転送リストの説明

転送リストには、ファイルの転送状況や転送結果および蓄積状況や蓄積結果が、転送の要求単位(ファイルID)ごとに表示されます。

表示される転送には、以下のものがあります。

  • 転送モニタ画面を開く際に選択したサーバを経由したHUB転送
  • 手動または自動で直接転送履歴の集約処理を行った場合、集約済みの直接転送

HUB転送の同報配信は、転送先ホストごとに表示されるのではなく、まとめて1件の履歴として表示されます。ただし、同一サーバを複数回経由した転送の場合は、複数件の履歴が表示されます。

直接転送の同報配信(HUB経由HULFT同報を含む)は転送先ホストごとに表示されます。

同報送出は、転送先ホストごとに表示されます。

 

<表>転送リストの項目

名称 説明
ファイルID 転送するファイルを識別するためのID*1
(中継) 転送モニタを表示しているサーバが中継サーバであることを示します。
(HUB同報) 転送モニタを表示しているサーバが同報サーバであることを示します。*2
(直接) 直接転送の履歴であることを示します。
(異常) 転送または蓄積に異常があることを示します。
業務グループ ファイル転送を実施した業務グループ
転送元 ファイル転送の起点となるホスト名*1
転送先 中継の場合: ファイル転送の宛先となるホスト名*1 *3
同報の場合: 転送先のホストの数
転送ステータス ファイル転送の状態
転送中 転送している状態
転送完了 転送が正常終了している状態
転送異常(完了コード,詳細コード) 転送が異常終了している状態
送出中 送出している状態
送出完了 送出が正常終了している状態
送出異常(完了コード,詳細コード) 送出が異常終了している状態
送出多重度空待ち 送出多重度が最大数に達している状態
送出順序待ち 送出の順番を待っている状態
保留解除待ち 送出が保留されている状態
宛先変更完了 宛先の変更が正常終了している状態
宛先追加完了 宛先の追加が正常終了している状態
蓄積ステータス 蓄積状況
蓄積中 蓄積している状態
蓄積完了 蓄積が正常終了している状態
蓄積異常(詳細コード) 蓄積が異常終了している状態
削除 蓄積データが削除された状態
ジョブフロー起動失敗蓄積異常 蓄積異常終了後のジョブフローの起動に失敗した状態
ジョブフロー実行中蓄積異常 蓄積異常終了後のジョブフローに蓄積完了を通知してからジョブフローの実行が終了するまでの状態
ジョブフロー正常完了蓄積異常 蓄積異常終了後のジョブフローの実行が正常終了している状態
ジョブフロー異常完了蓄積異常 蓄積異常終了後のジョブフローの実行が異常終了している状態
ジョブフロー起動失敗蓄積完了 蓄積正常終了後のジョブフローの起動に失敗した状態
ジョブフロー実行中蓄積完了 蓄積正常終了後のジョブフローに蓄積完了を通知してからジョブフローの実行が終了するまでの状態
ジョブフロー正常完了蓄積完了 蓄積正常終了後のジョブフローの実行が正常終了している状態
ジョブフロー異常完了蓄積完了 蓄積正常終了後のジョブフローの実行が異常終了している状態
開始日 当該HULFT-HUB Serverで転送を受け付けた日を示します。*4
開始時刻 当該HULFT-HUB Serverで転送を受け付けた時刻を示します。*4
終了日 当該HULFT-HUB Serverで転送を終了した日を示します。*4
終了時刻 当該HULFT-HUB Serverで転送を終了した時刻を示します。*4
進捗 転送の進捗率(%) *5
完了 中継の場合: 転送済みのデータ量(バイト) *6

同報の場合:

  転送中の場合: 転送済みのデータ量(バイト) *6 *7

  転送中以外の場合: 転送完了したホストの数(台)

予定 中継の場合: 転送予定のデータ量(バイト) *6

同報の場合:

  転送中の場合: 転送予定のデータ量(バイト) *5 *6

  転送中以外の場合: 転送予定のホストの数(台)

レコード件数 転送済みレコード件数(件) *8
最新処理識別子 開始処理識別子が発行された処理に対して、再度処理を行った際に発行される識別子
開始処理識別子 各要求発行や処理を行う際に最初に発行する識別子
*1: HULFT-HUB Manager動作環境設定の「IDの表示方法」の指定により、表示方法が異なります。
*2: 転送先が、転送モニタを表示しているHULFT-HUB Serverで管理しているホストグループの場合、ホストグループ中に1ホストしか登録されていなくても同報のアイコンが表示されます。
*3: 配信側クライアントがMainframeの場合、転送先のホスト名は小文字で表示されます。
*4: クライアント側の日、および時刻はクライアント状況照会画面で確認してください。
*5: 配信側クライアントがMainframeであり、かつダイレクト転送の場合には、"-"と表示されます。
*6: 転送データ中の各レコードに関する制御情報も含んだデータ量になります。転送異常や0件データの転送など転送データ量が不明な場合には、“-”と表示されます。
*7: 配信側クライアントがMainframeであり、かつダイレクト転送の場合には、"0"と表示されます。
*8: 同報の場合には、“-”と表示されます。

転送リストの表示範囲

表示される対象は当該HULFT-HUB Server内で、ログインユーザが所属している業務グループに所属するクライアント間で行われたファイル転送の状況や結果です。

業務グループを削除した場合、その業務グループの転送履歴は、HULFT-HUB Server内の全ユーザから参照可能となります。詳細については、「HULFT-HUB マニュアル」のHULFT-HUBの運用時の留意点を参照してください。

転送リストの表示件数

転送リストに表示される件数の最大値はHULFT-HUB Managerの動作環境設定の「転送モニタ検索最大件数」で指定した値となります。

表示件数の最大値を超えた場合はステータスバーに“検索最大件数を表示しました”と表示されます。

転送リストの表示色

転送リストでは、ファイル転送の進捗を進捗率で確認できる他に、ファイルの表示色でも確認できます。ファイル転送が進むにつれ、薄い水色(ペールブルー)から黒色へと変化します。転送が異常終了した履歴は、赤色で表示されます。

 

<表>転送リストの表示色

No. ステータス 進捗(%)
1

転送中

蓄積中

送出中

送出多重度空待ち

送出順序待ち

保留解除待ち

0~19 ペールブルー  
2 20~39 スカイブルー  
3 40~59 薄い青  
4 60~79  
5 80~99 濃い青  
6

転送完了

蓄積完了

送出完了

100  

削除

宛先変更完了

宛先追加完了

ジョブフロー正常完了蓄積完了

7

転送異常

蓄積異常

送出異常

ジョブフロー起動失敗蓄積異常

ジョブフロー正常完了蓄積異常

ジョブフロー異常完了蓄積異常

ジョブフロー起動失敗蓄積完了

ジョブフロー異常完了蓄積完了

 
8

ジョブフロー実行中蓄積異常

ジョブフロー実行中蓄積完了

 

 

また、ステータスには転送ステータスと蓄積ステータスがあります。両方のステータスの組み合わせによって、どちらかのステータスの表示色が優先されます。詳細を下表に示します。

 

<表>組み合わせの表示色

  転送ステータス
処理中
(No.1~5, 8)
完了
(No.6)
異常
(No.7)
転送なし
蓄積ステータス 処理中
(No.1~5)
          *1                    
完了
(No.6)
*1      
異常
(No.7)
               
蓄積なし               *1

*1: ありえない組み合わせ

転送エラーの解消

転送リストを表示しているサーバがHULFT-HUB Server Ver.3.0.0以降の場合、HULFT-HUB Managerの動作環境設定の「転送モニタエラー解消表示」を“する”に設定すると、転送エラーが解消された後に自動的に表示色が赤から黒に変わります。

転送エラーが解消されたとみなす条件については、サーバのシステム動作環境設定の「転送エラー解消確認区分」を参照してください。