前提条件
HULFT10のServerグレードを導入している環境で、ネットワークファイルを扱うために必要な前提条件について説明します。
ファイルサーバーがSMBまたはCIFSをサポートしている
ネットワークファイルを管理するファイルサーバーが、Windowsのファイル共有プロトコルSMBまたはCIFSをサポートしている必要があります。
バイト範囲のロックによる排他制御が可能
HULFTによるネットワークファイルロックでは、ネットワークファイルに対してバイト範囲のロックを取得し、排他制御を行います。
したがって、ファイルサーバーがバイト範囲のロックを提供しており、ファイルサーバー上で異なるファイル共有プロトコル同士の排他制御を実行できる必要があります。
対象ファイルとパスへのアクセス権が設定されている
HULFTが動作するアカウントに、対象のネットワークファイルとネットワークパス、およびシステム動作環境設定のHULFT製品間共有環境設定パス(hulsharepath)に指定したフォルダーに対する「変更のアクセス許可」が必要です。
アカウントとアクセス権の設定は、「アクセス権の設定」を参照してください。システム動作環境設定については、「システム動作環境の設定について」を参照してください。
oplock(Opportunistic Lock) が無効になっている
ファイルサーバー上のファイルをSMBまたはCIFS 以外のファイル共有プロトコルを使用するアプリケーションと共有する場合、oplock を無効に設定する必要があります。
oplock の設定方法は、使用しているOS またはファイルサーバーのマニュアルを参照してください。
ファイル共有プロトコルにSMBまたはCIFS を使用するアプリケーションとファイルサーバー上のファイルを共有する場合、oplock を無効に設定する必要はありません。