ファイルトリガ情報

ファイルトリガ情報を登録します。以下の登録方法があります。

注意

ファイルトリガ情報はHULFT10のEnterpriseグレードを導入している場合に使用できます。

項目一覧

以下の表の「省略」は、HULFT管理画面による登録の場合の値です。コマンド登録の場合、省略可否がHULFT管理画面とは異なる場合があります。

コマンド登録の場合の省略可否については、「管理情報バッチ登録コマンド」を参照してください。

表2.14 ファイルトリガ情報項目一覧

項目値

初期値

設定値

省略

備考

画面

ファイル

トリガID

TRGID

 

英大文字数字および“_”

×

50バイト以内

コメント

COMMENT

 

文字

60バイト以内

ディレクトリ名

DIRECTORYNAME

 

文字

×

200バイト以内(*1)

ファイル名

TARGETFILENAME

 

英数字

×

200バイト以内(*1)

ジョブID

JOBID

 

英数字および“_”

×

50バイト以内

サブディレクトリ監視

SUBDIRECTORY

N

Y、N

 

正規表現使用

REGEX

N

Y、N

 

作成監視

CREATE

Y

Y、N

 

削除監視

DELETE

Y

Y、N

 

変更監視

MODIFY

Y

Y、N

 

監視方法

TYPE

T

T、S

 

ファイル操作確認

FILECHECK

Y

Y、N

 

ファイル操作確認待機

FILECHECKWAIT

Y

Y、N

 

監視間隔

INTERVAL

10

10~2678400

×

単位:秒

実行有無

EXECUTION

Y

Y、N

 

:

省略可

×

:

省略不可

*1

:

ディレクトリ名(DIRECTORYNAME)ファイル名(TARGETFILENAME)の合計で200バイト以内です。

各項目の説明

ファイルトリガ情報に設定する各項目について説明します。( )内はパラメーターファイル使用時に指定する項目です。

トリガID(TRGID)

監視するファイルを認識するためのID

コメント(COMMENT)

ファイルトリガ情報に対するコメント

ディレクトリ名(DIRECTORYNAME)

監視対象となるファイルがあるディレクトリー

絶対パスで指定します。

正規表現およびワイルドカードは使用できません。

ファイル名(TARGETFILENAME)

監視対象となるファイル

正規表現またはワイルドカードを使用すると、複数のファイルを同時に監視できます。

ワイルドカードを使用する場合、正規表現使用(REGEX)に“N(正規表現を使用しない)”を指定する必要があります。

ジョブID(JOBID)

ファイルの作成、削除、または変更を検知したときに起動するジョブID

サブディレクトリ監視(SUBDIRECTORY)

サブディレクトリーの監視

サブディレクトリーを監視するか、監視しないかを指定します。

Y

: サブディレクトリーを監視する

N

: サブディレクトリーを監視しない

省略すると“N(サブディレクトリーを監視しない)”が設定されます。

正規表現使用(REGEX)

ファイル名を正規表現で指定

ファイル名の指定に正規表現を使用するか、使用しないかを指定します。

Y

: 正規表現を使用する

N

: 正規表現を使用しない

省略すると“N(正規表現を使用しない)”が設定されます。

作成監視(CREATE)

ファイルの新規作成を監視

ファイルの新規作成を監視するか、しないかを指定します。

Y

: 監視する

N

: 監視しない

省略すると“Y(監視する)”が設定されます。

削除監視(DELETE)

ファイルの削除を監視

ファイルの削除を監視するか、しないかを指定します。

Y

: 監視する

N

: 監視しない

省略すると“Y(監視する)”が設定されます。

変更監視(MODIFY)

ファイルの変更を監視

ファイルの変更を監視するか、しないかを指定します。

Y

: 監視する

N

: 監視しない

省略すると“Y(監視する)”が設定されます。

監視方法(TYPE)

変更監視時の定義

変更監視を行ったときに、何を変更と定義するかを指定します。

T

: ファイルのタイムスタンプで変更を判定する

S

: ファイルのサイズで変更を判定する

省略すると“T(ファイルのタイムスタンプで変更を判定する)”が設定されます。

ファイル操作確認(FILECHECK)

ファイル操作の確認

ファイルが他のどのプロセスおよびアプリケーションからも使用されていないことを確認するか、しないかを指定します。

Y

: 確認する

N

: 確認しない

省略すると“Y(確認する)”が設定されます。

“N(確認しない)”を設定した場合、ファイル操作確認待機(FILECHECKWAIT)に“N(待機しない)”を指定する必要があります。

ファイル操作確認待機(FILECHECKWAIT)

ファイル操作確認の失敗時の動作

ファイル操作を確認できるまで待機するか、失敗した時点で終了とするかを選択します。

Y

: 待機する

N

: 待機しない

ファイル操作確認(FILECHECK)で“Y(確認する)”を指定した場合は、“Y(待機する)”および“N(待機しない)”のどちらかが設定できます。

ファイル操作確認(FILECHECK)に“N(確認しない)”を指定した場合は“N(待機しない)”を指定してください。“Y(待機する)”を指定するとエラーとなります。

指定を省略すると、ファイル操作確認(FILECHECK)で“Y(確認する)”を指定した場合は“Y(待機する)”、“N(確認しない)”を指定した場合は“N(待機しない)”となります。

監視間隔(INTERVAL)

監視を行う間隔

監視を行う間隔を秒単位で指定します。

実行有無(EXECUTION)

登録しているトリガーIDの実行有無

登録しているトリガーIDを監視対象とするか、監視対象としないかを指定します。

Y

: 実行する

N

: 実行しない

省略すると“Y(実行する)”が設定されます。

設定時の注意点

設定した監視条件の反映方法

ファイルトリガ情報を新規、変更、削除しただけでは実際の監視情報は変更されません。

ファイルトリガ情報を反映させるためには、要求受付デーモンの再起動、またはファイルトリガ情報制御コマンドの実行が必要となります。

ファイル名

  • 以下のいずれかを使用して、複数のファイルを同時に監視できます。

    • 正規表現

      ファイル名に正規表現を使用する場合、正規表現使用に“Y(正規表現を使用する)”を設定してください。

    • ワイルドカード

      ファイル名にワイルドカードを使用する場合、正規表現使用に“N(正規表現を使用しない)”を設定してください。

    以下に、ワイルドカードを使用する例を示します。

    例)

    ディレクトリ名に指定したディレクトリー内にある拡張子がtxtのファイルをすべて監視対象とする場合、ファイル名に“*.txt”と指定します。

  • ディレクトリ名ファイル名に指定したディレクトリーおよびファイル名の合計が200バイトを超えるファイルは監視されないので、正規表現またはワイルドカードのアスタリスク(*)を使用する場合は注意してください。