想定する処理(配信側1クライアント:集信側1クライアント)

想定する運用は次のとおりです。

1) クライアント(TKY11MFM)にあるテキストファイル(文字コード:IBM漢字)を、サーバ(TKYSRV)上でSHIFT-JISにコード変換し、クライアント(TKY12WIN)に対して送出する。

東京本社のクライアントTKY11MFMにあるテキストファイル“USER.DATA.SND10”を東京本社のクライアントTKY12WINに配信する。クライアントTKY12WINに集信したファイルは“C:\user\data\rcv10.dat”に保存する。

外字テーブルを一元管理するため、転送されたデータをサーバTKYSRVに蓄積し、IBM漢字からSHIFT-JISへのコード変換をサーバTKYSRV上で行う。コード変換にはHULFT-DataMagicを使用し、コード変換後にジョブフローでデータを送出する。

注意

事前にサーバTKYSRVにHULFT-DataMagicおよびコード変換・オプションをインストールした上で、サーバのシステム動作環境設定を行う必要があります。

システム動作環境設定についての詳細は「HULFT-HUB Server マニュアル」を、HULFT-DataMagicについての詳細は「HULFT-DataMagic 運用マニュアル」「HULFT-DataMagic リファレンスマニュアル」をそれぞれ参照してください。

図3.199 ジョブフロー(コード変換)

配信側設定情報

転送タイプ

:

テキスト転送

= 備考 =

ジョブフロー機能でデータ加工を行う場合、転送タイプを“テキスト転送”にすると、抽出ファイルを「レコード長+レコードデータ」形式の汎用的なデータとして扱えます。

Linux/AIX間やWindows間のテキスト転送で改行コードをレコードの区切りとして使用できる場合や、フォーマット転送/マルチフォーマット転送でレコード形式がわかっている場合は、転送タイプを“バイナリ転送”とすることで、抽出ファイルを配信ファイルと同一内容として処理できます。

詳細は「抽出ファイルのデータ形式」を参照してください。

転送情報(蓄積設定)

蓄積条件

:

蓄積のみ行う

継続条件

:

(指定不可)

蓄積ファイルの削除基準

:

削除しない

正常時蓄積ID

:

SUCCESS092

異常時蓄積ID

:

FAILURE092

完了通知

:

蓄積完了

ジョブフローID設定情報

SUCCESS092

:

蓄積後、15:00になったらジョブフローを実行する。

蓄積ファイルをIBMからSJISにコード変換し、送出したあとで蓄積ファイルを削除する。

FAILURE092

:

蓄積失敗後、すぐにジョブフローを実行する。

ジョブフロー内では、ユーザJOBを実行する。

データ加工情報

DM092

:

抽出ファイルのデータ部分についてコード変換を行う。