終了方法(UNIX/Linux)

サーバのOSがUNIXまたはLinuxの場合、HULFT-HUB Serverを終了させるには、HUB終了コマンドを投入します。HUB終了コマンドにより、すべての常駐プロセスが終了し、定期起動プロセスの起動処理も停止します。

注意

HULFT-HUB Serverを終了するには、あらかじめ環境変数が設定されている必要があります。設定方法については「環境変数の設定」を参照してください。

(1) 終了コマンド

hubstop [-normal | -force] [-p confdir] [-l tracefile] [-n hubport]
注意

起動時と異なる環境変数、「システム動作環境設定ファイル」および、ポート番号を使用すると終了コマンドを実行できないため、起動時と同じものを使用してください。

= 備考 =

[ ]で囲まれたパラメータの指定の順序は問いません。また、パラメータを省略した場合はデフォルト値を使用します。

(2) パラメータ説明

停止パラメータと各項目の説明を以下に記述します。

-normal | -force

HULFT-HUB Serverの終了方法

-normal

: 転送中ファイルの処理終了およびHULFT-HUB Managerとの接続解除を待って、HULFT-HUB Serverを終了します。新規の転送は受け付けません。

-force

: 転送中のファイルがある場合でも、終了を待たずにHULFT-HUB Serverを終了します。

省略した場合、-normal指定とみなします。

-p confdir

システム動作環境設定ファイルが格納されているディレクトリ

システム動作環境設定ファイルが格納されているディレクトリを指定します。

省略した場合、環境変数「HULHUBETC」で指定した値となります。

-l tracefile

トレースファイル名

トレースファイル名をフルパスで指定します。このトレースファイルには、終了コマンドで発生した事象のみ出力されます。

省略した場合、システム動作環境設定ファイルの「トレースファイル名(TraceFile)」で指定した値となります。

-n hubport

停止したいHULFT-HUB Serverのポート番号

停止したいHULFT-HUB Serverのポート番号を指定します。

省略した場合、システム動作環境設定ファイルの「ポートNo.(HubPortNo)」で指定した値となります。

(3) コマンド投入時の終了動作

HUB終了コマンドが投入されると、各デーモンはそのときの処理状況とコマンドのパラメータによって、次の表に示すとおり終了します。

表2.2 HULFT-HUB Serverの終了動作

処理区分
(デーモン)

タイミング

終了オプション

-normal

-force

中継(*1)

要求待ち

即時に終了

即時に終了

ファイル転送の中継処理中(*2)

処理中のファイル転送が終了するまで待って終了

処理中のファイル転送を中断(コネクション切断)して即時に終了

要求受付の中継処理中(*2)

要求受付の中継処理が終了するまで待って終了

要求受付の中継処理を中断して即時に終了

Manager管理コネクションの中継処理中(*2)

Manager管理コネクションが切断される(HULFT-HUB Managerの終了)を待って終了

Manager管理コネクションを切断して即時に終了

同報(*1)

要求待ち

即時に終了

即時に終了

同報配信中(*2)

処理中の同報配信(ファイル転送)が終了するまで待って終了

処理中の同報配信を中断(コネクション切断)して即時に終了

データ蓄積中

処理中の蓄積が終了するまで待って終了

処理中の蓄積を中断して即時に終了

送出(*1)

要求待ち

即時に終了

即時に終了

送出待ち(*5)

即時に終了

即時に終了

送出中(*2、*6)

処理中の送出プロセスが終了するまで待って終了

処理中の送出プロセスに終了指示を与えて、即時終了

Manager

要求待ち

即時に終了

即時に終了

Manager要求処理中(*3)

処理中トランザクション終了後に終了

処理中トランザクション終了後に終了(*4)

ジョブフロー
(*1)

ジョブフロー実行前
(*7)

即時に終了

即時に終了

ジョブフロー実行待ち
(*8)

ジョブフローが開始できる状態まで待って終了

実行待ちの処理を中断して即時に終了

ジョブフロー実行中
(*9)

処理中のジョブステップが終了するまで待って終了

処理中のジョブステップを中断して即時に終了

*1

:

HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENTの場合にのみ該当します。

*2

:

リソース排他待ちや接続先HULFT-HUB Server/クライアントからの応答待ちが発生している場合も含みます。

*3

:

リソース排他待ちやクライアントからの応答待ちが発生している場合も含みます。

*4

:

管理情報の整合性を保つため、-force指定時もトランザクションが終了するまで処理を続行します。

*5

:

送出待ちは、送出要求が発行されたにもかかわらず、何らかの理由により送出処理が開始されていない状態です。

  • 送出多重度空待ち

  • 送出順序待ち

  • 保留解除待ち

*6

:

デーモン停止時に「送出待ち」や「送出中」だった要求は、再起動時に「要求済み」より処理が再開されます。

*7

:

ジョブフロー実行前とは、ジョブフローステータスが「適用期間前」、「キューイング」の状態を指します。

*8

:

ジョブフロー実行待ちとは、ジョブフローステータスが「開始条件揃い待ち」、「多重度待ち」の状態を指します。

*9

:

ジョブフロー実行中とは、ジョブフローステータスが「実行中」、「キャンセル中」の状態を指します。

(4) HUB終了コマンドの実行条件

HUB終了コマンドの実行条件を次の表に示します。実行できない場合は、標準出力またはトレースファイルにエラーメッセージが出力され、終了ステータス「0」以外で終了します。終了ステータスについては、「終了ステータス」を参照してください。

表2.3 HUB終了コマンドの実行条件

チェック項目

チェック内容

エラー時の
実行可否

ユーザID

起動したユーザと同じユーザであることを確認します。

×

環境変数

下記環境変数の設定有無を確認します。

  • HULHUBETC

  • HULHUBEXE

×

システム動作環境設定
ファイルの有無および権限

システム動作環境設定ファイルが存在し、読み込み権限があることを確認します。

×

システム動作環境設定
項目の妥当性チェック

システム動作環境設定値の妥当性をチェックします。

【凡例】

デフォルト値を使用して実行

 

×

実行不可