配信管理情報の項目一覧

配信するファイルのファイル情報を登録します。登録方法は、「配信管理情報を操作する」を参照してください。

項目一覧

表4.69 配信管理情報項目一覧

項目名

初期値

設定値

省略

備考

ファイルID

 

英数字および“_”

×

先頭英字の50バイト以内

コメント

 

文字

60バイト以内(*1)

基本設定

 

ファイル名

 

英数字

×

3バイト以上33バイト以内

転送タイプ

 

(*2)

×

 

M/フォーマットID

 

英数字および“_”

先頭英字の50バイト以内

圧縮方式

圧縮なし

(*2)

×

 

DEFLATEレベル

標準

(*2)

×

 

コード変換

配信側

(*2)

×

 

EBCDICセット

自動

(*2)

×

 

配信ファイルの扱い

保存

(*2)

×

 

転送グループID

 

英数字および“_”

×

先頭英字の50バイト以内

配信前ジョブID

 

英数字および“_”

先頭英字の50バイト以内

正常時ジョブID

 

英数字および“_”

先頭英字の50バイト以内

異常時ジョブID

 

英数字および“_”

先頭英字の50バイト以内

拡張設定

 

連携DBID

 

(*2)

「CSV」の文字列のみ(*3)

転送間隔

0

0~32767

×

単位:ミリ秒

転送優先度

50

1~256

×

 

転送ブロック長

0

0,128~65520

×

 

転送ブロック数

0

0,1~99

×

 

シフトコードの扱い

カット

(*2)

×

 

後続文字カット

カットしない

(*2)

×

 

暗号キー(高強度暗号強制モードが無効の場合)(*4)

 

 

英数字

8バイト以上20バイト以内

暗号キー(高強度暗号強制モードが有効の場合)(*5)

16進文字列

×

64桁

:

省略可

×

:

省略不可

*1

:

HULFT Manager管理画面では、60文字まで入力できます。接続先ホストがHULFT Ver.8.1以降の場合、入力した文字のサイズは、接続先ホストのHULFTで設定されているコードセットに従ってチェックされます。チェックされたサイズが備考に記載されたサイズであれば、入力した文字はHULFTに保存されます。

*2

:

HULFT Manager管理画面の場合、プルダウンリストから設定値をクリックします。

*3

:

転送タイプに“FORMAT”または“MULTIFORMAT”を設定した場合に指定できます。

*4

:

以下の場合に設定できます。

  • 接続先のHULFTがVer.8.4.0未満

  • 接続先のHULFTがVer.8.4.0以降で、かつシステム動作環境設定の高強度暗号強制モード(STRONGKEYMODE)に“0(無効)”が設定されている

*5

:

以下の場合に設定が必要です。

  • 接続先のHULFTがVer.8.4.0以降で、かつシステム動作環境設定の高強度暗号強制モード(STRONGKEYMODE)に“1(有効)”が設定されている

各項目の説明

配信管理情報に設定する各項目について説明します。

ファイルID

配信するファイルを認識するためのID

「_INSTANT_TRANSFER_」は簡易転送用のIDであるため、ファイルIDに指定できません。

コメント

配信するファイルに対するコメント

基本設定

ファイル名

IBM i上に格納されているファイル

物理データファイルの場合は「ライブラリー名/ファイル名(メンバー名)」の形式で指定します。

保管ファイルの場合は「ライブラリー名/ファイル名」の形式で指定します。

配信ファイル名に「*FIRST」や「*FILE」などの予約語を用いた指定はできません。指定した場合は予期せぬ動作をすることがあります。

転送タイプ

配信するファイルのデータタイプ

FORMAT

: フォーマットデータ

BINARY

: バイナリーデータ

TEXT

: テキストデータ

MULTIFORMAT

: マルチフォーマットデータ

M/フォーマットID

配信するファイルのフォーマットまたはマルチフォーマットが登録されているID

フォーマットIDの詳細は「フォーマット情報の項目一覧」を参照してください。

マルチフォーマットIDの詳細は「マルチフォーマット情報の項目一覧」を参照してください。

転送タイプが“FORMAT”の場合は「フォーマットID」、転送タイプが“MULTIFORMAT”の場合は「マルチフォーマットID」が必須です。

圧縮方式

ファイルを転送するときの圧縮の種類

圧縮なし

: 圧縮なし

横圧縮

: レコード内圧縮

縦横圧縮

: レコード間圧縮

DEFLATE圧縮

: DEFLATE圧縮

DEFLATEレベル

圧縮方式で“DEFLATE圧縮”を設定した際に指定するレベル

  • 圧縮速度優先

  • 標準

  • 圧縮率優先

コード変換

配信するファイルのコード変換の指定

配信側

: 配信側ホストで変換

集信側

: 集信側ホストで変換

無変換

: 変換せずに配信

EBCDICセット

1バイトコードを変換するときに使用するEBCDIC系コードセット

接続先ホストの転送コードセットがEBCDIC系コードセットの場合、接続先ホスト(配信側ホスト)のEBCDICセットを指定します。

接続先ホストの転送コードセットがUTF-8の場合、集信側ホストのEBCDICセットを指定します。

  • 自動

  • カナ文字

  • 英小文字

  • ASCII

  • ASPEN

  • IBM英小文字

  • IBM英小文字拡張

  • NECカナ文字

  • IBMカナ文字拡張

  • 中国語簡体字拡張

  • ユーザーテーブル1

  • ユーザーテーブル2

  • ユーザーテーブル3

省略すると“自動”が設定されます。

配信ファイルの扱い

配信ファイルの配信中の排他制御と、正常終了したときの処置

保存

: 配信中はロックを行わず、正常終了後ファイルを保存

クリア

: 配信中はロックを行い、正常終了後0バイトファイルになる

削除

: 配信中はロックを行い、正常終了後ファイルを削除

ロック

: 配信中はロックを行い、正常終了後ファイルを保存

転送グループID

配信するファイルの配信先が登録されているID

転送グループIDの詳細は「転送グループ情報の項目一覧」を参照してください。

配信前ジョブID

配信を行う前に起動するジョブID

ジョブIDの詳細は「ジョブ起動情報の項目一覧」を参照してください。

省略するとジョブは起動されません。

正常時ジョブID

ファイルの配信が正常終了したときに起動するジョブID

ジョブIDの詳細は「ジョブ起動情報の項目一覧」を参照してください。

省略するとジョブは起動されません。

異常時ジョブID

ファイルの配信が異常終了したときに起動するジョブID

ジョブIDの詳細は「ジョブ起動情報の項目一覧」を参照してください。

省略するとジョブは起動されません。

拡張設定

連携DBID

配信データの集信側ホストでの連携

CSV

: 集信側ホストで集信ファイルをCSV形式変換する

集信側ホスト(UNIX、Linux、NonStop、およびWindows)で集信ファイルをCSV形式受信する場合、“CSV”を指定します。

省略するとCSV形式受信はされません。

連携する場合は、転送タイプに“FORMAT”または“MULTIFORMAT”を指定してください。

転送間隔

送信単位(転送ブロック長×転送ブロック数)ごとの間隔

省略すると“0”が設定されます。

転送優先度

ファイル転送を起動するときの待ち行列での優先度

優先度は、小さい数字ほど高くなります。

転送ブロック長

1ブロックを転送するときの長さ

転送ブロック長転送ブロック数の積が65520を超える値は指定できません。

転送ブロック数

一度に転送するブロック数

転送ブロック長転送ブロック数の積が65520を超える値は指定できません。

シフトコードの扱い

Win-UX系機種とコード変換を行うときのシフトコードの扱い

カット

: シフトコードを削除しデータを詰めた形に変換

スペース

: シフトコードをスペースに変換

接続先ホストのシステム動作環境設定の転送コードセット(CS4TRNSFR)に“UTF-8”が設定されている場合、以下の設定値が表示されます。

付加する

: シフトコードを付加する

付加しない

: シフトコードを付加しない

後続文字カット

後続文字の扱い

カットしない

: 後続スペースをカットしない

スペースカット

: 後続スペースをカットする

暗号キー(高強度暗号強制モードが無効の場合)

データを暗号化するキー

配信するファイルにセキュリティーをかけることができます。相手ホストの集信管理情報に設定されている暗号キーと同じ暗号キーを設定してください。

暗号キーを省略すると、ファイルは暗号化されません。

暗号キー(高強度暗号強制モードが有効の場合)

データを暗号化するキー

配信するファイルにセキュリティーをかけることができます。相手ホストの集信管理情報に設定されている暗号キーと同じ暗号キーを設定してください。

設定時の注意点

圧縮方式

以下の場合、圧縮方式に“DEFLATE圧縮”を指定しても非圧縮で転送されます。

  • 集信側ホストがVer.8未満の場合

  • 詳細ホスト情報のHULFT7通信モードで“有効”を指定した場合

DEFLATEレベル

圧縮方式に以下のいずれかの設定値を指定した場合、この項目は指定できません。

  • 圧縮なし

  • 横圧縮

  • 縦横圧縮

コード変換

  • 集信側ホストがVer.8.4未満のHULFT for Maniframeで、かつ、集信側ホストのシステム動作環境設定の転送コードセットに“8(UTF-8)”が設定されている場合、“集信側”を指定することはできません。

  • 配信側ホストと集信側ホストがともにVer.8.4以降の場合、コード変換に“配信側”を指定しても集信側変換に切り替わる場合と、コード変換に“集信側”を指定しても配信側変換に切り替わる場合があります。詳細は「コード変換 マニュアル」の配信側変換と集信側変換に関する説明を参照してください。

配信ファイルの扱い

同報配信する場合は配信ファイルの扱いに“保存”を指定してください。

配信ファイルが物理データファイルの場合、配信ファイルの扱いに“クリア”または“削除”を指定すると、物理データファイルのメンバーに対して「クリア」または「削除」が行われます。

転送ブロック長と転送ブロック数

転送ブロック長転送ブロック数に“0"を設定すると、HULFTが転送単位(転送ブロック長×転送ブロック数)のサイズを自動的に最適化します。

ただし、転送ブロック長転送ブロック数のどちらか一方のみに“0”を指定した場合は、エラーとなります。

詳細は、「IBMi アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

メッセージの置換

  • メッセージの置換を行える項目は以下のとおりです。

    以下の項目に「&MSG0」~「&MSG5」または「&MSGL0」~「&MSGL1」を指定することにより、項目の値は配信要求を実行したときに指定したメッセージや、集信側ホストで送信要求を実行したときに指定したメッセージに置換されます。

    • 配信ファイル名

    • 転送グループID

    • 配信前ジョブID

    • 正常時ジョブID

    • フォーマットID

    • マルチフォーマットID

  • メッセージは、システム動作環境設定のHULFTキャラクタセット(HULCHARSET)に設定されたコードセットの種類で変換されます。

  • 集信側ホストの言語設定によっては、メッセージの置換が正しく行われず、転送に失敗する場合があります。

    メッセージ送信の注意点については「IBMi アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

MF-IBMi系機種に中国語データを配信する場合

EBCDICセットに“中国語簡体字拡張”を設定してください。

システム動作環境設定の転送コードセット(CS4TRNSFR)に“C(IBM簡体字)”が設定されていることを確認してください。

EBCDICセットを“自動”に設定した場合の動作

EBCDICセットに“自動”を設定した場合、ファイル転送時の1バイトコード変換で実際に使用されるEBCDICセットの値は、以下のように決定されます。

表4.70 自動的に決定されるEBCDICセットの値

配信側ホストの転送コードセット

集信側ホストの転送コードセット

SHIFT-JIS

EUC-JP

GB18030

IBM漢字

JEF

IBM
簡体字

IBM漢字

F

F

×

F

F

×

IBM簡体字

×

×

I

×

×

I

×

:

ファイル転送時にコード変換できない組み合わせ

F

:

IBM英小文字拡張

I

:

中国語簡体字拡張

 

接続先ホストのコードセットを登録するシステム動作環境設定の転送コードセット(CS4TRNSFR)の詳細は、「IBMi アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

集信側ホストのコードセットを登録する転送コードセットの詳細は、「詳細ホスト情報の項目一覧」を参照してください。

コメント

「コメント」に登録した2バイト文字は、HULFT Manager管理画面では表示できても、HULFT10 for IBMiのHULFT管理画面で欠落する場合があります。