管理情報バッチ登録コマンド
各管理情報の登録および変更は、viなどのエディターで作成したテキストファイルをパラメーターファイル(定義カード)として指定し、テキストファイルの内容に従って登録および変更を行います。
コマンド形式
utliupdt -f filename [-r]
パラメーター説明
- -f filename
-
パラメーターファイル名(省略不可)
256バイト以内の英数字で指定します。絶対パスで指定してください。
- -r
-
変更を行う場合に指定(省略可)
すでに同一IDが存在する場合、管理情報が変更されます。同一IDが存在しない場合、新規登録になります。
省略すると、必ず新規登録になるため、同一IDが存在するとエラーメッセージが出力され登録されず、次のIDの登録を継続します。
パラメーターファイルの記述形式
パラメーターファイルの記述形式は以下のとおりです。
-
「#」で始まる行はコメントです。
-
「END」行で1つの管理情報の終了を表します。
-
各項目は、「項目=設定値」の形式で指定してください。「=」の前後にスペースまたはタブを記述することはできません。
-
各項目の大文字、小文字の区別はしません。
-
1行に1項目、指定してください。
-
[]で囲まれている項目は省略することができます。省略すると、初期値が使用されます。
初期値については「管理情報の設定」を参照してください。
-
{}で囲まれた設定値は、いずれかを選択してください。
-
_(フルスペルの指定以外の下線)の文字だけの指定も可能です。
配信管理情報パラメーターの形式
配信管理情報を登録、変更するためのパラメーターファイルの形式は以下のとおりです。
各項目の詳細は「配信管理情報」を参照してください。
SNDFILE=ファイルID
FILENAME=配信ファイル名
[INTERVAL=転送間隔]
[BLOCKLEN=転送ブロック長]
[BLOCKCNT=転送ブロック数]
COMP={NO|1|2|3|4} …………………………………… 圧縮方式
[COMPSIZE=圧縮単位]
[COMPMODE={S|D|C}] ………………………………… 圧縮モード
[TRANSPRTY=転送優先度]
TRANSTYPE={FORMAT|BINARY|TEXT|MFORMAT} ……… 転送タイプ
[CODESET={0|A|B|C|D|E|F|G|H|I|V|W|X}] ………… EBCDICセット
KJCHNGE={S|R|N} ……………………………………… コード変換
[SHIFTTRANSACT={Y|N}] ……………………………… シフトコードの扱い
[CLEAR={K|C|D|L}] …………………………………… 配信ファイルの扱い
[PREJOBID=配信前ジョブID]
[JOBID=正常時ジョブID]
[EJOBID=異常時ジョブID]
[DBID=連携DBID]
GRPID=転送グループID
[FMTID=フォーマットID|マルチフォーマットID]
[PASSWORD=暗号キー]
[COMMENT=コメント]
END
-
転送ブロック長に“6”~“127”の値を指定している場合は、自動的にHULFT Ver.8以降の下限値“128”へ変換された後、配信管理情報に登録されます。
-
ファイルIDに“_INSTANT_TRANSFER_”は指定できません。
-
システム動作環境設定の高強度暗号強制モード(strongkeymode)を“1(有効)”に設定した場合、暗号キーは64桁の16進文字列(A~F、0~9の文字)で指定してください。
集信管理情報パラメーターの形式
集信管理情報を登録、変更するためのパラメーターファイルの形式は以下のとおりです。
各項目の詳細は「集信管理情報」を参照してください。
RCVFILE=ファイルID
FILENAME=集信ファイル名
[OWNER=オーナー名]
[GROUP=グループ名]
PERM=パーミッション(*1)
[CODESET={0|A|B|C|D|E|F|G|H|I|V|W|X}] ………… EBCDICセット
TRANSMODE={NEW|REP|MOD} …………………………… 登録モード
ABNORMAL={DELETE|KEEP|RESTORE} …………………… 異常時の処置
RCVTYPE={S|M} ………………………………………… 集信形態
GENCTL={YES|NO} ……………………………………… 世代管理
[GENMNGNO=世代管理数]
[JOBID=正常時ジョブID]
[EJOBID=異常時ジョブID]
[GRPID=転送グループID]
[PASSWORD=暗号キー]
[JOBWAIT={J|T}] ……………………………………… 集信完了通知
[DATAVERIFY={0|1}] …………………………………… データ検証
[COMMENT=コメント]
END
-
オーナー名、およびグループ名は、どちらか片方のみ指定することはできません。指定する場合は、必ず両方を指定してください。
-
ファイルIDに“_INSTANT_TRANSFER_”は指定できません。
-
システム動作環境設定の高強度暗号強制モード(strongkeymode)を“1(有効)”に設定した場合、暗号キーは64桁の16進文字列(A~F、0~9の文字)で指定してください。
ジョブ起動情報パラメーターの形式
ジョブ起動情報を登録、変更するためのパラメーターファイルの形式は以下のとおりです。
各項目の詳細は「ジョブ起動情報」を参照してください。
JOB=ジョブID
JOB DEF
ジョブ名1
:
: (13個まで指定可能)
:
ジョブ名13
DEFEND
[COMMENT=コメント]
END
詳細ホスト情報パラメーターの形式
詳細ホスト情報を登録、変更するためのパラメーターファイルの形式は以下のとおりです。
各項目の詳細は「詳細ホスト情報」を参照してください。
HOST=ホスト名
HOSTTYPE={HOST|LINUX|WIN|IBMI} …………………………………… ホスト種
KCODETYPE={SHIFT-JIS|JEF|EUC-JP|IBM kanji|UTF-8|GB18030|IBM Simplified Chinese}
…………………………………………………………………………… 転送コードセット
JISYEAR={78|83}または {0|1} ………………………………………… 日本語規格
[CONNECTTYPE=LAN] ……………………………………………………… 接続形態
[RCVPORT=集信ポートNo.]
[REQPORT=要求受付ポートNo.]
[HOSTSPSNUM=ホスト別配信多重度]
[COMMENT=コメント]
[MYPROXYNAME=PROXYサーバ名]
[MYPROXYPORT=PROXYポートNo.]
[SENDPERMIT={Y|N}] ………………………… 送信要求または再送要求受付許可
[HULJOBPERMIT={Y|N}] ……………………… 集信後ジョブ結果参照要求受付許可
[HULSNDRCPERMIT={Y|N}] …………………… ジョブ実行結果通知受付許可
[HULRJOBPERMIT={Y|N}] …………………… リモートジョブ実行受付許可
[ALLOWINSTTRANS={Y|N}] …………………… 簡易転送受付許可
[USRNOTIFY={Y|N}] ………………………… ユーザの通知
[HUL7MODE={Y|N}] …………………………… HULFT7 通信モード
END
転送グループ情報パラメーターの形式
転送グループ情報を登録、変更するためのパラメーターファイルの形式は以下のとおりです。
各項目の詳細は「転送グループ情報」を参照してください。
GRP=転送グループID
SERVER DEF
ホスト名1
:
: (1000個まで指定可能)
:
ホスト名1000
DEFEND
[COMMENT=コメント]
END
フォーマット情報パラメーターの形式
フォーマット情報を登録、変更するためのパラメーターファイルの形式は以下のとおりです。
各項目の詳細は「フォーマット情報」を参照してください。
FMT=フォーマットID
FORMAT DEF
項目名1 開始位置1 バイト数1 項目タイプ1 小数部桁数1
:
: (1000個まで指定可能)
:
項目名1000 開始位置1000 バイト数1000 項目タイプ 1000 小数部桁数1000
DEFEND
[COMMENT=コメント]
END
-
開始位置を省略する場合には“*”を入力してください。
省略すると、1つ前の項目の開始位置とバイト数を足した値になります(自動計算)。
-
1フォーマットの各項目の区切りは1文字以上スペースまたはタブで行ってください。
-
項目タイプが“X”、“I”、“F”、“N”、または“M”の場合、小数部桁数に“0”を指定してください。
マルチフォーマット情報パラメーターの形式
マルチフォーマット情報を登録、変更するためのパラメーターファイルの形式は以下のとおりです。
各項目の詳細は「マルチフォーマット情報」を参照してください。
MFMT=マルチフォーマットID
KEYSTART=キー開始位置
KEYLEN=キー長
[DFMTID=デフォルトフォーマットID]
MFORMAT DEF
キー値1 フォーマットID1
:
: (20個まで指定可能)
:
キー値20 フォーマットID20
DEFEND
[COMMENT=コメント]
END
-
少なくとも1組以上のキーとフォーマット情報が指定されていない場合はエラーになります。
-
各キー値とフォーマットIDの区切りは、スペースまたはタブで行ってください。
ファイルトリガ情報パラメーターの形式
ファイルトリガ情報を登録、変更するためのパラメーターファイルの形式は以下のとおりです。
各項目の詳細は「ファイルトリガ情報」を参照してください。
TRGID=トリガID
DIRECTORYNAME=ディレクトリ名 …………… 監視パス
TARGETFILENAME=ファイル名
JOBID=ジョブ名
[SUBDIRECTORY={Y|N}] ……………………… サブディレクトリ監視
[CREATE={Y|N}] ……………………………… 作成監視
[DELETE={Y|N}] ……………………………… 削除監視
[MODIFY={Y|N}] ……………………………… 変更監視
[TYPE={T|S}] ………………………………… 監視方法
[FILECHECK={Y|N}] …………………………… ファイル操作確認
[FILECHECKWAIT={Y|N}] ……………………… ファイル操作確認待機
[INTERVAL=監視間隔]
[EXECUTION={Y|N}] …………………………… 実行有無
[REGEX={Y|N}] ………………………………… 正規表現使用
[COMMENT=コメント]
END
記述例
# 配信管理情報 SNDFILE=F0000001 FILENAME=/users/home/p999/hulft/jinji INTERVAL=0 BLOCKLEN=0 BLOCKCNT=0 COMP=3 #COMPSIZE=0 COMPMODE=D TRANSPRTY=50 TRANSTYPE=M CODESET=A KJCHNGE=S SHIFTTRANSACT=N CLEAR=K #PREJOBID= JOBID=j0000001 #EJOBID= DBID=CSV GRPID=grp1 FMTID=mformat1 PASSWORD=RPC45231 COMMENT=人事情報ファイル END # 集信管理情報 RCVFILE=F0000001 FILENAME=/hulft/rcv/file1.rcv OWNER=p999 GROUP=hulft PERM=777 CODESET=A TRANSMODE=R ABNORMAL=K RCVTYPE=S GENCTL=N JOBID=j0000002 #EJOBID= GRPID=grp1 PASSWORD=RPC45231 JOBWAIT=T DATAVERIFY=0 COMMENT=人事情報ファイル END # ジョブ起動情報 JOB=j0000001 COMMENT=人事情報ファイル配信後ジョブ JOB DEF ls -l > /tmp/jobfile.000 /hulft/job/filesort.csh cp file1.rcv file.bak DEFEND END # 詳細ホスト情報 HOST=host01.honsya.co.jp HOSTTYPE=L KCODETYPE=S JISYEAR=83 CONNECTTYPE=L RCVPORT=30000 REQPORT=31000 HOSTSPSNUM=20 COMMENT=本社ホスト Linux SENDPERMIT=Y HULJOBPERMIT=Y HULSNDRCPERMIT=Y HULRJOBPERMIT=Y ALLOWINSTTRANS=Y USRNOTIFY=N HUL7MODE=N END # 転送グループ情報 GRP=grp1 COMMENT=本社ホスト SERVER DEF host01.honsya.co.jp DEFEND END # フォーマット情報 FMT=format01 COMMENT=人事情報ファイル キー0001フォーマット FORMAT DEF CODE * 4 9 0 NAME * 20 X 0 AGE * 2 9 0 SEIBETU * 2 9 0 ADDRESS * 30 X 0 TEL * 11 X 0 SYOZOKU * 16 X 0 NAISEN * 10 X 0 DEFEND END # マルチフォーマット情報 MFMT=mformat1 KEYSTART=1 KEYLEN=4 DFMTID=default COMMENT=人事情報ファイル MFORMAT DEF 0001 format01 0002 format02 0003 format03 0004 format04 0005 format05 0006 format06 0007 format07 DEFEND END # ファイルトリガ情報 TRGID=T0000001 DIRECTORYNAME=/home/users/usr1/ TARGETFILENAME=file1 JOBID=J0000001 CREATE=Y DELETE=Y MODIFY=Y TYPE=S FILECHECK=Y FILECHECKWAIT=N INTERVAL=3600 EXECUTION=Y COMMENT=人事情報ファイル END