配信ストレージ管理情報の設定

Ver.8.5.1以降のHULFT クラウドストレージオプションでは、運用に合わせて配信ファイルの転送関連情報の個別設定と、デフォルト設定ができます。

配信ファイルの個別設定やデフォルト設定は配信ストレージ管理情報に設定します。

個別設定またはデフォルト情報を行う場合の、配信ストレージ管理情報の設定は以下のとおりです。

  • 個別設定を行う場合

    クラウドストレージDBの配信ストレージ管理情報に値を設定することで、配信ファイルごとの転送関連情報の設定(個別設定)ができます。

    配信管理情報のファイル名に配信ストレージ管理情報IDを指定した場合、そのIDに登録した個別設定の情報が使用されます。

  • デフォルト設定を行う場合

    クラウドストレージDBの配信ストレージ管理情報のデフォルト情報に値を登録することで、個別設定を行わなかった場合に共通で使用される値の設定(デフォルト設定)ができます。

    配信ストレージ管理情報を設定しない場合(一部を設定しない場合を含む)、配信ファイルのダウンロード時にはデフォルト情報が使用されます。

 

配信ストレージ管理情報およびデフォルト情報には、転送関連情報の必要な項目だけを登録することもできます。

配信ストレージ管理情報で値を登録しなかった場合、デフォルト情報に登録されている値が使用されます。

また、デフォルト情報の値を登録しなかった場合、下位互換設定の値が使用されます。

 

配信ストレージ管理情報およびデフォルト情報に設定できる転送関連情報は以下のとおりです。

表2.19 配信ストレージ管理情報およびデフォルト情報に設定できる転送関連情報

項目名

省略可否

配信ストレージ管理情報ID

×(*1)

バケット名またはコンテナー名

○(*1)

ストレージタイムアウト

1転送あたりの最大並列数

パートサイズ

ストレージ認証情報ID

使用リージョン

○(*2)

エンドポイントのURL ○(*2)(*3)

:

省略可

×

:

省略不可

*1

:

デフォルト情報には項目がないため設定できません。

*2

:

Amazon S3の場合のみ設定できます。

*3 : HULFT クラウドストレージオプションVer.8.5.3以降で設定可能な項目です。

 

項目についての詳細は、「HULFT クラウドストレージオプションのユーティリティ」を参照してください。

使用リージョンでサポートしているリージョンについては、「Amazon S3で動作確認を行ったリージョン」を参照してください。

注意
  • 配信ストレージ管理情報IDには、バケット名またはコンテナー名を使用してください。

  • 配信ファイル名の配信ストレージ管理情報IDをバケット名またはコンテナー名にすることで、ダウンロード元のバケット名またはコンテナー名を配信履歴の配信ファイル名から確認できます。

  • 配信ストレージ管理情報に存在しないストレージ認証情報IDを指定した場合、読み込みエラーとなります。登録したストレージ認証情報IDを指定してください。

    ストレージ認証情報の設定については、「ストレージ認証情報の設定」を参照してください。

 

個別設定またはデフォルト設定でタイムアウトを登録する場合のユーティリティの使用例は、以下を参照してください。

 

配信ストレージ管理情報の登録および削除

配信ストレージ管理情報は、HULFT クラウドストレージオプションのユーティリティの表示コマンドで設定内容を確認し、登録または削除を行います。

HULFT クラウドストレージオプションのユーティリティについては「HULFT クラウドストレージオプションのユーティリティ」を参照してください。