操作ログの切り替え

既存の操作ログ(ファイルアクセスログとコマンド実行ログ)をバックアップし、新規ファイルに切り替えます。バックアップファイルの出力先、命名規約や世代管理は自動切り替えの場合と同じです。詳細は、以下を参照してください。

HULFT10 for zOS アドミニストレーション マニュアル : 操作ログ

操作ログの切り替えプログラム

プログラム名

XROPLBK

実行(EXECステートメント)パラメーター

FL|CL|ALL|FL,AUT|CL,AUT|ALL,AUT

切り替え対象の操作ログ(省略可)

以下のどれか1つを指定します。2つ以上は同時に指定できません。

FL

ファイルアクセスログのみを新規ファイルに切り替えて、バックアップします。

CL

コマンド実行ログのみを新規ファイルに切り替えて、バックアップします。

ALL

ファイルアクセスログとコマンド実行ログの両方をそれぞれ新規ファイルに切り替えて、バックアップします。

FL,AUT

ファイルアクセスログのみバックアップします。

CL,AUT

コマンド実行ログのみバックアップします。

ALL,AUT

ファイルアクセスログとコマンド実行ログの両方をバックアップします。

省略すると、“ALL”が設定されます。

“FL,AUT”、“CL,AUT”、“ALL,AUT”のいずれかを指定する場合は、以下の注意を参照してください。

注意

操作ログの切り替えの後のバックアップに失敗した場合、失敗した要因を取り除いてから再度、その操作ログのバックアップを行う必要があります。

操作ログのバックアップが正常に終了しないと、それ以降の操作ログの切り替えができません。このため、バックアップに失敗した操作ログを指定して、再度バックアップを行ってください。

なお、バックアップに失敗した操作ログを指定して、バックアップを実行した場合、コマンド実行ログは出力されません。

バックアップに失敗した操作ログを指定して、バックアップを行う手順は以下のとおりです。

  1. システム動作環境設定の設定値および実行したJCLの内容などHULFTの動作環境を確認し、操作ログのバックアップの設定をする。

  2. HULFTの稼働中にシステム動作環境設定の設定値を変更した場合は、HULFTを再起動する。

  3. バックアップに失敗した操作ログファイルを以下のいずれかから指定し、XROPLBKを実行する。

    バックアップに失敗した操作ログの種類

    指定するパラメーター

    ファイルアクセスログのみ

    FL,AUT

    コマンド実行ログのみ

    CL,AUT

    ファイルアクセスログとコマンド実行ログの両方

    ALL,AUT

= 備考 =

バックアップ対象の操作ログファイルは、操作ログ出力対象ではないファイルです。操作ログ出力対象のファイルのバックアップを行う場合は、操作ログを切り替えてからバックアップを行う必要があります。

操作ログの切り替えプログラム(XROPLBK)の実行時に、“FL”、“CL”、“ALL”のいずれかを指定してください。

XRSYSIN定義カード

HULFTシステムの動作環境を設定します。設定内容の詳細は、以下を参照してください。

HULFT10 for zOS アドミニストレーション マニュアル : 各項目の説明

定義カードの形式

OPLSELECT=操作ログ出力選択
OPLCMD1=コマンド実行ログ出力先データセット名1
OPLCMD2=コマンド実行ログ出力先データセット名2
OPLFILE1=ファイルアクセスログ出力先データセット名1
OPLFILE2=ファイルアクセスログ出力先データセット名2
OPLCHARACTER=操作ログユーザー指定文字
OPLEBCDIC=操作ログEBCDICコード
OPLCMDBKVOL=コマンド実行ログバックアップ出力先ボリューム名
OPLFILEBKVOL=ファイルアクセスログバックアップ出力先ボリューム名
OPLUNIT=操作ログ出力先データセットのUNIT名
OPLCMDBK=コマンド実行ログバックアップ出力先データセット名
OPLFILEBK=ファイルアクセスログバックアップ出力先データセット名
OPLBKJOBNM=操作ログ自動切り替えジョブ名

= 備考 =

操作ログ出力機能を使用する場合は、操作ログ関連の設定が必要です。詳細は「操作ログの動作設定」を参照してください。

JCL例

//XROPLBK  JOB  CLASS=A,MSGCLASS=B                                              
//XROPLBK  EXEC PGM=XROPLBK,PARM='ALL'                                          
//STEPLIB  DD   DSN=HULFT.LOAD,DISP=SHR                                         
//XRSYSIN  DD   DSN=HULFT.PARMLIB(HULPRM),DISP=SHR                              
//                                                                              

DD名

項目名

説明

STEPLIB

HULFT.LOAD

HULFTロードモジュールライブラリー

XRSYSIN

HULFT.PARMLIB(HULPRM)

システム動作環境設定ファイル