下の制限があります。

    • 配信ファイルが以下のファイルの場合、集信管理情報に登録されたファイルの属性が使用されます。

      • VSAM編成ファイル(ESDS、KSDS、またはRRDS)

      • MTに格納されているファイル

      • SMSで管理されているファイル

    • 配信ファイルに印刷文字形式が設定されていても、集信管理情報の印刷文字の設定となります。

    • 配信ファイルがブロック化形式以外で作成されていても、集信ファイルはブロック化形式となります。

    • 配信ファイルの容量の単位がトラックまたはシリンダ以外で作成されている場合、集信管理情報に登録された値が使用されます。

    • 配信ファイルがSMSで管理されているファイルの場合、配信ファイルのクラス属性は集信ファイルには使用されません。

    • 集信ファイルの一次要求量および増分量は、配信ファイルをアロケーションしたときに指定した一次要求量および増分量が使用されます。集信ファイルは配信ファイルの使用容量では作成されません。

ブロック長

レコード形式が“固定長”の場合、ブロック長にはレコード長の整数倍の値を指定します。

レコード形式が“可変長”の場合、ブロック長にはレコード長に4を足した値以上の整数を指定します。

ワークボリューム通番

複数集信時の集信ワークファイルは、システム動作環境設定の集信ワークファイルの第一修飾子(RPREFIX)に従って命名されます。

集信管理情報のワークボリューム通番が設定されていない場合は、集信ファイルと同じボリュームに集信ワークファイルを作成します。

複数集信時の集信ワークファイルを、SMSで管理されているボリュームに作成する場合は、ワークボリューム通番の指定は無効となるので、指定しないでください。

集信ファイルはSMS管理されていて、かつ複数集信ワークファイルはSMS管理されていないボリュームに作成したい場合は、以下を設定してください。

  • 集信管理情報のワークボリューム通番にSMS管理されていないボリュームを指定

  • 集信ワークファイルの第一修飾子(RPREFIX)がSMSで管理されない

登録モード

集信形態に“単一集信”を指定し登録モードに“追加”を指定した場合、集信処理中に何らかの異常が発生すると、異常が発生する前までに集信したデータは集信ファイルに追加書きされます。

集信形態に“複数集信”を指定する場合、登録モードの指定は集信ファイルではなく集信ワークファイルに対する登録モードの設定になるため、集信ファイルは登録モードの設定に関係なく必ず追加書きされます。

異常時の処置

  • “削除”指定時の留意点

  • 登録モードで“新規作成”を選択した場合、集信ファイルがすでに存在してエラーになると、存在していたファイルは削除されません。

  • “復元”指定時の留意点

  • 異常時の処置に“復元”を指定する場合、集信ファイルを復元するためのバックアップファイルが集信ファイルと同一のボリュームに、同一の容量で作成されます。

    そのため、集信ファイルと同一のボリュームに集信ファイルと同じ大きさの空き容量が必要となります。

    集信ファイルを復元するためのバックアップファイルは「集信ファイル名.BK」というファイル名で作成されます。

    そのため、同名のファイルがすでに存在する場合やSMSの設定などによってバックアップファイルが作成できない場合、集信ファイルのアロケーションエラーとなります。

    SMSで管理されたボリュームに集信する際に、異常時の処置に“復元”を指定する場合は、集信管理情報の以下の項目に集信ファイルと同じ属性のクラスを指定してください。

    • ストレージ・クラス

    • 管理クラス

    • データ・クラス

集信形態

  • 集信形態に“複数集信”を指定した場合、正常時ジョブIDを指定する必要があります。

    複数集信は、集信ワークファイルに集信を行い、集信完了後の正常時ジョブが実行されることで集信ファイルに追加されます。

    集信中に何らかの異常が発生した場合、異常時の処置に“保存”が設定されていても、異常が発生するまでに集信したデータは集信ファイルに追加されません。

    また、集信ワークファイルを集信ファイルに追加している途中で何らかの異常が発生した場合、異常時の処置に“削除”が設定されていても、異常が発生するまでに集信したデータは追加され、集信ファイルの削除は行われません。

    集信ワークファイルの詳細は、接続先ホストの「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

  • 複数集信する際は、以下のように指定してください。

    • マルチボリューム区分に“シングル”を指定または省略

    • 汎用機間集信属性に“集信側属性使用”を指定または省略

  • 汎用機DSNに以下のいずれかの環境変数を指定するときは、集信形態に“単一集信”を指定してください。

    • &SNDFILE

    • &MSG0~&MSG5

    • &MSGL0~&MSGL1

  • テストモードで複数集信を行う場合、以下の両方の値が設定されていると、集信ファイルは更新されません。

    • システム動作環境設定の集信後ジョブ実行が“実行しない”

    • システム動作環境設定の集信ファイル出力が“出力する”

    上記の場合、集信ワークファイルは削除されないため、手動で削除してください。集信ワークファイル名については、同項の「ワークボリューム通番」を参照してください。

印刷文字

以下のように登録モードの指定によって集信ファイルの印刷文字形式の属性が変更される場合があります。

登録モード

集信ファイルの印刷文字形式

新規作成

集信管理情報の印刷文字で指定した属性

置き換え

集信管理情報の印刷文字で指定した属性

追加

既存の集信ファイルの属性
(ただし既存のファイルがない場合は集信管理情報の印刷文字で指定した属性)

集信完了通知

集信完了通知に“正常時ジョブ完了”を指定すると集信後ジョブが終了するまで集信完了通知が相手ホストに通知されません。

そのため、相手ホストでタイムアウトが発生する可能性があります。

順序番号

順序番号を省略してMTへファイルを集信する場合、順序番号を1とみなして集信します。

メッセージの置換

メッセージ置換を行える項目は以下のとおりです。

以下の項目に「&MSG0」~「&MSG5」または「&MSGL0」~「&MSGL1」を指定すると、送信要求時に指定したメッセージや配信側ホストから送信されたメッセージに置換します。

  • 汎用機DSN

  • ボリューム通番

  • UNIT

  • 転送グループID

  • 正常時ジョブID

注意

配信側ホストから送られてくるメッセージを使用する場合、使用する項目のOSの命名規約に違反する場合はメッセージの置き換えをせず、転送はエラーとなります。

配信側ホストの言語設定によっては、メッセージの置換が正しく行われず、転送に失敗する場合があります。

メッセージ送信の注意点については、接続先ホストの「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

データ・クラス

データ・クラスを指定する場合、以下の項目は省略可能です。

  • レコード形式

  • レコード長

  • ブロック長

  • 一次要求量

  • 増分量

  • 容量

= 備考 =
  • レコード形式に“省略”を指定した場合、レコード長の設定値は“1”~“32760”の範囲です。

  • 容量に“省略”を指定した場合、一次要求量増分量は入力できません。

集信ファイルを新規に作成する場合、データ・クラス属性が順編成の“データ・クラス”を指定してください。

MT使用時の制限

MTへ集信する際には制限事項があります。制限事項についての詳細は、接続先ホストの「オペレーション マニュアル」を参照してください。

EBCDICセット

以下のいずれかの値を指定する場合は、あらかじめEBCDICユーザテーブルを登録しておく必要があります。

  • ユーザテーブル1

  • ユーザテーブル2

  • ユーザテーブル3

EBCDICユーザテーブルの登録に関する詳細は、接続先ホストの「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

なお、上記のいずれかを指定するには、条件があります。また、指定可能な条件であっても、集信するとエラーになる場合があります。詳細は、接続先ホストの「コード変換 マニュアル」を参照してください。

EBCDICセットを“自動”に設定した場合の動作

EBCDICセットに“0(自動)”を設定した場合、1バイトコード変換で実際に使用されるEBCDICセットの値は、転送のたびに、以下のように決定されます。

表4.27 自動的に決定されるEBCDICセットの値

自ホストの転送コードセット(*1)

EBCDICセット

I(IBM漢字)

F(IBM英小文字拡張)

8(UTF-8)

(*2)

J(JEF)

A(EBCDICカナ文字)

*1

:

自ホストの転送コードセットは、システム動作環境設定の転送コードセット(CS4TRNSFR)に指定した値です。

HULFT for MSPおよびHULFT for XSPの場合は、“J(JEF)”固定です。

*2

:

HULFT for zOSでは集信側変換できないため、EBCDICセットは使用されません。