HULFT10 CLI(開発者版)からHULFT10 for Container Servicesへの転送
HULFT10 CLI(開発者版)からHULFT10 for Container Servicesへのファイル転送(配信)の実行方法について説明します。
HULFT10 CLI(開発者版)からHULFT10 for Container Servicesへの配信には以下の2つのサービスが必要です。
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HULFT10 CLI(開発者版)(以降、クライアント側)
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HULFT10 for Container Services(以降、サーバー側)

図1.1 HULFT10 CLI(開発者版)からHULFT10 for Container Servicesへのファイル転送(例)
サーバー側の管理情報の登録
サーバー側には以下の管理情報が登録されている必要があります。
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集信するファイルのファイル情報が登録されている集信管理情報
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クライアント側のホスト情報が登録されている詳細ホスト情報
設定する項目および手順については、「HULFT10 for Container ServicesからHULFT10 for Container Servicesへの転送(ループバック転送)」の「各情報の設定」を参照してください。
ここではサーバー側からの配信は行わないため、「配信管理情報の登録 」は不要です。
サーバー側で設定した管理情報のうち、クライアント側での配信コマンドの実行に指定する項目は以下の表のとおりです。
管理情報 |
項目名 |
設定内容(例) |
---|---|---|
システム動作環境設定 |
自ホスト名 |
your-hulft10url.link(*1) |
集信管理情報 |
ファイルID |
RECEIVE_EX |
集信管理情報 |
暗号キー |
hoge1234 |
詳細ホスト情報 |
ホスト名 |
client-host |
詳細ホスト情報 |
認証キー |
foo-123-xyz |
*1 |
: |
HULFT10 for Container Servicesでは、HULFT10の環境構築時にシステム動作環境設定の自ホスト名が設定されています。 |
システム動作環境設定で、接続元ホストの検証の転送グループに接続元ホストが含まれていない場合はエラーとするチェックボックスがチェックされている場合、転送グループ情報の設定が必要です。
各管理情報で、その他の必須項目への設定が必要です。
クライアント側の設定
配信するファイルをクライアント側に作成します。このとき、HULFT10 CLI(開発者版)の実行ユーザーが参照できるパスに、配信するファイルを作成してください。
項目名 |
設定内容(例) |
---|---|
配信するファイルとパス |
/your/send/file/path/ex.txt |
プロキシを利用してインターネット接続を行う場合、以下のとおりプロキシを設定します。
-
Windowsの場合
Windowsの設定-ネットワークとインターネットのプロキシでプロキシを設定
-
Linuxの場合
環境変数にプロキシを設定
表1.7 クライアント側での環境変数の設定
項目名
設定内容(例)
https_proxy
http://localhost:8080
クライアント側での配信コマンドの実行
クライアント側での配信コマンドの実行時に指定する値は以下のとおりです。
配信コマンドオプションのパラメーター名 |
設定内容(例) |
要否 |
設定内容の参照先 |
---|---|---|---|
ファイルID |
RECEIVE_EX |
必須 |
サーバー側の「集信管理情報」の「ファイルID」 |
配信ファイル名 |
/your/send/file/path/ex.txt |
必須 |
クライアント側で作成した配信ファイル |
接続先ホスト |
your-hulft10url.link |
必須 |
サーバー側の「システム動作環境設定」の「自ホスト名」 |
接続先ポート |
(未指定) |
任意 |
なし |
自ホスト名 |
client-host |
任意 |
サーバー側の「詳細ホスト情報」の「ホスト名」 |
バイナリ転送 |
(未指定) |
任意 |
なし |
テキスト転送 |
(未指定) |
任意 |
なし |
認証機キー |
foo-123-xyz |
任意 |
サーバー側の「詳細ホスト情報」の「認証キー」 |
暗号キー |
hoge1234 |
任意 |
サーバー側の「集信管理情報」の「暗号キー」 |
証明書 |
(未指定) |
任意 |
なし |
配信コマンドの実行例は以下のとおりです。
./hulft-client send -f RECEIVE_EX -i /your/send/file/path/ex.txt -r your-hulft10url.link -l client-host -a foo-123-xyz -k hoge1234
オプションの指定についてはUsageでご確認ください。
ヘルプコマンドの"-h"または"--help"を指定すると、Usageが表示されます。
以下に、クライアント側のログの例を示します。
-
配信コマンドが成功した場合
[INFO] message="finish to send" worker="client sending" connection_id="cbea3962-9415-570a-87bf-bb14cd7d5566" file_id="RECEIVE_EX" start_transfer_id="7712F0BB6691C81657820D10467CDC4F70000100000000000000000000000000" latest_transfer_id="7712F0BB6691C81657820D10467CDC4F70000100000000000000000000000000" start_process_id="7712F0BB6691C81657820D10467CDC4F70" latest_process_id="7712F0BB6691C81657820D10467CDC4F70"
-
配信コマンドが失敗した場合
failed to send [code=368][detail=21][failed to accept socket your-hulft10url.hoge:443 [failed to lookup address information: Name does not resolve]]
完了コード 368
:
接続先ホスト名指定ミス
完了コードは、「エラーコード・メッセージ」の「転送履歴の完了コード」で確認できます。