ASCIIとEBCDICのコードセット間の変換
以下に、日本語コードセット変換と中国語コードセット変換に分けて、ASCIIとEBCDICのコードセット間でコード変換する場合の動作について説明します。
日本語コードセット変換の場合
ASCIIとHULFTで扱える8種類のEBCDICのコードセットの間でコード変換が行えます。
HULFTで扱える8種類のEBCDICのコードセットについては、「表1.8 「EBCDICセット」の種類」を参照してください。
また、8種類のEBCDICのコードセット以外のコードセットを使用したい場合は、ユーザが変換テーブルを登録することで、使用環境に応じた変換を行えます(EBCDICユーザテーブル)。
HULFTでは、EBCDICユーザテーブルを簡単に作成するために、EBCDICコードセット変換テンプレートを提供しています。
EBCDICコードセット変換テンプレートを利用してEBCDICユーザテーブルを作成すると、簡単に変換テーブルのコードの変更が行えます。
EBCDICユーザテーブルの設定については、「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

図1.6 ASCII ⇔ EBCDICのコードセットの変換図(日本語コードセット変換の場合)
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EBCDICのコードセットとUTF-8間のコード変換では、EBCDICユーザテーブルは使用できません。
EBCDICユーザテーブルが使用できるコードセットの組み合わせについては、「EBCDICユーザテーブルが利用できる組み合わせ」を参照してください。
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EBCDICユーザテーブルを使用する場合、以下のホストでEBCDICユーザテーブルの登録と設定が必要です。
- 配信側変換のとき
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: 配信側ホストで登録と設定
- 集信側変換のとき
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: 集信側ホストで登録と設定
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IBMカナ文字拡張はHULFT Ver.7.3以降で使用できます。
Ver.7.3未満の機種との転送でIBMカナ文字拡張を使用する場合は、Ver.7.3以降の機種でコード変換を行ってください。
中国語コードセット変換の場合
ASCIIと中国語のEBCDICのコードセットである中国語簡体字拡張との間でコード変換が行えます。

図1.7 ASCII ⇔ EBCDICのコードセットの変換図(中国語コードセット変換の場合)
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中国語コードセット変換する場合は、EBCDICユーザテーブルは使用できません。
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中国語簡体字拡張は、HULFT Ver.8.1以降の場合のみ1バイトコード変換できます。
配信側ホストと集信側ホストのどちらかがHULFT Ver.8.1未満の場合は、中国語簡体字拡張との1バイトコード変換はできません。
また、HULFT for zOSとの転送で中国語簡体字拡張を使用する場合は、HULFT for zOS以外の機種でコード変換を行ってください。