HULFT Managerサービスの設定

HULFT ManagerによりWindowsパソコンからHULFT for MainframeのHULFTシステムを管理できます。要求受付プログラム(XRACCPT)の起動JCLが以下のように設定されていることを確認してください。

要求受付定義ファイル (DD名:INDD)

要求受付定義ファイルに以下の内容が記述されていることを確認してください。

HULADMIN,XRWINPC,70000,70000

システム動作環境設定ファイル (DD名:XRSYSIN)

相手ホストにホスト名を認識させるための自ホスト名を指定してください。

HOST-NAME=自ホスト名

HULFT Managerを使用するユーザーの登録

HULFT Managerを使用するユーザーを、システム動作環境設定のユーザーID・パスワードチェックの指定値に応じて、ユーザー定義ファイルまたはRACFに登録しておく必要があります。RACFは、IBM Security Serverから提供される機能です。

ユーザーを登録すると、登録したユーザー単位に、セキュリティーを目的とした使用権限を設定することもできます。ユーザーの使用権限についての詳細は、「管理画面セキュリティーの設定について」を参照してください。

ユーザー定義ファイルを使用したユーザー認証 (DD名:XRPASSWD)

システム動作環境設定のユーザーID・パスワードチェックで“0(HULFTユーザーチェックを適用)”を設定している場合は、要求受付プログラムの起動JCLにユーザー定義ファイルの登録を記述してください。以下に示す記述形式で、HULFT Managerを使用するユーザーのユーザーIDとパスワードをユーザー定義ファイルに登録します。

ユーザー定義ファイルの形式

   a        b
xxxxxxxx,xxxxxxxx

ユーザー定義ファイルの内容

a.ユーザーID

ユーザーIDを任意の8バイト以内の文字列で指定します。

b.パスワード

パスワードを任意の8バイト以内の文字列で指定します。

注意
  • システム動作環境設定でHULFTユーザーチェックの適用を設定しても、ユーザー定義ファイルのDDステートメントに“DUMMY”を設定した場合、パスワードチェックは実行されません。

  • ユーザー定義ファイルは、1000ユーザー分のユーザーIDを指定できます。複数のユーザーを指定する場合は、1定義に1ユーザーを指定してください。

HULFT マネージャー接続におけるユーザー認証機能拡張

システム動作環境設定のユーザーID・パスワードチェックで“1(RACFユーザーチェックを適用)”を設定している場合は、HULFT Managerを使用するユーザーのユーザーIDとパスワードをRACFに登録してください。ユーザー定義ファイルにユーザーIDとパスワードを登録する必要はありません。

JCL例

//HULSRV   JOB  CLASS=A,MSGCLASS=B,TIME=1440                                    
//HULSRV   EXEC PGM=XRACCPT,REGION=4096K                                        
//*        PARM='MAX-CON=16,TCPIP=TCPIP,APPLNM=HULSRV'                          
//STEPLIB  DD   DSN=HULFT.LOAD,DISP=SHR                                  
//XRFILE   DD   DSN=HULFT.FILE,DISP=SHR                                  
//XRHOST   DD   DSN=HULFT.HOST,DISP=SHR                                  
//XRQUE    DD   DSN=HULFT.QUEUE,DISP=SHR                                 
//XRLOG    DD   DSN=HULFT.LOG,DISP=SHR                                   
//XRLOG1   DD   DSN=HULFT.LOG.PATH1,DISP=SHR                             
//XRLOG2   DD   DSN=HULFT.LOG.PATH2,DISP=SHR                             
//INDD     DD   DSN=HULFT.PARMLIB(HULAPT),DISP=SHR                       
//XRSYSIN  DD   DSN=HULFT.PARMLIB(HULPRM),DISP=SHR                       
//XRPASSWD DD   *                                                               
HULFT,HULFT                                                                     
USER1,USER1                                                                     
USER2,USER2                                                                     
USER3,USER3                                                                     
//*SYSTCPD DD   DSN=TCPIVP.TCPPARMS(TCPDATA),DISP=SHR                    
//IPGET    DD   DSN=HULFT.HOSTS.LOCAL,DISP=SHR                           
//PORTGET  DD   DSN=HULFT.PROFILE.TCPIP,DISP=SHR                         
//SYSOUT   DD   SYSOUT=*                                                        
//SYSUDUMP DD   SYSOUT=*                                                        
//CEEDUMP  DD   SYSOUT=*                                                        
//                                                                              

DD名

項目名

説明

STEPLIB

HULFT.LOAD

HULFTロードモジュールライブラリー

XRFILE

HULFT.FILE

集配信管理ファイル

XRHOST

HULFT.HOST

詳細ホスト情報ファイル

XRQUE

HULFT.QUEUE

配信制御ファイル

XRLOG

HULFT.LOG

集配信履歴ファイルIDキーファイル

XRLOG1

HULFT.LOG.PATH1

集配信履歴ホスト名キーファイル

XRLOG2

HULFT.LOG.PATH2

集配信履歴日付キーファイル

INDD

HULFT.PARMLIB(HULAPT)

要求受付定義ファイル

XRSYSIN

HULFT.PARMLIB(HULPRM)

システム動作環境設定ファイル

SYSTCPD

TCPIVP.TCPPARMS(TCPDATA)

TCPIP.DATAデータ・セット

IPGET

HULFT.HOSTS.LOCAL

IP管理ファイル

PORTGET

HULFT.PROFILE.TCPIP

PORT管理ファイル

= 備考 =

システム動作環境設定のユーザーID・パスワードチェックで“1(RACFユーザーチェックを適用)”を設定している場合は、ユーザー定義ファイル(DD名:XRPASSWD)で設定されている内容は無視されます。