JIS2004規格で追加された文字のテンプレート提供

HULFTでは、JIS2004規格で追加された文字は外字として扱われるため、コード変換を行う場合は外字テーブルに組み込む必要があります。新規に追加されたJIS第3水準および第4水準の文字のうち、Shift-JISまたはUTF-8で用意されている文字を、外字テーブル雛型ファイルとして提供しています。必要な部分を外字ファイルにコピーして使用してください。

JIS2004規格追加文字テーブルの雛型は、HULFTのインストールされているライブラリ内のファイル「GTABLEK」内に格納されています。

表3.17 JIS2004規格追加文字の雛型ファイル一覧

変換前コード

変換後コード

雛型メンバ名

Shift-JIS

UTF-8

J34TSTO8

UTF-8

Shift-JIS

J34T8TOS

作成例として、Shift-JISからUTF-8へ変換する場合のJIS2004規格追加文字を組み込む方法を以下に示します。

なお、この例ではHULFTがHULFTライブラリにインストールされている場合について説明しています。

(1) テンプレートファイルのコピー

JIS2004規格追加文字の外字テーブル雛型ファイル(J34TSTO8)の内容をコピーします。

JIS2004規格追加文字の雛型ファイルの内容(J34TSTO8)

*JIS LEVEL 3 AND JIS LEVEL 4
*SJIS       UTF8
0X81CA       0XEFBFA2
0X81E6       0XE288B5
0X8754       0XE285A0
・ ・ ・ ・

  • 太字部分をコピーします。

  • 上記のファイルで、「*」で始まる行はコメントです。

    また、0x7Bで始まる行もコメントになります。ただし、0x7Bはコードセットによって表示される文字が変わります。日本語コードセットの場合、0x7Bは「#」と表示されます。

(2) 外字テーブルファイルの編集

(1) でコピーしたJIS2004規格追加文字の雛型ファイルの内容を外字ファイル(GTSTO8)に貼り付けます。外字テーブルファイルについては、「表3.15 外字テーブルファイル一覧」を参照してください。

外字ファイルの内容(GTSTO8)

*
* FROM SJIS TO UTF-8     
*                        
                         
* DEFAULT OUTPUT CODE    
DEFAULTCODE=0XE296A1     
                         
*INCODE     *OUTCODE
0X8740      0XE291A0 
0X8741      0XE291A1 
  ・           ・
  ・           ・
0X81CA      0XEFBFA2
0X81E6      0XE288B5
0X8754      0XE285A0
・ ・ ・ ・

  • 太字部分が貼り付けられた個所です。

  • 上記のファイルで、「*」で始まる行はコメントです。

    また、0x7Bで始まる行もコメントになります。ただし、0x7Bはコードセットによって表示される文字が変わります。日本語コードセットの場合、0x7Bは「#」と表示されます。

(3) 展開ファイルの作成

外字テーブル展開ファイルを作成します。

CALL HULFT/UTLGTFEXTD PARM('I=S8')

(4) 展開ファイルの確認

展開ファイルの内容を標準出力にて確認します。

CALL HULFT/UTLGTFEXTD PARM('O=S8')