ジョブ起動情報V8(IBMi)

配信前または集配信後にジョブ起動を行う場合に、起動するコマンドを登録します。

以下の画面から、参照・更新ができます。

  • ジョブ起動情報登録/更新画面
  • 管理情報収集配布画面

また、以下の画面からインポート/エクスポートできます。

  • 管理情報収集配布画面
【注意】 HULFT-HUB Server Ver.3.9未満の場合、HULFT Ver.8.4以降でシステム動作環境設定の「高強度暗号強制モード」が“有効”のクライアントとの接続はサポートされないため、そのクライアントの管理情報を参照、更新、および新規登録することはできません。

項目一覧

1. ジョブ起動情報

 

<表>ジョブ起動情報項目一覧

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考 更新 配布
A1 ジョブID   英数字 必須 先頭英字の50バイト以内
A2 ジョブ記述   英数字 必須 3~21バイト
A3 起動ジョブ   英数字 必須 1ジョブにつき210バイト以内
A4 コメント   文字 任意 60バイト以内

 

2. ジョブ起動情報以外の付加情報

転送定義を編集する各画面では、ジョブ起動情報と共に下表に示す付加情報が表示されます。

 

<表>ジョブ起動情報以外の付加情報項目一覧

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考

更新

配布
B1 表示名   文字 任意 256バイト以内
B2 業務グループID   *1 必須  
B3 一括配布ID   英数字 *2  
*1: 画面で設定する場合、設定値は画面上の選択肢から選択
*2: 画面では参照のみ
【凡例】  
初期値 画面上で管理情報を新規作成した際に項目に設定されている値
指定 画面上で管理情報を更新する際の指定の要否
更新 ジョブ起動情報登録/更新画面
配布 管理情報収集配布画面
項目あり

各項目の説明

ジョブ起動情報に設定する各項目について、以下に説明します。

1. ジョブ起動情報

(A1)ジョブID

起動するジョブを認識するID

この「ジョブID」と配信管理情報および、集信管理情報の「ジョブID」が関連づけされます。

(A2)ジョブ記述

ジョブ記述名

“ライブラリ名/ジョブ記述名”の形式で指定します。

(A3)起動ジョブ

CLコマンド

そのジョブを起動するCLコマンドを指定します。1ジョブIDに登録できるジョブの最大数は5ジョブです。

(A4)コメント

起動ジョブに対するコメント

【注意】 HULFT-HUB Managerの画面で2バイトコードを入力した場合、クライアント側に登録する際に2バイトコードにシフトコードが付加されることがあります。シフトコードが付加されて60バイトを超えてしまった場合、61バイト目以降はカットされます。
【備考】 英小文字の入力が可能です。

2. ジョブ起動情報以外の付加情報

ジョブ起動情報を編集する各画面にジョブ起動情報と共に表示される付加情報です。HULFT-HUB Managerの画面から参照や更新ができます。

(B1)表示名

ジョブに対する表示名

HULFT-HUB Managerの画面上に表示される各ジョブIDをわかりやすく識別できるよう、ジョブ起動情報内でユニークな名称を付与することを推奨します。

(B2)業務グループID

このジョブ起動情報を使用する業務グループID

(B3)一括配布ID

このジョブ起動情報が配布データとして登録されている一括配布情報のID

【備考】 管理情報収集配布画面で表示されます(変更不可)。

設定時の注意点

1. 複数ジョブの指定

指定されたジョブ名をHULFTのプログラムとしてサブミット(SBMJOB)した後、REXXプロシージャを実行します。複数のジョブを指定した場合、順番にジョブを実行しています。並列には実行しません。

2. 配信前ジョブのエラー

配信前ジョブが異常終了した場合、配信要求はエラーとなり終了します。

3. ジョブの異常終了

集配信後ジョブが異常終了した場合、システム動作環境設定の「ジョブ中断重大度」を超える値が検出された場合は、それ以降のジョブは実行しません。なお、ジョブがCLコマンド以外のときは、ジョブ起動できない場合があります。

4. シングルクォーテーションの扱い

ジョブ名で「'」(シングルクォーテーション)を使用する場合は、シングルクォーテーションを2つ連続して(「''」)指定してください。

5. メッセージの置換

ジョブのパラメータに“&MSG0”~“&MSG5”または“&MSGL0”~“&MSGL1”を指定することにより、送信されたメッセージに置換します(メッセージ送信機能)。ジョブ名には指定できません。

【注意】  
メッセージ送信機能は、配信側、集信側双方のクライアントのバージョンがVer.6以降の場合に使用できます。詳細については、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。
相手ホストの言語設定によっては、メッセージの置換が正しく行われず、転送に失敗する場合があります。 詳細は、「アドミニストレーションマニュアル」を参照してください。

6. ジョブ実行時のメッセージについて

集配信後ジョブが正しく起動できる指定ではない場合、ジョブ実行時に集配信システム起動時の出力待ち行列(OUTQ)に対してメッセージが出力されます。該当出力待ち行列がプリンタ等に接続されていないか確認してください。また、定期的に出力待ち行列内のメッセージの削除を行ってください。出力待ち行列については、IBM iのマニュアルを参照してください。

7. ジョブ記述とジョブ実行の関係

指定されたジョブ名をHULFTがHULFTの後続ジョブとして内部的にサブミット(SBMJOB)する際に、ジョブ起動情報に指定されたジョブ記述を使用します。IBM iのサブミット(SBMJOB)コマンドのパラメータのデフォルト値に「*JOBD」が指定されている場合は、ジョブ起動情報に指定されたジョブ記述の値が有効になります。

しかし、下記のジョブの場合は、ジョブを生成したジョブ(親)の実行環境を引き継いで実行されます。そのため、ジョブ起動情報にジョブ記述を指定しても無視されます。

•配信前ジョブ
•集信後正常時ジョブ(集信管理情報の「集信完了通知」に“正常時ジョブ完了”選択時)
•リモートジョブ実行要求により実行されるジョブ