EBCDIC系からASCII系へのコードセットの変換
ファイル転送時にEBCDIC系コードセットからASCII系コードセットへ変換する場合には、配信側ホストの配信管理情報シフトコードの扱いと、以下の項目の設定により、シフトコードの扱いが決定されます。
製品 |
設定項目 |
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HULFT for Mainframe |
システム動作環境設定の「配信ファイルのシフトコードの扱い(RECLEN)」 |
HULFT for IBMi |
システム動作環境設定の「固定長転送(FIXLEN)」 |
設定の詳細については、配信側ホストの以下を参照してください。
HULFT10 for IBMi アドミニストレーション マニュアル :
HULFT10 for zOS アドミニストレーション マニュアル :
HULFT10 for IBMi オペレーション マニュアル :
HULFT10 for zOS オペレーション マニュアル :
シフトコードが削除される場合(テキスト転送時のみ)
配信管理情報の転送タイプに“T(TEXT)”を設定した場合、かつ以下の条件をすべて満たす場合はシフトコードは削除されます。
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シフトコードを含むデータを変換
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配信管理情報のシフトコードの扱いに“C(カット)”を設定
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配信管理情報のコード変換に“S(配信側)”を設定
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システム動作環境設定で、以下を設定
製品
設定項目
設定値
HULFT for Mainframe
配信ファイルのシフトコードの扱い
N(シフトコードを削除し、レコード長を短縮)
HULFT for IBMi
固定長転送
N(スペースをセットしない)
また、配信管理情報の転送タイプに“T(TEXT)”を設定した場合、かつ以下の条件をすべて満たす場合もシフトコードは削除されます。
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シフトコードを含むデータを変換
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配信管理情報のシフトコードの扱いに“C(カット)”を設定
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配信管理情報のコード変換に“R(集信側)”を設定
レコード長はシフトコード分だけ短くなります。
シフトコードが削除され、後ろにスペースが付加される場合
配信管理情報の転送タイプに“T(TEXT)”を設定し、かつ以下の条件をすべて満たす場合はシフトコードは削除され、削除されたシフトコードサイズ分のスペースがデータの後ろに付加されます。
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シフトコードを含むデータを変換
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配信管理情報のシフトコードの扱いに“C(カット)”を設定
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配信管理情報のコード変換に“S(配信側)”を設定
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システム動作環境設定で、以下を設定
製品
設定項目
設定値
HULFT for Mainframe
配信ファイルのシフトコードの扱い
Y(シフトコードを削除し、レコードの末尾にシフトコード分のスペースを付加)
HULFT for IBMi
固定長転送
Y(スペースをセットする)
また、以下の条件をすべて満たす場合、削除されたシフトコードサイズ分のスペースがデータの後ろに付加されます。
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シフトコードを含むデータを変換
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フォーマット転送またはマルチフォーマット転送で、かつフォーマット情報の項目タイプが可変長文字(M)タイプ
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配信管理情報でシフトコードの扱いに“C(カット)”を設定
レコード長は保持されます。
シフトコードがスペースに変換される場合
配信管理情報のシフトコードの扱いが“S(スペースに変換)”の場合、以下のいずれかの条件でシフトコードが存在すると、シフトコードをスペースに変換します。
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テキスト転送
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フォーマット転送またはマルチフォーマット転送で、かつフォーマット情報の項目タイプが可変長文字(M)タイプ
レコード長は保持されます。
JEFからShift-JISへの変換例
以下に、JEFからShift-JISへの変換例を示します。
<JEFからShift-JISへの変換例>

Xタイプの項目についての補足事項
HULFT for IBMiからASCII系コードセットへ変換する場合、Xタイプの項目の変換について補足します。
以下の条件をすべて満たす場合、システム動作環境設定のXタイプの変換が「モード0」のときはシフトコードの変換を行いますが、「モード1」のときはシフトコードの変換を行いません。
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HULFT for Linux/AIX、HULFT for NonStop、またはHULFT for Windowsへの転送の場合
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フォーマット転送またはマルチフォーマット転送で、かつフォーマット情報の項目タイプがキャラクター(X)タイプの場合