配信管理情報

配信管理情報画面では、配信するファイルのファイル情報を登録します。

項目一覧

配信管理情報には、以下の項目があります。

表2.1 配信管理情報項目一覧

項目名

初期値

設定値

要否

備考

基本

ファイルID

 

英大文字数字、および“_”

必須

50バイト以内

表示名

 

文字

必須

1024文字以内

コメント

 

文字

任意

1024文字以内

配信ファイル

配信ファイル名

 

文字、または${HULFT_転送変数名}形式の転送変数

必須

4085バイト以内

配信ファイルの扱い

保存

保存、クリア、削除、ロック

選択必須

 

通信

転送グループID

 

英数字、“_”、または${HULFT_転送変数名}形式の転送変数

任意

50バイト以内

圧縮方式

圧縮なし

圧縮なし、DEFLATE圧縮、Zstandard圧縮

選択必須

 

圧縮モード

標準

標準、圧縮速度優先、圧縮率優先

選択必須(*1)

 

転送ブロック長

0

0、128~65520

任意

 

転送ブロック数

0

0~99

任意

 

コード変換

転送タイプ

テキスト

テキスト、バイナリ

選択必須

 

コード変換

配信側

無変換、配信側、集信側

選択必須(*2)

 

転送コードセット

システム

システム、UTF-8、Shift-JIS、EUC-JP、CB18030

選択必須

 

日本語規格

システム

システム、JIS83、JIS78

選択必須

 

ジョブ

配信前ジョブID

 

英数字、“_”、または${HULFT_転送変数名}形式の転送変数のみ

任意

50バイト以内

正常時ジョブID

 

英数字、“_”、または${HULFT_転送変数名}形式の転送変数のみ

任意

50バイト以内

異常時ジョブID

 

英数字、および“_”

任意

50バイト以内

セキュリティ

暗号キーの種類

ASCII

ASCII、16進数

選択必須

 

暗号キー(ASCII)

 

英数字

任意

8~20バイト

暗号キー (16進数)

 

16進数の文字列

任意

16~40桁

有効期間

 

日時

任意

 

要求の受付時間帯

 

時刻

任意

 

管理情報の権限

ユーザーグループID/ユーザーID

(ログインユーザーID)

 

選択必須

(*3)

管理情報の権限

所有者

所有者、更新者、実行者、閲覧者、監視者

選択必須

 

*1

:

圧縮方式に“DEFLATE圧縮”または“Zstandard圧縮”を選択した場合に設定できます。

*2

:

転送タイプに“バイナリ”以外を選択した場合に設定できます。

*3

:

ユーザーグループIDを追加したい場合は、ユーザーグループを追加ボタンをクリックします。管理情報の権限追加ダイアログにてユーザーグループID管理情報の権限を設定してください。

ユーザーIDを追加したい場合は、ユーザーを追加ボタンをクリックします。管理情報の権限追加ダイアログにてユーザーID管理情報の権限を設定してください。

各項目の説明

配信管理情報に設定する各項目について説明します。

基本

ファイルID

配信するファイルを認識するためのID

表示名

配信管理情報に対するわかりやすい名称

コメント

配信するファイルに対するコメント

配信ファイル

配信ファイル名

ストレージ上に格納されている配信ファイル

 

配信ファイル名にAmazon S3上にあるファイル名を指定する場合は、以下のとおり入力してください。

s3://<bucket>/<object>

バケット名(<bucket>)およびオブジェクトキー名(<object>)の名称は以下のAWSの仕様に従ってください。

 

Amazon S3からファイルをダウンロードしたい場合は、IAMロールにAmazon S3を使用する権限を付加する必要があります。

IAMロールにAmazon S3を使用する権限を付与していない場合は、IAMロールにアクセス権限を付与してください。

詳細は、「スタートアップガイド(EC2)」の「導入後の設定」の「Amazon S3へのアクセス権限の付加」を参照してください。

 

Amazon S3からファイルをダウンロードする場合の機能制限があります。

詳細は、「アドミニストレーション ガイド」の「運用上の注意点」の「オブジェクトストレージの機能制限」を参照してください。

注意
  • 配信中にオブジェクトストレージ(Amazon S3)の内容が変更された場合は転送エラーとなります。

    転送エラーの内容は、ホーム>Main>状況照会>配信履歴で確認できます。

  • オブジェクトストレージ(Amazon S3)からのダウンロード中にエラーが発生した場合、ホーム>Main>状況照会>再配信待ちで該当するファイルIDの再配信待ち状況のうち、全レコード件数が“999,999,999”となります。

  • 配信ファイル名には、管理コンテナおよび転送コンテナが導入されているリージョンのファイルを設定してださい。

配信ファイルの扱い

配信ファイルの配信中の排他制御と、正常終了したときの処置

保存

: 配信中は共有ロックを行い、正常終了後ファイルを保存

クリア

: 配信中は排他ロックを行い、正常終了後0バイトファイルになる

削除

: 配信中は排他ロックを行い、正常終了後ファイルを削除

ロック

: 配信中は排他ロックを行い、正常終了後ファイルを保存

通信

転送グループID

配信するファイルの配信先が登録されているID

転送グループIDの詳細は「転送グループ情報」を参照してください。

= 備考 =

相手ホストの未登録ホストからの要求受付設定機能の状況により、転送グループIDが必須となる場合があります。

状況に応じて、転送グループIDを設定してください。

相手ホストのシステム動作環境設定の以下の項目の設定をご確認ください。

  • 相手ホストがHULFT10 for Windows/Linux/AIX/IBMi/zOSの場合

    • 転送グループチェック

  • 相手ホストがHULFT10 for Container ServicesおよびHULFT10 for Container Platformの場合

    • 接続元ホストの検証

    • 転送グループチェック

圧縮方式

ファイルを転送するときの圧縮の種類

圧縮なし

DEFLATE圧縮

Zstandard圧縮

圧縮モード

DEFLATE圧縮時またはZstandard圧縮時に使用する圧縮モード

圧縮方式で“DEFLATE圧縮”または“Zstandard圧縮”を選択した場合に設定できます。

標準

圧縮速度優先度

圧縮優先度

転送ブロック長

1ブロックを転送するときの長さ

0バイト、または128バイトから65520バイトまでの値で指定します。

未入力の場合は0が設定されます。

転送ブロック長転送ブロック数の積が65520を超える値は設定できません。

転送ブロック数

一度に転送するブロック数

0から99までの値で指定します。

未入力の場合は0が設定されます。

転送ブロック長転送ブロック数の積が65520を超える値は設定できません。

コード変換

転送タイプ

配信するファイルのデータタイプ

テキスト

: テキストデータ

バイナリ

: バイナリデータ

コード変換

配信するファイルのコード変換の指定

転送タイプで“テキスト”を指定した場合のみ、設定できます。

無変換

: 変換せずに配信

配信側

: 配信側ホストで変換

集信側

: 集信側ホストで変換

転送コードセット

自ホストの文字コード

システム

: システム動作環境設定の転送コードセットの設定値

UTF-8

: UTF-8

Shift-JIS

: Shift-JIS

EUC-JP

: EUC-JP

GB18030

: GB18030

日本語規格

転送コードセットで指定した文字コードのJIS年度

日本語コード変換の場合のみ、設定値が有効となります。

システム

: システム動作環境設定の日本語規格の設定値

JIS83

: JIS 83年度

JIS78

: JIS 78年度

ジョブ

配信前ジョブID

配信を行う前に起動するジョブID

ジョブIDの詳細は「ジョブ起動情報」を参照してください。

省略すると、ジョブは起動されません。

正常時ジョブID

ファイルの配信が正常終了したときに起動するジョブID

ジョブIDの詳細は「ジョブ起動情報」を参照してください。

省略すると、ジョブは起動されません。

異常時ジョブID

ファイルの配信が異常終了したときに起動するジョブID

ジョブIDの詳細は「ジョブ起動情報」を参照してください。

省略すると、ジョブは起動されません。

セキュリティ

暗号キーの種類

データを暗号化するキーの種類

ASCII

16進数

= 備考 =
  • HULFT10 for Container ServicesとHULFT10 for Container Platformは、AESは標準機能となっています。

    その他の機種ではAESはオプションです。

    相手ホストがHULFT10の場合、HULFT10 Cipher Option(AES)が導入されている必要があります。

    相手ホストがHULFT8の場合、HULFT8 Cipher Option(AES)が導入されている必要があります。

  • HULFT10 for Container ServicesとHULFT10 for Container Platformは、高強度暗号強制モードに対応していません。

    このため、相手ホストが以下のいずれかの場合、“ASCII”を選択してください。

    • HULFT10 for Windows

    • HULFT10 for Linux

    • HULFT8 for Windows

    • HULFT8 for Linux

  • 相手ホストが以下のいずれかの場合のみ、“16進数”が使用できます。

    • HULFT10 for Container Services

    • HULFT10 for Container Platform

暗号キー(ASCII)

データを暗号化するキー(ASCII)

暗号キーの種類で“ASCII”を指定した場合のみ、設定できます。

8バイトから20バイトの英数字で指定します。

配信するファイルにセキュリティをかけることができます。相手ホストの集信管理情報に設定されている暗号キーと同じ暗号キーを設定してください。

省略すると、ファイルは暗号化されません。

暗号キー (16進数)

データを暗号化するキー(16進数)

暗号キーの種類で“16進数”を指定した場合のみ、設定できます。

16桁から40桁の16進数で指定します。

配信するファイルにセキュリティをかけることができます。相手ホストの集信管理情報に設定されている暗号キーと同じ暗号キーを設定してください。

省略すると、ファイルは暗号化されません。

有効期間

配信管理情報の有効期間

開始日時を省略すると、配信管理情報を登録した日時から有効となります。

終了日時を省略すると、配信管理情報が削除されるまで有効となります。

要求の受付時間帯

配信管理情報に対する要求を受付する時間帯

省略すると、配信管理情報の有効期間内のすべての日時で要求を受け付けます。

管理情報の権限

ユーザーグループID/ユーザーID

配信管理情報に対する権限を保持している、ユーザーグループおよびユーザーのID

管理情報の権限

ユーザーグループIDおよびユーザーIDの、配信管理情報に対する権限

所有者

: 管理情報に対してすべての操作が可能なユーザー

更新者

: 管理情報の情報を更新可能なユーザー

実行者

: 管理情報を使用して、転送を開始できるユーザー

閲覧者

: 管理情報を参照できるユーザー

監視者

: 履歴だけを参照できるユーザー

管理情報を新規作成した場合、所有者が初期値となります。

管理情報の権限の詳細は、「用語集」を参照してください。