EBCDICユーザーテーブル組み込み

EBCDICユーザーテーブルの作成を行い、「EBCDICユーザテーブル展開コマンド」を使用して、EBCDICユーザテーブル展開ファイルを作成します。

EBCDICユーザーテーブルファイルの雛型はHULFTのインストールされているライブラリー内のファイル「USERCODE」内に格納されています。また、EBCDICユーザーテーブル展開ファイルはHULFTのインストールされているライブラリー内のファイル「UCEXTDF」内に格納されています。

注意

変換するコードの組み合わせによっては、EBCDICユーザーテーブルが使用できない場合があります。詳細は、以下を参照してください。

HULFT10 コード変換 マニュアル : EBCDICユーザテーブルが利用できる組み合わせ

ASCII系ホストとの1バイトコード変換時、ユーザーテーブルを使用する場合は、EBCDICユーザーテーブルを組み込む必要があります。

ユーザーコードテーブルは、いくつかの雛型を元に、3つまで登録できます。

コード変換については、以下を参照してください。

HULFT10 コード変換 マニュアル : HULFTの1バイトコード変換について

表3.14 EBCDICユーザーテーブル雛型ファイル一覧

EBCDICセット

雛型メンバー名

ASCII→EBCDIC

EBCDIC→ASCII

EBCDICカナ文字

AS2EBKN

EB2ASKN

EBCDIC英小文字

AS2EBEL

EB2ASEL

EBCDIC ASCII

AS2EBAC

EB2ASAC

EBCDIC ASPEN

AS2EBAP

EB2ASAP

IBM英小文字

AS2EBIBM

EB2ASIBM

IBM英小文字拡張

AS2EBEXT

EB2ASEXT

NECカナ文字

AS2EBNEC

EB2ASNEC

IBMカナ文字拡張

AS2EBKX

EB2ASKX

 

表3.15 EBCDICユーザテーブル展開ファイル一覧

EBCDICセット

展開メンバー名

ユーザーテーブル1

USR1

ユーザーテーブル2

USR2

ユーザーテーブル3

USR3

 

EBCDICユーザテーブル展開コマンド

プログラムインターフェイス

CALL ライブラリー名/UTLUCEXTD PARM(['LIB=ライブラリー名'] ['I=infilename']
   'R=コードセット名' ['O=outfilename'|'O'] ['G'] ['OUTPUT=filename']
   ['EXIT' CL変数名])

パラメーター説明

LIB=ライブラリー名

HULFTがインストールされているライブラリー名(省略時値 HULFT)

先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。

I=infilename

EBCDICユーザーテーブルファイルのファイル名(省略可)

ライブラリー名/ファイル名(メンバー名)」の形式で指定します。

パラメーター「O=」または「O」を指定したときのみ省略することができます。

R=コードセット名

展開するユーザーテーブル(省略不可)

USER1

: ユーザーテーブル1として設定する

USER2

: ユーザーテーブル2として設定する

USER3

: ユーザーテーブル3として設定する

O=outfilename | O

登録されているユーザーテーブルの内容出力(省略可)

「O=」を指定することでファイルに出力し、「O」を指定することで標準出力を行います。

出力形式はEBCDICユーザーテーブルファイルと同様になりますので、ファイルに出力したものはEBCDICユーザーテーブルファイルとして使用することができます。

パラメーター「I=」を指定したときのみ省略することができます。

G

エラーメッセージの表示抑制(省略可)

省略するとエラーメッセージが表示されます。

OUTPUT=filename

エラーメッセージの出力先(省略可)

ライブラリー名/ファイル名(メンバー名)」の形式で指定します。

省略するとエラーメッセージは出力されません。

ログファイルのレコード保持件数は無制限です。

EXIT CL変数名

エラーコードの受け取りとCL変数名(省略可)

EXITとCL変数名は連続して指定してください。

省略するとエラー変数へのコードのセットを行いません。

コマンドインターフェイス

UTLUCEXTD IFILE( ) IMBR( ) UC( ) OUT( ) PFILE( ) PMBR( )
   LIBRARY( ) MSG( ) FILE( ) MBR( )

パラメーター説明

IFILE

EBCDICユーザーテーブルファイルのライブラリー名とファイル名(省略可)

ライブラリー名/ファイル名」の形式で指定します。

それぞれ先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。

パラメーターOUTに“*STD”または“*FIL”を指定した時のみ、省略することができます。

IMBR

EBCDICユーザーテーブルファイルのメンバー名(省略時値 *FILE)

先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。

UC

展開するユーザーテーブル(省略不可)

USER1

: ユーザーテーブル1として設定する

USER2

: ユーザーテーブル2として設定する

USER3

: ユーザーテーブル3として設定する

OUT

登録されているユーザーテーブルの内容出力(省略時値 *NO)

*NO

: 出力しない

*STD

: 標準出力に出力する

*FIL

: 「PFILE」で指定されたファイルに出力する

PFILE

出力先ファイルのライブラリー名とファイル名(省略可)

ライブラリー名/ファイル名」の形式で指定します。

それぞれ先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。

PMBR

出力先ファイルのメンバー名(省略時値 *FILE)

先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。

LIBRARY

HULFTがインストールされているライブラリー名(省略時値 HULFT)

先頭英文字の10バイト以内の英数字で指定します。

MSG

エラーメッセージの表示抑制(省略時値 *YES)

*NO

: エラーメッセージを表示しない

*YES

: エラーメッセージを表示する

FILE

エラーメッセージ出力先ファイルのライブラリー名とファイル名(省略可)

ライブラリー名/ファイル名」の形式で指定します。

それぞれ先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。

省略するとエラーメッセージは出力されません。ログファイルのレコード保持件数は無制限です。

MBR

エラーメッセージ出力先ファイルのメンバー名(省略時値 *FILE)

先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。