配信管理情報の設定
クラウドストレージDBの情報を使用してオブジェクトをダウンロードする場合は、配信管理情報のファイル名のパスに配信ストレージ管理情報IDを指定します。
これによって、配信ファイルとクラウドストレージDBを紐づけることができます。
配信ストレージ管理情報IDについての詳細は、「配信ストレージ管理情報の設定」を参照してください。
個別設定またはデフォルト設定を行う場合は、ファイル名に以下のようなパスを指定してください。
オブジェクトストレージ種 |
パス |
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Amazon S3 |
s3://配信ストレージ管理情報ID/オブジェクト名 |
Azure Blob Storage |
bs://配信ストレージ管理情報ID/オブジェクト名 |
Google Cloud Storage |
gs://配信ストレージ管理情報ID/オブジェクト名 |
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配信ストレージ管理情報IDには、バケット名またはコンテナー名を使用してください。
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配信ファイル名の配信ストレージ管理情報IDをバケット名またはコンテナー名にすることで、ダウンロード元のバケット名またはコンテナー名を配信履歴の配信ファイル名から確認できます。
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パス名の最初の“s3://”、“bs://”、および“gs://”の部分は、それぞれのオブジェクトストレージ種に対応した固定文字列です。必ず小文字で指定してください。
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配信側ホストがWindowsの場合でも、オブジェクトストレージにダウンロードするためのパスを指定する場合は、パスの区切りに“\”(円記号)ではなく“/”(スラッシュ)を使用してください。
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表2.18 のようなパスを指定しても、対応するHULFT クラウドストレージオプションが導入されていないと、オブジェクトストレージ用のパスとは判定されません。その場合、配信側ホストのディスク上に配信しようとしてファイルオープンエラーになります。
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オブジェクト名の末尾に“/”(スラッシュ)は指定できません。指定した場合、転送エラーとなります。
オブジェクトストレージには階層構造がなく、バケット内のオブジェクトはすべてフラットに格納されます。しかし、“/”を含むオブジェクト名を指定した場合、各オブジェクトストレージの管理コンソール上ではあたかもフォルダの階層構造があるかのように表示されます。
配信ファイルの扱いに関する設定
オブジェクトストレージ上のオブジェクトは、ディスク上のファイルのように扱うことができません。
そのため、配信ファイルの扱いに関する以下の項目は、設定できる値に制限があります。
- 配信ファイルの扱い
オブジェクトストレージでは排他制御ができないため、ファイルの削除、クリア、およびロックができません。このため、配信ファイルの扱いには“保存”を指定してください。
上記以外の項目は、「オブジェクトストレージからダウンロードするときのHULFTの機能制限」を確認のうえ、運用に合わせて設定してください。
ダウンロード時の動作については「並列ダウンロード」を参照してください。