同報機能について


<第19版からの改訂内容>

改訂日

改訂内容

2025年2月1日

備考を追加


 

= 備考 =

以下はHUB同報の場合の説明です。

HUB経由HULFT同報の場合、HULFT-HUBからは1対1の転送に見えるため以下の説明は当てはまりません。

(1) エラー時の再配信

転送が何らかの理由で転送異常となった場合、転送異常になった転送先へのみ宛先を絞り込んだ再配信はできません。転送先として指定されている全ホストへ再配信を行います。

また、チェックポイント再配信もできません。チェックポイント再配信を行っても、必ずデータの先頭から再配信されます。

ただし、転送と蓄積を併用している(蓄積条件に「蓄積しない」以外を設定した)場合は、転送異常になった転送先へのみのデータ送出が可能です。蓄積機能については「蓄積機能」を参照してください。

(2) 送信要求および再送要求

送信要求および再送要求を行うと、要求エラーとなります。

(3) 配信ファイルパス名

集信側クライアントで配信ファイルパス名(SNDPATH)を使用できません。

(4) 同期転送の制限

集信クライアントの集信管理情報の設定が以下の状態となっている場合、同報サーバの追越禁止の設定をするか、蓄積条件を変更する必要があります。

  • 集信オープンモードが「モード1:ロックが解除されるまで待つ」に設定
  • 世代管理を「しない」に設定

上記条件のときに3多重以上の同報転送が行われた場合、2多重目の転送がファイルAのロックを先に取得し、多重目の転送はファイルBのロックを先に取得できた時に、HUBの同報転送は転送状態の同期をとるため、ロックが解放されるまでお互いに待つことになり、いずれかの転送がタイムアウトするまで処理が停止します。

追越禁止の指定による回避

追越禁止を指定することで、上記のような転送開始順序の逆転によるデッドロックを抑止することが可能です。

これを設定するには、同報転送を行う場合には転送マップ上で同報サーバを選択し、[蓄積設定]の追越禁止フラグにチェックを入れてください。

蓄積条件の指定による回避

集信へのデータ転送を一旦HUBサーバに蓄積した後に実施する場合、各集信同士の通信状態を同期する必要がなくなるため、上記のような問題を回避することが可能です。

これを設定する場合、蓄積条件を「蓄積後に送出する」か「蓄積のみ」を選択してください。