転送状況リスト表示ユーティリティ

転送状況(転送中、送出中、および蓄積中)を一覧表示します。

本ユーティリティを使用すると、以下の運用が可能です。

  • 転送多重度の使用量を確認可能です。定期的にHULFT-HUB Serverの多重度の消費量を確認することで、計画的に多重度の設定を変更できます。
  • 転送状況を確認することで、キャンセルする転送を確認できます。

(1) 使用方法

utlhubdisp [-disp | -csv] [-notitle]

(2) パラメータ説明

[-disp | -csv]

転送状況の一覧表示形式(省略可)

表示形式を指定します。

-disp

: 主要項目を1行に1項目ずつ整形して表示。

-csv

: CSV形式で表示。囲み文字は「"(ダブルクォーテーション)」で、区切り文字は「,(カンマ)」です。データに「"(ダブルクォーテーション)」が含 まれている場合、「"(ダブルクォーテーション)」を重ねて表示します。

省略した場合、-disp指定とみなします。

[-notitle]

ヘッダ行の省略(省略可)

-csvを指定した場合のみ指定できます。

指定すると、ヘッダ行を省略して一覧を表示します。

省略すると、ヘッダ行として項目名が表示されます。項目名は転送履歴リスト表示ユーティリティ(utlhubloglist)と同じです。詳細は「転送履歴リスト表示ユーティリティ」「(6) 表示項目」を参照してください。

(3) 完了コード

0

: 正常に処理されました。

10

: オプションの指定に誤りがあります。

12

: メモリの確保に失敗しました。

13

: システムエラーが発生しました。

注意

条件に該当するデータが存在しない場合でも、完了コードは0になります。

(4) ユーティリティ使用上の注意点

ユーティリティを使用する上での動作環境については、「ユーティリティ(コマンド)実行時の注意点」を参照してください。

(5) 出力例

パラメータの指定値ごとに出力例を示します。

Type               : RLY                                                        
FileID             : FileID01
TransferSource     : SNDHOST:sampleservicename 
TransferDestination: RCVHOST:sampleservicename
TransferStatus     : 転送中
AccumulationStatus : ジョブフロー起動失敗蓄積異常
Complete           : 63.5 KB

図3.47 転送状況リスト表示ユーティリティの表示例(-disp指定時)

"FileID","業務Group","転送元","転送先","転送Status","蓄積Status","形態","開始日"
,"開始時刻","終了日","終了時刻","進捗","完了(Byte)","予定(Byte)","Record件数","
最新処理識別子","開始処理識別子","JobFlowID","配信ファイル名","転送タイプ","暗号
化種別","転送識別子","圧縮方式","コード変換側"
"FileID01(FileID01表示名)","group01","host01:service01(表示名01)","host02:serv
ice02(表示名02)","-","蓄積完了","中継","2009/03/17","14:38:32","2009/03/17","1
4:38:33","100%","602","602","1","A01DEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ78901234","A02DEFGHIJ
KLMNOPQRSTUVWXYZ78901234","JF0000000001","sendfile","BINARY","AES","B120F1DA7573
82A16A543279343248D781000200000000000000000000000000","圧縮なし","-"
"FileID02(FileID02表示名)","group02","host11:service11(表示名11)","host12:serv
ice12(表示名12)","転送異常(0650,7061)","蓄積異常(7012)","中継","2009/03/17","1
4:38:32","2009/03/17","14:38:33","0%","0","602","0","A11DEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ7
8901234","A12DEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ78901234","","send.txt""TEXT","AES","6D1104
DE9F99883DE3118CD62665DD81000100000000000000000000000000","圧縮なし","配信側"

図3.48 転送状況リスト表示ユーティリティの表示例(-csv指定時)

= 備考 =

-csv指定で出力した場合、出力内容は転送履歴リスト表示ユーティリティ(utlhubloglist)と同じです。

(6) 表示項目

出力例中の各項目について説明します。

= 備考 =

-csv指定で出力した場合、出力表示項目は転送履歴リスト表示ユーティリティ(utlhubloglist)と同じです。詳細は表3.19 を参照してください。

表3.53 転送状況リスト表示ユーティリティの出力表示項目(-disp指定時)

項目名

説明

Type

RLY

中継

MCT

HUB同報

File ID

該当ファイルID

TransferSource

配信側クライアントのホスト名

「ホスト名:サービス名」の形式で表示

TransferDestination

集信側クライアントのホスト名

「ホスト名:サービス名」の形式で表示

TransferStatus

転送ステータス

  • 転送中

  • 転送完了

  • 転送異常

  • 送出中

  • 送出完了

  • 送出異常

  • 送出順序待ち

  • 保留解除待ち

  • 宛先変更完了

  • 宛先追加完了

AccumulationStatus

蓄積ステータス

  • 蓄積中

  • 蓄積完了

  • 蓄積異常(詳細コード)

  • 削除

  • ジョブフロー起動失敗蓄積異常

  • ジョブフロー実行中蓄積異常

  • ジョブフロー正常完了蓄積異常

  • ジョブフロー異常完了蓄積異常

  • ジョブフロー起動失敗蓄積完了

  • ジョブフロー実行中蓄積完了

  • ジョブフロー正常完了蓄積完了

  • ジョブフロー異常完了蓄積完了

Complete

転送完了バイト

出力結果に応じて単位(KB、MBなど)も変動して表示