集信管理情報(Windows)

集信するファイルのファイル情報を登録します。

以下の画面から、参照・更新ができます。

  • 転送情報画面
  • 管理情報収集配布画面

また、以下の画面からインポート/エクスポートできます。

  • 管理情報収集配布画面

項目一覧

1. 集信管理情報

<表>集信管理情報項目一覧

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考 転送 配布
A1 ファイルID   英大文字数字 必須 8バイト以内 パネル外
A2 ファイル名   文字 必須 *1 基本設定
A3 登録モード 新規作成 *2 必須   基本設定
A4 集信形態 単一集信 *2 必須   基本設定
A5 異常時の処置 削除 *2 必須   基本設定
A6 世代管理 しない *2 必須   基本設定
A7 世代管理数   0, 2~9999 任意   基本設定
A8 正常時ジョブID   英数字 任意 8バイト以内 基本設定
A9 異常時ジョブID   英数字 任意 8バイト以内 基本設定
A10 コメント   文字 任意 60バイト以内 パネル外
A11 転送グループID *3 英数字 任意 8バイト以内 パネル外
A12 EBCDICコードセット カナ文字 *2 必須   拡張設定
A13 集信完了通知 受信完了 *2 必須   拡張設定
A14 メール連携ID   英大文字数字 任意 16バイト以内 拡張設定
A15 暗号キー   英数字 任意 8~20バイト 拡張設定
A16 データ検証 しない *2 必須   拡張設定
*1: Ver.6.3未満は50バイト以内、Ver.6.3以降は200バイト以内
*2: 画面で設定する場合、設定値は画面上の選択肢から選択
*3: HULFT-HUB Managerから転送定義登録時は、自動設定

2. 集信管理情報以外の付加情報

転送定義を編集する各画面では、集信管理情報と共に下表に示す付加情報が表示されます。

 

<表>集信管理情報以外の付加情報項目一覧

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考 転送 配布
B1 ホスト名   英数字 *1   パネル外
B2 ファイル表示名 *2   文字 任意 256バイト以内 パネル外
B3 一括配布ID   英数字 *1  
B4 業務グループID   *3    
*1: 画面では参照のみ
*2: 管理情報収集配布画面では「表示名」と表示される。
*3: 画面で設定する場合、設定値は画面上の選択肢から選択
【凡例】  
初期値 画面上で管理情報を新規作成した際に項目に設定されている値
指定 画面上で管理情報を更新する際の指定の要否
転送 転送情報画面
配布 管理情報収集配布画面
項目あり

転送情報画面では、[拡張設定]からXML変換情報の登録ができます(HULFT Ver.6またはHULFT Ver.7)。XML変換情報については、XML変換情報の設定を参照してください。

各項目の説明

集信管理情報に設定する各項目について、以下に説明します。

選択肢から設定値を選ぶ項目については、画面上に表示される選択肢と、管理情報収集配布で使用するCSVファイルに記載する値を併記しています。

1. 集信管理情報

(A1)ファイルID

集信するファイルを認識するためのID

(A2)ファイル名

集信するファイル

絶対パスで指定します。

HULFT7 for Windows-EX以外では、ネットワーク資源を利用したファイル名の指定はできません。

“$SNDFILE”を指定することにより、配信側の配信ファイル名を集信ファイル名とします。また配信側がWindowsの場合は、“$SNDPATH”を指定することにより、配信側のパス名を集信ファイルのパス名とします。配信ファイル名を集信ファイル名とする際の命名規則は、<表>ファイル命名規則を参照してください。

“$SNDFILE”を指定するときは、「集信形態」に“単一集信”(S)を指定してください。

【注意】 HULFT Ver.5では、“$SNDFILE”、“$MSG”は置換されません。

(A3)登録モード

集信するファイルの登録方法

<表> 「登録モード」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
新規作成 N 集信ファイルを新規に作成。同名のファイルが既に存在している場合はエラー
置き換え R 既存のファイル内容を受信データに置き換え。ファイルが存在しない場合は新規作成
追加 M 既存ファイルの最後に受信データを追加。ファイルが存在しない場合は新規作成

「集信形態」で“単一集信”(S)を選択し、「登録モード」で“追加”(M)を選択した場合、集信中に何らかの異常が発生すると、異常が発生する前までの集信データは追加書きされてしまいます。

(A4)集信形態

集信するファイルの集信形態

<表> 「集信形態」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
単一集信 S 単一ホストからファイルを集信
複数集信 M 複数ホストからファイルを集信し、1つのファイルを作成

“複数集信”(M)を選択するときは、「登録モード」に“追加”(M)を、「異常時の処置」に“保存”(K)を指定してください。

【注意】 “複数集信”(M)を選択する場合、以下の点に注意してください。
集信中のデータは一時ファイルに格納され、集信完了後に集信ファイルにコピーされます。

(A5)異常時の処置

集信に失敗したときの集信ファイルの処置

<表> 「異常時の処置」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
削除 D 集信ファイルを削除
保存 K 失敗した時点の集信ファイルを保存
復元 R 集信前のファイルを復元
【注意】  
“削除”(D)を選択する場合の留意点
  「登録モード」で“新規作成”(N)を選択した場合、集信ファイルが既に存在してエラーになると、存在していたファイルは削除しません。
“保存”(K)を選択する場合の留意点
  「集信形態」で“複数集信”(M)を選択した場合、一時ファイルへの集信中に異常が発生すると、そこまでの集信データは集信ファイルに書かれません。また、一時ファイルを集信ファイルにコピー中に異常が発生すると、そこまでの集信データは追加書きされてしまいます。よって、アプリケーションプログラムでデータの重複をチェックする仕組みが必要となります。
“復元”(R)を選択する場合の留意点
  「登録モード」で“追加”(M)を選択した場合、集信中に異常が発生すると、そこまでの集信データは追加書きされてしまいます。

(A6)世代管理

集信ファイルの世代管理の有無

<表> 「世代管理」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
しない N 世代管理なし
する Y 世代管理あり

“する”(Y)を選択するときは、「登録モード」に“新規作成”(N)または“置き換え”(R)を、「異常時の処置」に“削除”(D)を選択してください。

(A7)世代管理数

集信ファイルの世代管理数

「世代管理」に“する”(Y)を選択した場合に、“2”から“9999”の間で指定します。

「世代管理」に“しない”(N)を選択した場合、“0”が自動的に設定されます(直接入力不可)。

管理情報収集配布用のCSVファイルでは、「世代管理(NT)」に“N”を指定した場合に省略可能です。

【注意】 HULFT Ver.5では、本項目を指定できません。

(A8)正常時ジョブID

ファイルの集信が正常終了した時に起動するジョブID

ジョブIDの詳細はジョブ起動情報(Windows)を参照してください。省略するとジョブは起動されません。

(A9)異常時ジョブID

ファイルの集信が異常終了した時に起動するジョブID

ジョブIDの詳細はジョブ起動情報(Windows)を参照してください。省略するとジョブは起動されません。

(A10)コメント

集信するファイルに対するコメント

(A11)転送グループID

集信ファイルの転送グループID

転送グループIDの詳細は転送グループ情報(Windows)を参照してください。

【注意】 HULFT-HUB Managerの転送情報画面から登録する転送定義では、クライアント側に登録されている転送グループのうち、転送マップで選択した集信側ホストを含む転送グループIDが初期値として自動的に選択されます。該当する転送グループIDがない場合は、“HB”で始まる8文字の転送グループIDが自動的に設定されます。

(A12)EBCDICコードセット

EBCDICコードからASCIIコードに変換するときに使用するEBCDICコード体系

<表> 「EBCDICコードセット」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
カナ文字 A (省略時の値) EBCDIC カナ文字
英小文字 B EBCDIC 英小文字
ASCII C EBCDIC ASCII
ASPEN D EBCDIC ASPEN
IBM英小文字 E IBM英小文字
IBM英小文字拡張 F IBM英小文字拡張
NECカナ文字 G NECカナ文字
IBMカナ文字拡張 H IBMカナ文字拡張
ユーザテーブル1 V ユーザテーブル1
ユーザテーブル2 W ユーザテーブル2
ユーザテーブル3 X ユーザテーブル3

この設定は、配信側の配信管理情報の「コード変換」が“集信側”(R)の場合有効になります。

【注意】  
HULFT Ver.5では、“IBM英小文字拡張”(F)および“NECカナ文字”(G)は選択できません。
HULFT Ver.7.3.0未満では、“IBMカナ文字拡張”(H)は選択できません。

(A13)集信完了通知

配信側ホストへの集信完了通知

<表> 「集信完了通知」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
受信完了 T (省略時の値) 受信完了後に通知
正常時ジョブ完了 J 正常時ジョブ完了後に通知
【注意】 HULFT Ver.5には通信タイムアウト対策がされていません。そのため、配信または集信がVer.5の場合、“正常時ジョブ完了”(J)を選択すると相手ホストでタイムアウトが発生する可能性があります。通信タイムアウト対策については、Ver.6の「新機能・非互換説明書」を参照してください。

(A14)メール連携ID

ファイル集信後にメールを発行する場合のメール連携ID

省略するとメール連携を行いません。

【注意】 「HULFT for Windows Ver.5」では、本項目を指定できません。

(A15)暗号キー

データを復号化するキー

暗号化されたデータを復号化する場合に指定します。相手ホストの配信管理情報に設定されている暗号キーと同じ暗号キーを設定してください。

集信側で暗号キーが指定されていても配信側の配信管理情報で暗号キーが指定されていない場合、暗号キーは無視されます。

(A16)データ検証

集信するファイルに対するデータ検証の有無

<表> 「データ検証」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
しない 0 (省略時の値) データ検証を行わない
する 1 データ検証を行う

2. 集信管理情報以外の付加情報

転送定義を編集する各画面に集信管理情報と共に表示される付加情報です。HULFT-HUB Managerの画面から参照や更新ができます。

【注意】 これらの付加情報は、クライアント(HULFT)側の管理画面からは参照できません。

(B1)ホスト名

この集信管理情報が登録されるクライアントのホスト名

【備考】 転送情報画面に表示されます(更新不可)。

(B2)ファイル表示名

集信ファイルに対する表示名

HULFT-HUB Managerの画面上に表示される各ファイルIDをわかりやすく識別できるよう、集信管理情報内でユニークな名称を付与することを推奨します。

【備考】 管理情報収集配布画面では「表示名」と表示されます。

(B3)一括配布ID

この集信管理情報が配布データとして登録されている一括配布情報のID

【備考】 管理情報収集配布画面で表示されます(変更不可)。

(B4)業務グループID

この集信管理情報を使用する業務グループID

【備考】 管理情報収集配布画面で表示されます。

設定時の注意点

1. 登録モード、集信形態、世代管理の指定

集信管理情報での指定できる組み合わせは以下のとおりです。

 

<表>集信管理情報の組み合わせ

  集信形態 単一集信(S) 複数集信(M)
  登録モード 世代管理 する(Y) しない(N) する(Y) しない(N)
異常時処置
新規(N) 削除(D)    
保存(K)      
復元(R)      
置き換え(R) 削除(D)    
保存(K)      
復元(R)      
追加(M) 削除(D)      
保存(K)    
復元(R)      

2. メッセージの置換

以下の項目に“$MSG0”~“$MSG5”を指定することにより、送信されたメッセージに置換します(メッセージ送信機能)。

•ファイル名
•正常時ジョブID
•転送グループID
•メール連携ID
【注意】  
転送グループIDは、管理情報収集配布画面からのみ編集できます。転送情報画面では、HULFT-HUB Managerで自動的に設定されたIDか既存の転送グループIDしか選択できませんので、メッセージの置換はできません。
メッセージ送信機能は、配信側、集信側双方のクライアントのバージョンがVer.6以降の場合に使用できます。詳細については、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。

3. ファイル命名規則

配信ファイル名を集信ファイル名とする際の命名規則を以下に示します。

 

<表>ファイル命名規則

機種 配信ファイル名 集信ファイル名(Windows)
$SNDPATH$SNDFILE $SNDFILE C:¥usr¥$SNDFILE
Mainframe

順編成ファイル

HULFT.DAT.SND.F01

HULFT.DAT.SND.F01 HULFT.DAT.SND.F01 C:¥usr¥HULFT.DAT.SND.F01
区分編成ファイルHULFT.DAT.F02(SND) HULFT.DAT.SND.F02 HULFT.DAT.SND.F02 C:¥usr¥HULFT.DAT.SND.F02
UNIX/Linux /hulft/dat/snd.f03 snd.f03 snd.f03 C:¥usr¥snd.f03
Windows C:¥hulft¥dat¥snd.f04 C:¥hulft¥dat¥snd.f04 snd.f04 C:¥usr¥snd.f04
i5OS hulft/f05(snd) snd.f05 snd.f05 C:¥usr¥snd.f05