システム環境変数の設定
HULFT8 Cloud Storage Option(Amazon S3) for Linuxを使用するために、以下の場合はLinuxのシステム環境変数の設定が必要です。
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オブジェクトストレージにオブジェクトをアップロードまたはダウンロードするときにプロキシサーバを経由する場合
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HULFTクラウドストレージオプション Ver.8.5.0以前の下位互換設定で、オブジェクトストレージにアクセスする場合
すでにLinuxのシステム環境変数に値が設定されている場合は、その値を必要に応じて変更してください。
オブジェクトストレージにオブジェクトをアップロードするときにプロキシサーバを経由する場合は、Linuxのシステム環境変数にプロキシ認証の設定が必要となります。プロキシサーバを経由しない場合は、プロキシ認証の設定は不要です。
以下のシステム環境変数を使用して、プロキシ認証の設定を行ってください。
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HTTPS_PROXY
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https_proxy
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HTTP_PROXY
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http_proxy
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Linux OSのシステム環境変数では大文字と小文字を区別するため、以下の変数は異なる変数として登録されます。
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HTTPS_PROXYとhttps_proxy
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HTTP_PROXYとhttp_proxy
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NO_PROXYとno_proxy
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HTTPS_PROXY(https_proxy)とHTTP_PROXY(http_proxy)が両方設定されている場合は、HTTPS_PROXY(https_proxy)の環境変数が優先して使用されます。
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エンドポイントへ接続を行う場合もプロキシを使用します。このため、エンドポイントへの接続時にプロキシを使用したくない場合は、環境変数の「NO_PROXY(no_proxy)」にエンドポイントを設定してください。
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すでに値が設定されている場合、必要に応じて値を変更してください。
システム環境変数は、以下の値を設定してください。
ユーザ認証が必要な場合
http://<ユーザ名>:<パスワード>@<プロキシサーバアドレス>:<ポート番号>
例)HTTPS_PROXY=http://user1:pass1@proxy_addr:8080
項目 |
値 |
---|---|
ユーザ名 |
user1 |
パスワード |
pass1 |
プロキシサーバアドレス |
proxy_addr |
ポート番号 |
8080 |
ユーザ認証が不要な場合
http://<プロキシサーバアドレス>:<ポート番号>
例)HTTPS_PROXY=http://proxy_addr:8080
項目 |
値 |
---|---|
プロキシサーバアドレス |
proxy_addr |
ポート番号 |
8080 |
HULFT Scriptがインストールされている環境でHULFT Cloud Storageを運用する場合、プロキシ認証の設定を行うとHULFT Scriptの運用にもプロキシ認証が反映されます。
このため、HULFT Scriptのポート番号について、プロキシ除外の設定が必要です。
環境変数の「NO_PROXY(no_proxy)」に“localhost”または“127.0.0.1”のいずれかを設定してください。
(2) オブジェクトストレージにアクセスするリージョンおよび認証の設定
オブジェクトストレージにアクセスするリージョンおよび認証の設定については以下のとおりです。
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クラウドストレージDBを使用してリージョンおよび認証の設定をする場合は、システム環境変数の設定は不要です。クラウドストレージDBを使用する場合は、「HULFT クラウドストレージオプションの動作環境(個別・デフォルト設定)」を参照してください。
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下位互換設定でLinuxのシステム環境変数にリージョンおよび認証の設定をする場合は、「HULFT クラウドストレージオプションの動作環境(下位互換設定)」を参照してください。
(3) 集信デーモンの再起動
システム環境変数の追加および変更を反映するためには、集信デーモンを再起動する必要があります。
集信デーモンを再起動すると、システム環境変数の値がHULFTに反映されます。