注意事項
ネットワークファイルを扱う場合の注意事項について説明します。
サポート対象外の動作
ファイルサーバーによっては、Windows環境からネットワーク経由でCreateFile()関数によってオープンされたファイルの共有モードと、UNIX/Linux環境からのlockf()関数などによるバイト範囲のロックとの間で、排他制御を実行できない環境があります。
このような環境では、「前提条件」に示した条件を備える場合でも、HULFTと他のアプリケーションがファイルを同時に操作すると、双方とも排他状態を正しく認識できません。そのため、対象のファイルが破壊される可能性があります。HULFTでは上記に説明した動作環境で、他のアプリケーションがHULFTと同じファイルを操作することをサポートしていません。
排他制御ファイルに関する注意
HULFTによるネットワークファイルロックでは、対象ファイルと同階層のフォルダー下に「排他制御ファイル(.#HULLOCK.対象のファイル名)」を自動的に作成します。そのファイルを使用して排他制御を行います。このため、ネットワークファイルロックの処理中に排他制御ファイルを削除すると、HULFTによる排他制御は正しく実行されないので注意が必要です。
ネットワークファイルを共有できない場合
複数集信を行う場合、または集信ファイルの世代管理を行う場合には、複数のHULFTでネットワークファイルを共有することはできません。