HULFT10 for Container PlatformからHULFT10 for Container Platformへの転送(ループバック転送)

HULFT10 for Container Platformからファイルを配信し、HULFT10 for Container Platformにそのファイルを集信する方法について説明します。

設定と転送の流れは以下の動画で確認できます。

 

 

HULFT10 for Container PlatformからHULFT10 for Container Platformに転送してみよう!

動画の流れ

①詳細ホスト情報の登録

②転送グループ情報の登録

③配信管理情報の登録

④集信管理情報の登録

⑤配信要求を発行して履歴を確認

⑥集信要求を発行して履歴を確認

 

具体的な設定値や転送の手順は以下のとおりです。

各情報の設定

 

= 備考 =

見出しタイトル横にあるをクリックすると、動画がボタンの下に表示されます。

例)

 

動画の再生ボタンをクリックすると、見出しタイトルに該当するところから動画が再生されます。

再度をクリックすると、動画が非表示の状態に戻ります。

事前準備

HULFT導入時のspec.transfer.websocket.serverTlsSecretの設定に応じて、spec.transfer.websocket.clientTLSSecretの設定を行う必要があります。

  • spec.transfer.websocket.serverTlsSecretにパブリックな証明書を登録した場合

    追加の設定はありません。

  • spec.transfer.websocket.serverTlsSecretにユーザーが作成した自己証明書を登録した場合

    対応したCAをシークレットとして登録し、spec.transfer.websocket.clientTLSSecretに指定します。

  • spec.transfer.websocket.serverTlsSecretが未指定の場合

    spec.transfer.websocket.clientTLSSecretに自動生成された証明書のCAを指定する必要があります。

    自動生成された証明書はstatus.transfer.websocket.serverTlsSecretにシークレットとして指定されているため、同じ値を使用します。

    注意

    spec.transfer.websocket.serverTlsSecretが未指定の場合に、spec.transfer.websocket.clientTLSSecretに自動生成された証明書のCAを指定すると、ループバック以外の転送が正常に実行できなくなります。

    ループバック転送をお試しいただいた後は、元の指定内容に戻してください。

 

また、システム動作環境設定の自ホスト名の値を控えておきます。「詳細ホスト情報の登録 」でこの値を使用します。

HULFT10 for Container Platformでは、HULFT10の環境構築時にシステム動作環境設定の自ホスト名が設定されています。

詳細ホスト情報の登録

 

以下の手順で自ホストの詳細ホスト情報を登録します。

  1. ホーム>Main>管理情報>詳細ホスト情報をクリックします。

  2. 詳細ホスト情報画面で新規作成ボタンをクリックします。

  3. 詳細ホスト情報 新規作成画面で以下の値を設定します。

    表1.1 設定例

    項目名

    設定内容(例)

    基本

    ホストID

    LOOPBACK-HOST

    表示名

    自ホスト

    通信

    ホスト名

    (*1)

    ポート番号

    443(*2)

    接続時プロトコル

    WSS

    管理情報の権限

    ユーザーグループID/ユーザーID

    root(*3)

    管理情報の権限

    所有者

    その他の項目の設定は任意です。

    *1

    :

    システム動作環境設定の自ホスト名を設定してください。

    *2

    :

    HULFT導入時の transfer.websocket.allowExternalAccess を“true”に設定していない場合、Serviceを利用した内部通信を行うため、ポート番号は“31443”とする必要があります。

    *3

    :

    ログインしているユーザーのIDが初期値として設定されています。

    管理情報を作成できるユーザーの権限は、管理者および転送管理者の2種類です。

    「アドミニストレーション ガイド」「推奨設定」「管理者権限のユーザーIDの作成」で設定したユーザーIDを設定することもできます。

  4. 保存ボタンをクリックします。

  5. 詳細ホスト情報の保存ダイアログで、保存ボタンをクリックします。

転送グループ情報の登録

 

システム動作環境設定で、接続元ホストの検証転送グループに接続元ホストが含まれていない場合はエラーとするチェックボックスがチェックされている場合、転送グループ情報の設定が必要です。

以下の手順で転送グループ情報を登録します。

  1. ホーム>Main>管理情報>転送グループ情報をクリックします。

  2. 転送グループ情報画面で新規作成ボタンをクリックします。

  3. 転送グループ情報 新規作成画面で以下の値を設定します。

    表1.2 設定例

    項目名

    設定内容(例)

    基本

    転送グループID

    LOOPBACK_GRP

    表示名

    ループバック用転送グループ

    ホスト

    ホストID

    LOOPBACK-HOST

    管理情報の権限

    ユーザーグループID/ユーザーID

    root(*1)

    管理情報の権限

    所有者

    その他の項目の設定は任意です。

    *1

    :

    「アドミニストレーション ガイド」「推奨設定」「管理者権限のユーザーIDの作成」で設定したユーザーIDを設定することもできます。

  4. 保存ボタンをクリックします。

  5. 転送グループ情報の保存ダイアログで、保存ボタンをクリックします。

配信管理情報の登録

 

以下の手順で配信管理情報を登録します。

  1. ホーム>Main>管理情報>配信管理情報をクリックします。

  2. 配信管理情報画面で新規作成ボタンをクリックします。

  3. 配信管理情報 新規作成画面で以下の値を設定します。

    表1.3 設定例

    項目名

    設定内容(例)

    基本

    ファイルID

    LOOPBACK_ID

    表示名

    ループバックファイルID

    配信ファイル

    配信ファイル名

    /tmp/snd_doc(*1)(*2)

    通信

    転送グループID

    LOOPBACK_GRP(*3)

    コード変換

    転送タイプ

    バイナリ

    管理情報の権限

    ユーザーグループID/ユーザーID

    root(*4)

    管理情報の権限

    所有者

    その他の項目の設定は任意です。

    *1

    :

    使用するストレージによって以下のパスを使用してください。

    • <転送コンテナのDeploymentに指定したマウントパス>

      任意のボリュームのパス

      転送コンテナのDeploymentにボリュームのマウントを指定すると使用できます。

    • s3://<bucket>/<object>

    • Amazon S3を使用する場合のパス

    • /tmp/snd_doc

    • コンテナの一時ストレージを使用する場合のパス

      ただし、一時ストレージに保存したデータはコンテナ間で共有できず、コンテナの再起動時に削除されます。

    詳細は、「配信管理情報」の「配信ファイル名」を参照してください。

    *2

    :

    既存のファイルを指定する場合、ファイルに対して読み取り権限および実行権限が必要です。

    権限が足りない場合、完了コード301 詳細コード2 でエラーになります。

    *3

    :

    転送グループIDの設定について、配信要求を行う場合は必須ですが、集信要求を行う場合は必須ではありません。

    *4

    :

    「アドミニストレーション ガイド」「推奨設定」「管理者権限のユーザーIDの作成」で設定したユーザーIDを設定することもできます。

  4. 保存ボタンをクリックします。

  5. 配信管理情報の保存ダイアログで、保存ボタンをクリックします。

集信管理情報の登録

 

以下の手順で集信管理情報を登録します。

  1. ホーム>Main>管理情報>集信管理情報をクリックします。

  2. 集信管理情報画面で新規作成ボタンをクリックします。

  3. 集信管理情報 新規作成画面で以下の値を設定します。

    表1.4 設定例

    項目名

    設定内容(例)

    基本

    ファイルID

    LOOPBACK_ID

    表示名

    ループバックファイルID

    集信ファイル

    集信ファイル名

    /tmp/rcv(*1)

    通信

    転送グループID

    LOOPBACK_GRP(*2)

    管理情報の権限

    ユーザーグループID/ユーザーID

    root(*3)

    管理情報の権限

    所有者

    その他の項目の設定は任意です。

    *1

    :

    使用するストレージによって以下のパスを使用してください。

    • <転送コンテナのDeploymentに指定したマウントパス>

      任意のボリュームのパス

      転送コンテナのDeploymentにボリュームのマウントを指定すると使用できます。

    • s3://<bucket>/<object>

    • Amazon S3を使用する場合のパス

    • /tmp/rcv

      コンテナの一時ストレージを使用する場合のパス

      ただし、一時ストレージに保存したデータはコンテナ間で共有できず、コンテナの再起動時に削除されます。

    詳細は、「集信管理情報」の「集信ファイル名」を参照してください。

    *2

    :

    転送グループIDの設定について、集信要求を行う場合は必須ですが、配信要求を行う場合は必須ではありません。

    *3

    :

    「アドミニストレーション ガイド」「推奨設定」「管理者権限のユーザーIDの作成」で設定したユーザーIDを設定することもできます。

  4. 保存ボタンをクリックします。

  5. 集信管理情報の保存ダイアログで、保存ボタンをクリックします。

配信する

ファイルを配信する側から集信する側に接続すると、ファイルの転送を開始できます。ファイルが転送されたら配信履歴を確認します。

配信要求を発行

 

以下の手順で配信要求を発行します。

  1. ホーム>Main>要求発行>配信要求をクリックします。

  2. 配信要求を発行ダイアログのファイルIDに、配信管理情報で設定したファイルIDの値“LOOPBACK_ID”を入力し、配信要求を発行ボタンをクリックします。

    正常に配信要求が発行されると、メッセージ[成功:配信要求の発行に成功しました。]がHULFT10の画面左下に表示されます。

配信履歴を確認

 

以下の手順で、配信履歴を確認します。

  1. ホーム>Main>状況照会>配信履歴をクリックします。

  2. 配信履歴画面で、ファイルIDが“LOOPBACK_ID”の配信履歴をクリックします。

集信履歴を確認

 

以下の手順で、集信履歴を確認します。

  1. ホーム>Main>状況照会>集信履歴をクリックします。

  2. 集信履歴画面で、ファイルIDが“LOOPBACK_ID”の集信履歴をクリックします。

集信する

ファイルを集信する側から配信する側に接続し、ファイルの転送を開始することができます。ファイルが転送されたら集信履歴を確認します。

集信要求を発行

 

以下の手順で集信要求を発行します。

  1. ホーム>Main>要求発行>集信要求をクリックします。

  2. 集信要求を発行ダイアログのファイルIDに、集信管理情報で設定したファイルIDの値“LOOPBACK_ID”を入力し、集信要求を発行ボタンをクリックします。

    正常に集信要求が発行されると、メッセージ[成功:集信要求の発行に成功しました。]がHULFT10の画面左下に表示されます。

集信履歴を確認

 

以下の手順で、集信履歴を確認します。

  1. ホーム>Main>状況照会>集信履歴をクリックします。

  2. 集信履歴画面で、ファイルIDが“LOOPBACK_ID”の集信履歴をクリックします。

配信履歴を確認

 

以下の手順で、配信履歴を確認します。

  1. ホーム>Main>状況照会>配信履歴をクリックします。

  2. 配信履歴画面で、ファイルIDが“LOOPBACK_ID”の配信履歴をクリックします。