詳細ホスト情報(i5OS)

配信側のホストまたは集信側のホストの詳細情報を登録します。

HULFT-HUB Managerでは、転送定義を追加する際、HULFT-HUBシステム内(管理画面の構成図に存在するクライアント)の収容クライアント情報から自動的に詳細ホスト情報を生成し、登録します。

以下の画面から、参照・更新ができます。

  • 詳細ホスト情報登録/更新画面
  • 管理情報収集配布画面

また、以下の画面からインポート/エクスポートできます。

  • 管理情報収集配布画面

項目一覧

1. 基本設定

 

<表>詳細ホスト管理情報項目一覧(基本設定)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考 更新 配布
A1 ホスト名   英数字と
一部の記号 *2
必須 先頭英字の68バイト以内
A2 ホスト種 AS/400 *1 必須  
A3 漢字コード種 IBM漢字 *1 必須  
A4 JIS年度 83JIS *1 必須  
A5 集信ポートNo. 30000 1~65535 必須  
A6 要求受付ポートNo. 31000 1~65535 必須  
A7 接続形態 LAN LAN 必須  
A8 ホスト別配信多重度 0 0~99999 任意  
A9 コメント   文字 任意 60バイト以内
*1: 画面で設定する場合、設定値は画面上の選択肢から選択
*2: 「-(ハイフン)」「.(ピリオド)」のみ指定可能です。ただし、HULFT-HUB Serverを経由する転送定義を登録した際、ホストの識別のため「_(アンダーバー)」を使用して自動設定されます。構成ホストのホスト名の詳細については、「HULFT-HUB マニュアル」を参照してください。

2. インターネット

 

<表>詳細ホスト管理情報項目一覧(インターネット)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考 更新 配布
B1 自ネットPROXYサーバ名   英数字と
一部の記号 *1
任意 先頭英字の68バイト以内
B2 自ネットPROXYポートNo.   1~65535 任意  
B3 相手ネットPROXYサーバ名   英数字と
一部の記号 *1
任意 先頭英字の68バイト以内
B4 相手ネットPROXYポートNo.   1~65535 任意  
*1: 「-(ハイフン)」「.(ピリオド)」のみ指定可能

3. セキュリティ

 

<表>詳細ホスト管理情報項目一覧(セキュリティ)

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考 更新 配布
C1 送信要求・再送要求受付許可 する *1 必須  
C2 集信後ジョブ結果参照要求受付許可 する *1 必須  
C3 ジョブ実行結果通知受付許可 する *1 必須  
C4 リモートジョブ実行受付許可 する *1 必須  
C5 ユーザの通知 通知しない *1 必須  
*1: 画面で設定する場合、設定値は画面上の選択肢から選択

4.詳細ホスト情報以外の付加情報

詳細ホスト情報を編集する各画面では、詳細ホスト情報と共に下表に示す付加情報が表示されます。

 

<表>詳細ホスト情報以外の付加情報項目一覧

No. 項目名 初期値 設定値 指定 備考 更新 配布
D1 表示名   文字 任意 256バイト以内
D2 一括配布ID   英数字 *1  
*1: 画面では参照のみ
【凡例】  
初期値 画面上で管理情報を新規作成した際に項目に設定されている値
指定 画面上で管理情報を更新する際の指定の要否
更新 詳細ホスト情報登録/更新画面
配布 管理情報収集配布画面
項目あり

各項目の説明

詳細ホスト情報に設定する各項目について、以下に説明します。

選択肢から設定値を選ぶ項目については、画面上に表示される選択肢と、管理情報収集配布で使用するCSVファイルに記載する値を併記しています。

1. 基本設定

ファイル転送の相手ホストの基本的な設定情報です。

(A1)ホスト名

配信側または集信側のホスト名

配信する場合、このホスト名と転送グループ情報のホスト名が関連づけされます。

集信する場合、このホスト名と配信側の自ホスト名が関連づけされます。

HULFT-HUB Server経由のファイル転送を行うホストの場合、ホスト名は44バイト以内で指定してください。

【注意】 ホスト名には英数字のみで設定してください。下位互換性のため一部の記号を用いることができますが、その場合の動作保証は行っておりません。

(A2)ホスト種

上記ホスト名のホスト種

<表> 「ホスト種」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
Mainframe H 汎用機
UNIX U UNIX/Linux/Nonstop
WindowsNT N WindowsNT系OS
Windows W Windows9x系OS
AS/400 A i5/OS
FujitsuK K 富士通Kシリーズ

(A3)漢字コード種

上記ホスト名の漢字コード種

<表> 「漢字コード種」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
SHIFT-JIS S SHIFT-JIS
JEF J JEF
EUC E EUC
IBM漢字 I IBM漢字
KEIS K KEIS
NEC N NEC漢字
UTF-8 8 UTF-8
【注意】 上記ホストのホスト種、バージョンによって選択できる漢字コード種が異なります。

(A4)JIS年度

上記漢字コードのJIS年度

<表> 「JIS年度」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
78JIS 78 78 JIS
83JIS 83 (省略時の値) 83 JIS

(A5)集信ポートNo.

集信受付ジョブが使用するポート番号

管理情報収集配布用のCSVファイルで指定を省略した場合、“30000”が設定されます。

(A6)要求受付ポートNo.

要求受付ジョブが使用するポート番号

(A7)接続形態

上記ホストの接続形態

“LAN”のみ指定できます。

(A8)ホスト別配信多重度

上記ホストへの配信多重度

“0”を設定した場合、ホスト別配信多重度の制御は行いません。

省略すると“0”が設定されます。

「ホスト別配信多重度」には、システム動作環境設定の「配信ジョブの多重度」以下の値を設定するようにしてください。

(A9)コメント

ホストに対するコメント

【注意】 HULFT-HUB Managerの画面で2バイトコードを入力した場合、クライアント側に登録する際に2バイトコードにシフトコードが付加されることがあります。シフトコードが付加されて60バイトを超えてしまった場合、61バイト目以降はカットされます。
【備考】 クライアントがHULFT Ver.7.3.0以降の場合、英小文字の入力が可能です。

 

2. インターネット

HULFT-HUBでは、HULFT-HUB Serverを経由するファイル転送をするために必要な情報です。

【注意】 「HULFT FireWall」へ接続するための設定は、転送情報画面からは行えません。詳細ホスト情報登録/更新画面および管理情報収集配布画面でのみ設定できます。

(B1)自ネットPROXYサーバ名

HULFT-HUB Server経由のファイル転送に使用する場合

集配信を中継するHULFT-HUB Serverのうち、クライアントへの経路が最も近いHULFT-HUB Server(管理元サーバ)のホスト名

【備考】 管理元サーバのホスト名は、転送情報画面から転送定義を登録する場合、経路設定により、自動的に設定されます。

HULFT-HUB Serverを経由しないファイル転送に使用する場合

自分のネットワークに接続された「HULFT FireWall」が起動しているサーバ名

ローカルネットワークから「HULFT FireWall」へ接続するときに必要です。

(B2)自ネットPROXYポートNo.

HULFT-HUB Server経由のファイル転送に使用する場合

集配信を中継するHULFT-HUB Serverのうち、クライアントへの経路が最も近いHULFT-HUB Server(管理元サーバ)のポート番号

【備考】 管理元サーバのポート番号は、転送情報画面から転送定義を登録する場合、経路設定により、自動的に設定されます。

HULFT-HUB Serverを経由しないファイル転送に使用する場合

自分のネットワークに接続された「HULFT FireWall」が使用するポート番号

(B3)相手ネットPROXYサーバ名

HULFT-HUB Server経由のファイル転送に使用する場合

自ホスト名

【備考】 自ホスト名は、転送情報画面から転送定義を登録する場合、経路設定により、自動的に設定されます。

HULFT-HUB Serverを経由しないファイル転送に使用する場合

相手のネットワークの「HULFT FireWall」が起動しているサーバ名

グローバルネットワーク(インターネット)から「HULFT FireWall」へ接続するときに必要です。

(B4)相手ネットPROXYポートNo.

HULFT-HUB Server経由のファイル転送に使用する場合

自ホストの集信ポートNo.

【備考】 自ホストの集信ポートNo.は、転送情報画面から転送定義を登録する場合、経路設定により、自動的に設定されます。

HULFT-HUB Serverを経由しないファイル転送に使用する場合

相手ネットPROXYサーバの「HULFT FireWall」が使用するポート番号

 

3. セキュリティ

実行される動作情報をユーザに通知します。

(C1)送信要求・再送要求受付許可

送信要求(SEND)および再送要求(RESEND)のサービス受付可否

<表> 「送信要求・再送要求受付許可」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
する Y (省略時の値) サービスの受付を許可する
しない N サービスの受付を拒否する

(C2)集信後ジョブ結果参照要求受付許可

集信後ジョブ結果参照要求(HULJOB)のサービス受付可否

<表> 「集信後ジョブ結果参照要求受付許可」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
する Y (省略時の値) サービスの受付を許可する
しない N サービスの受付を拒否する

(C3)ジョブ実行結果通知受付許可

ジョブ実行結果通知(HULSNDRC)のサービス受付可否

<表> 「ジョブ実行結果通知受付許可」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
する Y (省略時の値) サービスの受付を許可する
しない N サービスの受付を拒否する

(C4)リモートジョブ実行受付許可

リモートジョブ実行(HULRJOB)のサービス受付可否

<表> 「リモートジョブ実行受付許可」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
する Y (省略時の値) サービスの受付を許可する
しない N サービスの受付を拒否する

(C5)ユーザの通知

ユーザID(OS)およびユーザID(管理画面)の接続先ホストへの通知の有無

<表> 「ユーザの通知」の設定値

画面上の
選択肢
CSVファイルに
記載する値
説明
通知する Y ユーザを通知する
通知しない N (省略時の値) ユーザを通知しない

 

4. 詳細ホスト情報以外の付加情報

詳細ホスト情報を編集する各画面に詳細ホスト情報と共に表示される付加情報です。HULFT-HUB Managerの画面から参照や更新ができます。

(D1)表示名

ホストに対する表示名

(D2)一括配布ID

この詳細ホスト情報が配布データとして登録されている一括配布情報のID(変更不可)

設定時の注意点

1. FireWall 構築環境とHULFT-HUB環境との共存

HULFT-HUB Serverを経由して集配信を行うために、HULFT-HUBでは、自ネットプロキシ情報に、管理元HULFT-HUB Serverのホスト名とポートNo.を設定します。

「HULFT FireWall」が導入されている環境との共存はできません。

2. HULFT-HUB Server経由の転送で使用するホスト名

  • 収容クライアント情報の「通知ホスト名」が省略されている場合

    HULFT-HUB Server経由の転送で使用される詳細ホスト情報のホスト名は、HULFT-HUB Serverのシステム動作環境設定「HUB経由転送における通知ホスト名」の設定によって変わります。

    HUB経由転送における通知ホスト名 詳細ホスト情報のホスト名
    ポート番号付きの形式 ホスト名_集信ポートNo.
    管理対象のみポート番号付きの形式
    ポート番号無しの形式 ホスト名

    HULFT-HUB Managerから以下の操作により登録された詳細ホスト情報が対象です。

    •経路一括変更機能を使用して、HULFT-HUB Server経由の転送に切り替えたとき
    •「HUB転送に切り替える」を指定したクライアント登録を行ったとき
    •HULFT-HUB Server経由の転送定義を作成したとき
  • 収容クライアント情報の「通知ホスト名」が設定されている場合

    HULFT-HUB Server経由のすべての転送で使用される詳細ホスト情報のホスト名は、「通知ホスト名」で設定した名前になります。