集信処理の流れ

集信処理とは、配信側から送信されたデータを受け取り、集信ファイルを作成する処理です。

ここで説明する集信処理の流れは、集信の相手ホストが1か所の場合です(単一集信)。複数相手ホストの場合については「複数ホストからの集信処理」で説明します。

この処理は、配信側の配信デーモンと集信側の集信デーモンが起動していることが前提となります。

集信処理の流れを図2.12 で説明します。

図2.12 集信の流れ

1) 配信側からの接続待ち

集信デーモンは配信側からの接続を待ちます。

2) 集信プロセスの起動

集信デーモンは、配信側から接続されると、集信プロセスを起動します。これを1つの転送ごとに行います。

3) 集信の実行

集信プロセスは、配信側から受信した転送に関するファイル情報と集信側に設定してある集信管理情報に従ってデータを受信します。受信したデータはコード変換や圧縮の解凍が行われ集信ファイルに書き込まれます。

4) 集信履歴ファイルへの書き込み

集信プロセスは集信終了後、その結果を集信履歴ファイルに書き込みます。

5) 集信後ジョブの起動

集信プロセスは、集信管理情報に登録された条件に従って、ジョブ起動情報に登録された集信後ジョブを起動します。ジョブ起動は、集信処理が正常終了したとき、異常終了したときでそれぞれに指定されたどちらかのものが転送結果に応じて起動されます。

6) 集信後ジョブ実行履歴ファイルへの書き込み

集信プロセスは、ジョブの実行結果を集信後ジョブ実行履歴ファイルに書き込みます。