システム動作環境設定(i5OS)

クライアントの動作環境を設定するための情報です。

HULFT-HUB Managerの管理画面から参照できます。

各項目の初期値や設定値に関する詳細は、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。

各項目の説明

1. 基本設定

[基本設定]の各項目について説明します。

(A1)ワークライブラリ

HULFTが一時的に作成するファイルおよび、ユーザ待ち行列を置くライブラリ

(A2)自ホスト名

HULFTが使用するTCP/IP上のホスト名

(A3)集信ポートNo.

集信受付ジョブが他ホストと通信を行うためのポート番号

(A4)要求受付ポートNo.

要求受付ジョブが他ホストと通信を行うためのポート番号

(A5)配信受付ポートNo.

配信受付ジョブが内部通信を行うためのポート番号

(A6)配信ジョブの多重度

配信受付ジョブから同時に起動される配信ジョブの最大値

(A7)集信ジョブの多重度

同時に起動する集信ジョブの最大数

(A8)ジョブ中断重大度

集配信後に起動される後続ジョブを中断する重大度

(A9)スペースコードの扱い

スペースコードの変換規則

スペースの変換規則については、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。

 

2. 拡張設定

[拡張設定]の各項目について説明します。

(B1)コネクションリトライ回数

集信側へのソケット接続に失敗した場合、再接続を試みる回数

(B2)コネクションリトライ間隔

集信側へのソケット接続に失敗した場合、再接続を試みるまでの待ち時間(単位: 秒)

(B3)配信ファイルロックリトライ回数

配信処理で配信ファイルがロックされていた場合、配信ファイルのロックのリトライを行う回数

(B4)配信ファイルロック待ち時間

配信処理で配信ファイルがロックされていた場合、配信ファイルのロックのリトライを行う間隔(単位: 秒)

(B5)集信ファイルロックリトライ回数

集信処理で集信ファイルがロックされていた場合、集信ファイルのロックのリトライを行う回数

(B6)集信ファイルロックリトライ間隔 / 集信ファイルロック待ち時間

集信処理で集信ファイルがロックされていた場合、集信ファイルのロックの解放を待つ待機時間(単位: 秒)

【備考】 接続先クライアントのバージョンにより名称が異なります。
HULFT Ver.7.3.0未満の場合
  集信ファイルロックリトライ間隔
HULFT Ver.7.3.0以降の場合
  集信ファイルロック待ち時間

(B7)システムファイルロックリトライ回数

システムファイルがロックされていた時のリトライを行う回数

(B8)システムファイルロックリトライ間隔 / システムファイルロック待ち時間

システムファイルがロックされていた場合、システムファイルのロックの解放を待つ待機時間(単位: 秒)

【備考】 接続先クライアントのバージョンにより名称が異なります。
HULFT Ver.7.3.0未満の場合
  システムファイルロックリトライ間隔
HULFT Ver.7.3.0以降の場合
  システムファイルロック待ち時間

(B9)ソケットバッファサイズ

ソケット通信を行う時の、入力・出力サイズ(単位:バイト)

(B10)ソケットリードタイムアウト

通信を行っている際に、相手ホストから応答がない場合に、通信を切断する時のタイムアウト時間(単位: 秒)

(B11)ジョブタイムアウト

ジョブ実行時のジョブの終了待ち時間(単位: 秒)

 

3. 拡張設定2

[拡張設定2]の各項目について説明します。

[拡張設定2]の各項目は、Ver.6以降のHULFTで参照できます。

(C1)状況表示選択

クライアント状況照会の「集配信状況一覧」画面にて表示する転送状況の種類

<表> 「状況表示選択」の設定値

画面上の
選択肢
説明
配信状況のみ表示 配信状況のみを表示する
全て表示 配信状況および集信状況を表示する

(C2)パック・ゾーン変換

フォーマット転送またはマルチフォーマット転送時、サイン付内部10進数(P)とサイン付外部10進数(S)の変換規則

<表> 「パック・ゾーン変換」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード0 パック・ゾーンの変換規則については、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。
モード1
モードB
モードF
モード9
モードS
モードN

(C3)ASCII用符号部

フォーマット転送またはマルチフォーマット転送時、サイン付内部10進数(P)とサイン付外部10進数(S)をASCII系データに変換する場合の符号部の指定

この設定は、「パック・ゾーン変換」に“モードS”を指定した場合のみ有効です。

<表> 「ASCII用符号部」の設定値

画面上の
選択肢
ゾーン部 サイン部
モード1 3 4 5
モード2 3 3 7

(C4)EBCDIC用符号部

フォーマット転送またはマルチフォーマット転送時、サイン付内部10進数(P)とサイン付外部10進数(S)をEBCDIC系データに変換する場合の符号部の指定

この設定は、「パック・ゾーン変換」に“モードS”を指定した場合のみ有効です。

<表> 「EBCDIC用符号部」の設定値

画面上の
選択肢
ゾーン部 サイン部
モード1 F C D
モード2 F F D

(C5)自動再配信リトライ回数

集配信処理中に通信異常が発生した場合に、自動再配信を試みる回数

(C6)ログ削除閾値

配信履歴、集信履歴および、要求受付履歴を自動的に削除する場合、その削除を行うタイミング(単位: 件)

(C7)配信転送後異常時の処置

配信ファイルのクリア、または削除処理が異常終了した場合の扱い

配信ファイルのクリアや削除は、集配信処理が正常終了した場合に実行されます。

<表> 「配信転送後異常時の処置」の設定値

画面上の
選択肢
説明
異常扱い 異常終了とし、異常時ジョブを実行する
正常扱い 正常終了とし、正常時ジョブを実行する

(C8)外字テーブル使用

外字テーブル変換の処理

<表> 「外字テーブル使用」の設定値

画面上の
選択肢
説明
しない 外字テーブルを使用せず、外字コードはすべて“□”に変換
する 外字テーブルを参照し、外字コードは該当コードに変換
優先 優先的に外字テーブルを参照し、該当コードに変換

外字テーブルについては、クライアントの「アドミニストレーション・マニュアル」を参照してください。

【注意】 HULFT Ver.5では、本項目は[その他]の「外字テーブルファイルを使用」に相当します。チェックボックスをオンにすると、外字テーブルを参照し、外字コードは該当コードに変換します。

(C9)外字未登録時処理

外字テーブルに未登録の漢字コードが存在したときの処理

<表> 「外字未登録時処理」の設定値

画面上の
選択肢
説明
デフォルト値 デフォルトコードに変換する
エラー 外字変換エラーとする

(C10)動的パラメータ指定

配信要求発行時に、配信ファイル名、ホスト名および、転送グループを動的に指定することを可能にするかどうかの指定

<表> 「動的パラメータ指定」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード0 動的変更不可能
モード1 動的変更可能
【注意】 HULFT Ver.5では、本項目は[その他]の「動的パラメータ指定をおこなう」に相当します。チェックボックスをオンにすると、動的変更可能になります。

(C11)集信多重度オーバーリトライ

集信へソケット接続時、集信多重度オーバでエラーとなった場合に、接続リトライを行うかどうかの指定

<表> 「集信多重度オーバリトライ」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオフ リトライせず、エラーとなる
チェックボックスをオン 接続リトライを行う

再接続のリトライ回数と待ち時間は、ソケット接続リトライ回数とソケット接続リトライ待ち時間を使用します。

(C12)EBCDICコード間の変換

EBCDICコード間の変換処理を行うか、行わないかの指定

<表> 「EBCDICコード間の変換」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオフ 変換しない
チェックボックスをオン 変換する

(C13)KEIS全角スペースモード

KEISの全角スペースコードの変換規則を指定します(省略可)。

<表> 「KEIS全角スペースモード」の設定値

画面上の
選択肢
説明
0 全角スペースコードを0x4040に変換する
1 全角スペースコードを0xA1A1に変換する

省略すると“0”が設定されます。

(C14)再配信待ちキューの削除条件

再配信待ちキューに存在しているファイルIDと同じファイルIDで配信が要求されたとき、再配信待ちキューからレコードが削除される条件を指定します(省略可)。

<表> 「再配信待ちキューの削除条件」の設定値

画面上の
選択肢
説明
0 ファイルIDが一致するレコードを削除する
1 ファイルID、ホスト名が一致するレコードを削除する
2 ファイルID、ホスト名、ファイル名が一致するレコードを削除する

省略すると“0”が設定されます。

(C15)パケット送信

通信タイムアウトを防止するために少量のパケットを一定間隔で送信するかしないかを指定します(省略可)。

<表> 「パケット通信」の設定値

画面上の
選択肢
説明
0 パケットを送信しない
1 パケットを送信する

省略すると“0”が設定されます。

(C16)コード変換モード

外字の文字列処理の動作

<表> 「コード変換モード」の設定値

画面上の
選択肢
説明
モード0 コード変換時に変換先コードを固定長として外字変換する(UTF-8コード以外)
モード1 コード変換時に変換先コードを可変長として外字変換する

(C17)要求受付ホストチェック

詳細ホスト情報に登録されていないホストからの要求の処理

サービスの要求を受け付ける際、要求発行元のホストが詳細ホスト情報に登録されていない場合の動作を指定します。対象となるサービスは、送信要求(SEND)、再送要求(RESEND)、集信後ジョブ結果参照要求(HULJOB)、ジョブ実行結果通知(HULSNDRC)、およびリモートジョブ実行(HULRJOB)です。

<表> 「要求受付ホストチェック」の設定値

画面上の
選択肢
説明
しない

要求受付ホストチェックを行わない

(詳細ホスト情報に登録されていないホストからの要求を受け付ける)

する

要求受付ホストチェックを行う

(詳細ホスト情報に登録されていないホストからの要求を拒否する)

(C18)電文転送タイプ

データ転送方式

<表> 「電文転送タイプ」の設定値

画面上の
選択肢
説明
異常検知優先 常に異常検知優先モードで動作する
配信速度優先 配信時は転送速度優先モード、集信時は異常検知優先モードで動作する
集信速度優先 配信時は異常検知優先モード、集信時は転送速度優先モードで動作する
集配信速度優先 常に転送速度優先モードで動作する

 

4. その他

[その他]の各項目について説明します。

(D1)ジョブのプロセスキー

各受付ジョブとジョブが通信するためのキー

(D2)接続待ち最大数

配信受付ジョブ、集信受付ジョブ、要求受付ジョブが同時接続で受け付けることができる最大数

(D3)固定長転送をおこなう

他のホストへテキスト転送する際に、データが欠けた場合(シフトコードのカットなど)にレコードの最後にスペースをセットするかどうかの指定

<表> 「固定長転送をおこなう」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオフ スペースをセットしない
チェックボックスをオン スペースをセットする(固定長で転送)

(D4)管理画面にセキュリティをかける

クライアント側の管理画面にセキュリティ機能を使用するかどうかの指定

<表> 「管理画面セキュリティをかける」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオフ 管理画面セキュリティ機能を無効にする
チェックボックスをオン 管理画面セキュリティ機能を使用する
【注意】 HULFT-HUB Managerの各画面で使用するクライアントに関するセキュリティとは関連しません。HULFT-HUB Managerでのセキュリティは、ユーザ管理画面で設定してください。詳細は、ユーザ管理機能を参照してください。

(D5)集信ファイル最大サイズ

集信処理で集信できるファイルの最大サイズ(単位: バイト)

(D6)動的パラメータ指定をおこなう

配信要求発行時に、配信ファイル名、ホスト名および、転送グループを動的に指定することを可能にするかどうかの指定

<表> 「動的パラメータ指定をおこなう」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオフ 動的変更不可能
チェックボックスをオン 動的変更可能
【注意】 HULFT Ver.6以降では、本項目は[拡張設定2]の「動的パラメータ指定」に相当します。

(D7)外字テーブルファイルを使用

外字テーブル変換の処理

<表> 「外字テーブルファイル使用」の設定値

画面上の
選択肢
説明
チェックボックスをオフ 外字テーブルを使用せず、外字コードはすべて“□”に変換
チェックボックスをオン 外字テーブルを参照し、外字コードは該当コードに変換
【注意】 HULFT Ver.6以降では、本項目は[拡張設定2]の「外字テーブル使用」に相当します。