EBCDICのコードセット間での変換

以下に、日本語コードセット変換と中国語コードセット変換に分けて、EBCDICのコードセット間でのコード変換の動作について説明します。

日本語コードセット変換の場合

日本語コードセット変換の場合、システム動作環境設定のEBCDICコード間変換の設定値により、EBCDICのコードセット間でコード変換を行うかどうかを決定します。

システム動作環境の設定については以下を参照してください。

HULFT10 for IBMi アドミニストレーション マニュアル : コード変換関連設定

HULFT10 for zOS アドミニストレーション マニュアル : 各項目の説明

HULFTで扱えるEBCDICのコードセットについては、「表1.8 「EBCDICセット」の種類」を参照してください。

図1.8 EBCDIC ⇔ EBCDICのコードセット間の変換図(日本語コードセット変換の場合)

配信側ホストと集信側ホストで、EBCDICのコードセットが同一の場合はコード変換は行われません。

また、EBCDICのコードセット間で変換を行う場合は、EBCDICユーザーテーブルの機能は使用できません。

 

EBCDICのコードセット間で変換を行う場合は、以下の管理情報に登録されているEBCDICセットの値を基にコード変換を行います。

表1.9 「EBCDICセット」の設定項目

製品名

管理情報の種類

項目名

タグ名

HULFT for Mainframeの場合

配信管理情報

EBCDICセット

CODESET

集信管理情報

EBCDICセット

CODESET

HULFT for IBMiの場合

配信管理情報

EBCDICセット

CHARTYPE

集信管理情報

EBCDICセット

CHANGETYPE

配信管理情報および集信管理情報については以下を参照してください。

HULFT10 for IBMi オペレーション マニュアル : 管理情報の設定

HULFT10 for zOS オペレーション マニュアル : 管理情報の設定

 

注意
  • 以下の条件をすべて満たす場合、配信側ホストのEBCDICコード間変換の設定に関係なく、EBCDICのコードセット間の変換は行われません。

    • 配信側ホストがHULFT for Mainframe

    • ワークファイル転送

    • 配信側変換

  • IBMカナ文字拡張はHULFT Ver.7.3以降で使用できます。

    Ver.7.3未満の機種との転送でIBMカナ文字拡張を使用する場合は、Ver.7.3以降の機種でコード変換を行ってください。

中国語コードセット変換の場合

中国語コードセット変換の場合、EBCDICのコードセットは1種類(中国語簡体字拡張)しかないため、EBCDICのコードセット間のコード変換は行いません。

図1.9 EBCDIC ⇔ EBCDICのコードセット変換図(中国語コードセット変換の場合)

注意

中国語簡体字拡張は、HULFT Ver.8.1以降で使用できます。

配信側ホストと集信側ホストのどちらもVer.8.1以降である必要があります。

また、HULFT for zOSとの転送で中国語簡体字拡張を使用する場合は、HULFT for zOS以外の機種でコード変換を行ってください。